朝からいつものように横浜へ。 先日月曜日の残務整理と、今日のお金の事でしばらく仕事をする。終わった頃に理事長さんより「今日は行ってきたら?」とお話を頂き、待ってましたとばかり東京へ向かう(^^;。 東京古書会館に到着は12時半過ぎ。残念ながらあまり欲しい品物が出ていなかった。いや、正確にはいくつか出ていたのだけど、全体の出品量がそれほど多くなく、こういう日は札が競るのであまり思ったとおりの札で落札できないのだ。まあヒートアップしていいことは全然無いから、いつもどおりのゆるい札を入れさせて貰った。 開札時間を利用して新宿オペラシティへ。現在開催中の「森山・新宿・荒木展」を見に行く為だ。初台駅に直結しているとの事だったが、事前の下調べ不足で丸の内線の西新宿駅に降り立ってしまった(^^;。都庁前を通過して西参道から初台までずっと新宿を歩いた。ちょうど写真を見るにいいウォーミングアップとなった。 ものすごく洗練された会場。会場のアートギャラリーは3階にあった。入場料900円を支払って中に入る。さすが平日の昼間だけに観客はまばら。その中に大きなパネルに伸ばされた森山氏と荒木さんの写真が壁面にどーんと張られていた。 新宿がテーマ。展示を見ていると、どうやら森山氏と荒木さんが昨年の夏、一緒に新宿の撮影行をしたらしく、同じ日と思われる歌舞伎町やコマ劇場広場の風景があった。荒木さんの作品には広場に寝そべる人をさっとスナップする森山氏の姿があったりして、思わずニヤリ(^^)。森山氏の手にはいつものようにリコーのGR1(製造中止)があった。 まったく同じ日に二人の写真家が撮る新宿。出来上がった作品にはあまりにはっきりとしたお二人の作風の違いが反映されていて興味深かった。こうしてドォーンと並べられると二人の作風の違いを誰でもアカラサマにわかってしまう。荒木さんの機材はプラウベルマキナW67。すべてポジ(カラー写真)で撮影されているのに対し、森山氏はあくまでもトライXのモノクロ写真。ザラッとした独特のトーンは時を石化させたような手触り感さえ見る者に与える。 昨夏撮影された新作が半分ほどで、後の半分は過去の作品から新宿をテーマにセレクトされた展示。荒木さんの「東京ラッキーホール」や「TOKYO NUDE」、「冬へ」から選ばれた作品に唸ったり、秋桜子さんや鈴木いずみさん、藤野ともねさんなど荒木さんが撮影した女性の肖像が印象に残る。 4階会場では撮影された日に同行した記録がVTRで流れていた。終始周りの人たちに色々と話しかけて雰囲気を作る荒木さんに対し、タバコをふかしながらあくまでも飄々とクールな森山氏。陰陽ではないけれど、VTRから伝わってくる感じそのままが作品と作風に反映されている気がした。 見終わって外にでると日は少し傾きかけていた。じっくり見すぎて時間を過ごしてしまったようだ。足早に新宿駅へ歩き出す。歩きながら西日の当たる都庁や、高速道路の高架、通りの風景、派手な作業着屋さん、静謐な新宿中央公園を持参したローライ35で撮る。Yカメラのある通りはさっき作品にあったなぁ、などと思いながらデジカメで1枚。気合の入った写真展を見てすっかりその気になってしまった(^^;。 あわててJRに乗り御茶ノ水駅。今日の落札結果は惨憺たるものだった(^^;。まあこういう日もあるさ。20050129124219.jpg