愛書会の荷物が午前中に帰ってきた。

S運送さんのトラック。空気圧のジャッキ付きで、荷物満載のカーゴをそのまま降ろす。カッコいいなぁ。
作業中に後から同じ運送屋の4トントラックが2台も連なってしまった。あと少しというところだったので待ってもらった。

荷物を上げおわり、市場へ・・・行かないことにした。今日出品されている荷物を買えないことよりも、今日一日が市場行きで潰れて残っている仕事が片付かない方がマズイと思ったため。愛書会は会期が終わればそれまでよ、とはならない。送り荷物が残っているのである。伝票を打ち出しているうちに夕食の時間になってしまった(^^;。

晩飯はバス定食。バスの車内販売で売っている弁当ではありません。昨日亀山で釣った34cmのバスを2匹、母親に大名おろししてもらって、ついでにフライにしてもらったのだ。母親曰く「皮は確かに臭かったから少し厚めに皮をはがしたのよ。そうしたらきれいな白身で全然臭くないの。骨も肉離れがわるかったわー。新しいからね。」確かに水揚げしてたった3時間だからね。

ボートから上がるときに水から揚げてコンビニの買い物袋に突っ込んだ。途中で氷を買って氷漬けにしようかと思ったが、よく考えたら傷むほどの気温でもない。クルマの中でも時々暴れた。随分生命力が強い。段々音も動きも小さくなり、クルマが久留里を過ぎた頃に静かになった。
戻ってきてから釣ってきた魚ということで子供に見せた。そのときハッとした。バスの目の色が変わっていたからだ。
”死んだ魚のような目”という言葉があるが、生きている時のバスの目は透通り、ブルーに輝いている。その光が消え、クレヨンで塗ったような黒い目になっていたのだ。普段生きているバスの目に慣れていただけに、その変化に驚いた。

肝心の味は全く癖のない淡白な白身魚の味で、普通にフライにするよりも少し塩コショウをしてから調理した方が良いんじゃないかと思えるほどアッサリ味だった。”あの”バスの泥臭さは全くなかった。

どうしてバスを食べてみようと思うようになったか。かの大先達、開高健先生が釣ったバスを「刺身にして食った。うまかった」とオーパオーパに書いていたからだ。最近寄生虫問題が騒がれたが、刺身でなければ大丈夫だろう。

バスの環境に与える影響が叫ばれて久しい。食べて減らすのも悪くない、かも。食べたいほどカワイイということではありません。