甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

市場へ

朝から晴れ。

なんだか朝から暖かい。ぽかぽかした感じ。
昨日録画してもらったトリビアを見ながら女房と一緒に朝ごはん。
食後は早速仕事に取り掛かる。発送待ちの荷が積み上がっていた。

一区切り付いたので、今日入力する本をデジカメで撮影。昼飯を挟んでいざ仕事開始、と思っていたらケータイが鳴った。「今日もいっぱい出てるよ」Mさんだった。あいよ、了解。とすぐに神保町まで出掛けることにした。最近木曜日は一口が相次いで活気に満ちている。たまには元気をもらいに市場へ行かなければ、ネ(^^)。オヤジは「また本が増えるのか」と渋い顔。全部売ってみせるからサ、とワタシ。

電車の中で先日の森山大道展で買ってきた「犬の記憶」を読む。この本を読んで森山氏の写真がどうして難解なのかが少し判った。氏の文章は非常に詩的で、観念的なことを書きながらも情景がアタマに浮かぶような。また、情景を描写していながらも氏の心象風景を描いているような風。とにかく氏の写真を理解しようとするならまずこの文章を一読しなければ難しいと思われた。
ポーンと投げ出された一枚の写真。これだけではどう見たらいいか正直迷ってしまうが、この本で氏の心象風景を垣間見ると、なぜ、このプリントが生み出されてくるのか、が、少しだけ理解できる。
ワタシは生まれてこの方、この地を離れて暮らしたことが無い。そういう人間にはおおよそ理解できない心の奥底の感情が氏の写真には込められている。旅人の視線。

入札を終えて店に戻ると、オヤジも仕入れに出掛けていて留守だった。気が付けば外は真っ暗で今にも雨が降りそうだった。17時が近づいていたので今日発送分の追加を急いで荷造りしていると電話が鳴った。世界最大のネット書店Aからだった。
当社が古本販売も始めているのをご存知ですか。から始まって、どうしてプロ契約をしないのか、という話から、他のネット販売網には加盟しているのか、ということなど、商売上のノウハウに抵触することまで細かく聞かれた。ウチみたいな吹けば飛ぶよな個人商店にまでセールスの電話を掛けてくるなんて、思うように売り上げが伸びていないのだろうか・・・(^^;。
これだけ販売の方法が多種多様になっているのだからウチもいろいろ考える。A社の賦課金は何処よりも高額なので店で売れない本を意識的に投入するにとどめている。

商売のキモは経費使わずアタマを使うこと。

1日店

朝から天気が悪い。

昨日は娘の幼稚園が遠足で、女房と二人Dランドへ行ってきた。確か前の日まで天気予報では雨と言っていたはず。ところが朝起きてみるといい天気(^^)。こういうシチュエーションってウチが出掛ける予定の日によくありますな・・・。「アナタが晴れ男なんじゃない?」と女房に言われていたけど、ワタシが出掛けなくても晴れたからねぇ。女房に自覚が無いとすれば娘かしら・・・晴れ女?(^^;。

Dランドでの様子をあれこれと聞かせてもらったけど、あまり乗り物には乗らなかったらしい。汽車とダンボとメリーゴーランド。これだけだって(^^;。あとはパレードを見物していたそうな。まあ、確かに乗り物はいくら乗っても乗り物だから、1日に限られた回数しかやらないパレードやショーを見るほうが面白いかもしれないね。幼稚園生だと乗れない乗り物も結構あるしなぁ・・・。絶叫系が好きそうなウチの娘なら将来年間パスポートくらい買っちゃいそうだ(^^;。ま。大きくなってから楽しんでちょーだいな。

仕事の山は幾分少なくなってきたものの、依然として残っている。今日も1日店で地道に入力作業。

IT化

夕刊に興味深い記事有。題して「夢とお金」。

創作を志す者の最大の悩みは今も昔も”貧乏”だけど、樋口一葉は極貧の中で肺結核に倒れ、漱石も帝大の月給(約70円)では食べられずに東京朝日新聞社(月給約200円)へ就職したという。
ところが、最近のIT化の成果が創作の世界で花開いているらしい。

