こういうことは不思議と重なるものだ。

昨日カーゴ一台分仕入れた本は、とりあえず置き場も無いので店の帳場前に座ってもらっている。その山を少しづつでも崩していこうと、整理を始めた矢先に電話が鳴った。仕入れのお話である。来週が丁度資料会の大市週間になるので、来週お伺いしようかなぁ、とお話をしている間に考えていると、引越しが今週末なのだそうだ。それでは早速、と今日出かけることにした。明日は明古なのでお伺いできない為。

ご住所をお伺いすると、この間の日曜日にドライブした沿線。道が混んでいたらイヤだな、と思いながら予定の時間にお伺いできるよう急いでクルマを転がした。
到着してみるとバスも通る駅前2車線の一般道際。周りの迷惑も省みず、お客様が「ここに停めてしまったら?」と交差点際を指差した(^^;。マズイなぁ。他に停めるところは無いんですか?・・・どうやら無いらしかった。

雑居ビルの3階。エレベーターは無かった。どうやら事務所に置いてあった蔵書らしい。
中に入れていただき、早速本を見せていただく。なかなかの質・量だ。むしろ資料会大市向けに丁度良いかもしれない。大体どれくらいに踏めば良いのか、無い頭を絞って考える。とにかく「そんな値段じゃあ売れません」なんて言われたらアウトだ。金額を申し上げる瞬間はいつも緊張する。

古本屋の仕入れは千差万別だ。ウチは評価してその金額をちゃんとお客様にお伝えして、納得頂いてから買い取っている。
で、交渉成立。お代金をお支払いして、本を運び出す。今回は美術系の大型本がほとんどで、紐で縛るのも無駄に思えたからそのまま抱えて3階と1階を往復した。最初は階段を登る足も軽やかなのだが、何度も往復するうちに息は喘息のように上がり、汗が噴出してくる。結構ツライ。
いやいや、この汗の量がそのまま明日の飯代に変わるのだと思えば・・・。なんて根性論は最近では通用しにくくなってきた。それだけに買い入れの金額を申し上げる瞬間、古本屋は全神経を集中するのだ。

やっと搬出終了。帰路に着く。まだ17時前だというのに真っ暗。東の空には丸い月が冷たく輝いていた。

帰ってから早速仕分け。明日の明古に出品する本、店で売る本、資料会大市に出品する本とテキパキ区別していく。大体3時間で目処が立った。よしよし。
しっかし店は通路まで本で一杯だ(^^;。
こういうことは不思議と重なるのだなァ。