クリスマスも終わり、いよいよ年末だ。

ウチの店もそろそろ年末体制へ。といっても何が変わるわけでもないが、30日に床磨き+ワックスがけ作業があるため、買って運んできたままになっている品物をとりあえず何とかしなければならなくなるわけ。

圧倒的に売れていくよりも入ってくる本の方が多いというこのご時世。「入ってくるだけいいじゃないか」なんていうレベルではありませんので念のため(^^;。ウチのように売る為にしか買っていないにもかかわらずこれだけ本が溜まっていくということは、売るつもりもなくとりあえず買っている、という”生き方として古本屋を選択した人”のお店には、どれだけ本が溜まっているか想像もつかない。

やはり趣味と商売が近い人はこういう不況にも強いだろうな、と勝手に想像したりして。

積み上がっている本のうち、店に出せるのは実は僅かしかない。大体値付けが1000円以下の本は店に出しておいても売れていかない事を経験として知っているため、最初から古書展の均一として分類することにしている。余計に経費を掛けて古書展に出す以上は売り切る覚悟で値付けするように心がけているので、自然に付け値は安くなる。毎回ウチが愛書会展の均一棚に並べる本は”売り切れてもおかしくないくらい”非常に安い値付けをしているのですっ。(どうか買ってくださいな(^^;)
こうして毎回大量の均一本が生まれることになる。

(^^;最近店では売り上げが芳しくないのだけど、ご時世なのか単に時間つぶしに入って来ているとしか思えない人をかなり見かけるようになった。買うつもりがないなら入ってこなければいいのに、本屋なら何も言われないとでも思っているのだろーか。(^^;そりゃ、何も言いませんけども。

大学生風のお二人が店に入ってくる。なんだかバイトのお話を延々話しておられる。棚なんて見ているのか見ていないのか。時折棚の本を手に取られるのだけど、表紙さえ見ることもなくまた棚に戻された。その間も間断なくバイトの時給が高いとか安いとか話しておられる。たまたま店内に人が満ちていたのを察されたのか、それともここが本屋だったことにようやく気が付かれたのか、仲良く二人揃って出て行かれた。
別に本屋の中でしなくてもいいのではないだろうか。バイトの話なんて。

ご時世だなぁ、と思う。