例えば、プロの歌手になる夢を追う人は自分でアルバムをCDに複製できるようになり、路上ライブで歌いながらそのCDを販売するのだそうだ。これなら1枚の原価は50円。2000円のアルバムを4ヶ月で1300枚売った人もいるらしい。何と実収入は月約60万円(!)。
コミケでは人気作家が500円の作品を15000部売ってしまう人もいて、実費を1割とすれば収入は675万円(!)。
1万円の有料メールマガジンに1500人の読者が付いたジャーナリストもいらっしゃるとか。

こうなってくるとパブリッシュという意味も変わってきそうな気がする。以前は編集者・出版社というフィルターをくぐった者だけが与えられてきた発表の機会を、IT化によって途中プロセスを一足飛びして直接読者へ届けられるようになってきたわけだ。
むしろ、「大手の縛りはきつく、他の媒体で自由に描くことはまず許されず、好きな漫画を好きなように描くことも、ありえなくなっている。」らしい(^^;。

自由に作品を発表し、ファンさえ付けばプロ以上の収入も得られるという現象。コレが昨今の現実なのだ。

文章だけ読むといい時代になったなぁ、という感想も浮かぶのだけど、何か物足りない気持ちになったことも確か。何故だろうか、と考えると、やはり出版物に対しての憧憬が自分の中にあることに行き着いた。
確かに自費によって作品を作って配布し、それが受け入れられることで自分の中で完結(満足)出来るならそれでも構わないだろう。でも、きっとそれだけじゃ満足できなくなるのが人間じゃないかしら。

「人間、最後に欲しがるものは名誉じゃ。カネなんて後からいくらでも付いてくる」と言った白い巨塔の西田敏行さんの科白を思い出す。
やはり作品を創作する人にはそれなりの発表の場が与えられなくてはならない。自費出版で配布できるのはごく少数だから、その作品もいつか揮発してしまう気がする。結局いずれパブリッシュしたいという気持ちは強くなってくるのではないか。

良い作品にはそれ相応の発表の場を、と思った。

1日店

1日店で仕事の予定。

月曜日なのでご入金が相次ぎ、荷造り作業で忙しい。店にほとんど降りられない状態が午後まで続く。17時の郵便局閉局まで仕事が続き、その後は本の入力作業開始。仕事はいくらでもあるなぁ・・・。

夕食は秋刀魚の塩焼き。今が旬だからか「一尾79円だったのよ」とのこと。こんなにうまい魚が79円なんだから食べない手はないよね(^^)。と、ワタシは秋刀魚大賛成なんだけど、子供たちはあまり好きじゃないみたい。スーパーで「だったら何にするの?」と女房が聞くと、息子が選んだ魚は「ほっけ」(^^;。随分渋いの選ぶね・・・。酒飲みになりそうだな。

食後は子供たちに大評判のぶどう”甲斐路”。こんなに評判がいいならもう少し買ってくれば良かったな。「産地で買ってきたからこんなに甘くておいしいんでしょ?」と息子。ヨイショうまいね(^^;。ま。喜んでもらえてよかった。逆に女房はぶどうの酸味が気になるのでそれほど好きではないという。「こんなに甘いのにー?」と子供たちにいじられる。そうだよ。こんなにうまいのにー?

夕食後も仕事をするものの、22時過ぎに急激に眠くなり、無理せず寝ることにした。

秋のぶどう狩り その3

「なんだか82kmオーバーで捕まったらしいよ」と言う情報が飛ぶ。まずいじゃん。たしか一発停止・・・(^^;。なんとか相模湖ピクニックランドへ到着すると、まずはその話が出る。「行けなくなるかもしれないって電話があったよ」

「とりあえず用意して待ってようか」という幹事Kくんの方針で皆ディキャンプ場になっているバーベキュー施設へ向かう。山の斜面には木材で組まれた土台の上に銀色のシートを被ったテントがズラリと100宇くらい並んでいた。こんなにいっぺんに使うことあるのかしら。ちなみにテントで1泊6000円とか。
山を登っていると部長のボルボのエンジン音がする。あれ?来れなくなったという割には随分早くない?何はともあれ良かった。で。82kmオーバーって話は冗談で、実際には○○kmだったらしい。あーびっくりした。気を付けてくださいねー(^^;。

バーベキュー場で道具も食材も用意されていた。女性陣が流し場で野菜の下拵え。「元ボーイスカウトっす」というMくんが火起こし。少し湿っているのかなかなか火が点かなかったけど、しばらくして火に勢いが付いてくる。さすがだな。
肉野菜炒めをたっぷりと。途中から焼きそば大会。結構お腹いっぱいになりました。食事しながら皆さんの関心は今日のG1競馬。それぞれ新聞を見ながら分析中。iモードで馬券が買えるっていうんだからスゴイなぁ。競馬の趣味のないワタシはIさんから聞かれたデジカメのことであれこれとお話。そう、メーカーによっていろいろとカラーがあるんですよ。

せっかくだからというので、食後は遊園地で遊ぶことにした。山の斜面にある遊園地だから階段での移動が大変。皆さん家族連れなのでメリーゴーランドやミニSLに乗って楽しそう。にわか独身のワタシを含め、男子3人はなんとなくひとかたまり(^^;。肩身が狭いゼ。

最後にゴーカートに乗りましょう、ということになり、”世界一長いコース3km”のものに乗る。でも途中はずっとゆるい直線で山の中を走るからあまり面白くない。眼下に相模湖が見えたときには気分が良かったけども。

日も傾いてきた。駐車場の前で記念写真を撮って解散となる。お疲れ様でした。またこういうレクを企画してくださいね。

帰りは相模湖インターから中央道。調布で降りて一般道を走って帰ってくる。お土産のぶどうは皆に好評だった(^^)。

秋のぶどう狩り その2

お土産用にぶどうを買おうと思い、並んでいる数種類のぶどうを物色。さっき試食で食べさせてもらったのが「甲斐路」。ピオーネよりも粒の小さいのが「ベリーA」だそうな。

部長のHIDEさんはさっきから「藤稔」と書かれた粒のひときわでかい巨峰に御執心。「なんて読むのかなー、アレ」「フジミノル?」「なんか人の名前みたいだね」「そうだ、作った人の名前なんだよ」「気になるなぁー」と勝手に話はズレていく(^^;。片田園の奥様によれば「フジミノリ」と読んで、作った人の名前ではないそうだ。

ウチのお土産に甲斐路を1kgと、皮ごと食べられるベッテル・ビアンコの少し高級な種類のを買う。結構たっぷりで1600円。このうまさなら安いかも。

「今日は天気が良くてよかったですね。これからどちらへ行かれるんですか?」と奥様に言われるが、一行はすぐに勝沼を後にし、相模湖ピクニックランドへ向かう。ワタシの車の助手席にはSちゃんが乗る。道中あれこれ話ながら中央道を東京方面へ。・・あれ?相模湖ピクニックランドってどこで降りればいいんだっけ・・。ちゃんと聞いていなかったし、行ったことも無かった。行きの道中、”相模湖東”と”相模湖”インターがあることをぼんやり覚えていたのだけど、「どっちで降りればいいの?」とSちゃんに電話で幹事車に聞いてもらう。帰ってきた答えは「カーナビないんスか?」(^^;。ウチのクルマは安全上停車していないと操作できないんだよー(^^;。「なんか相模湖東みたいですよ」という結論に。その言葉を信じて相模湖ICを通過。ところが相模湖東出口が無いうちにクルマは小仏トンネルに差し掛かった(^^;。ありゃ?おかしいなー。どうやら上り線には相模湖東出口は無いらしかった。・・・しまった。後続のクルマに相模湖で降りるように電話で伝えてもらうと、「相模湖インターで降りたそうですよ(^^;。」とのこと。ダマサレター。

小仏トンネルを通過中、部長のクルマが覆面に捕まったとの情報が入ってくる(^^;。え?捕まっちゃったんですか・・・。そんなこんなしながら、ワタシのクルマは山越えを終えて八王子へと差し掛かっていた。

八王子出口で降りて即Uターン。相模湖まで引返す。幸い道はすいていたので10分ほどで到着。相模湖の道を走り大橋を渡る。「ブラックバス釣り」のデカイ看板。ワカサギ釣りもシーズンだし、誘惑の多い道だ(^^;。
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