金曜日は明古へ。

昨日の入札会に行った時、物凄い量の本が交換会が開催されていないフロアにドーンと展開されているのをチラッと見た。案の定、今日受信の明古メールに昨日の本の案内が載っていた。曰く、ダンボール200箱(!)。すごいね。これだけの一口モノは久しぶりではないですか?

はやる気持ちを抑えながら(^^;荷造り作業を済ませて東横線に乗った。古書会館に到着し、明古大市会の清算を済ませてから交換会会場へ向かうと、本の壁がドーンと。迫力ですねぇ。入札に来られた方も一杯いて活気のある市会になっていた。事業部の皆様、お疲れ様でございます。←この使い方ってホントは誤用らしいけど、じゃあなんて言えば正解なのかしら(?)。

入札を済ませて外に出る。今日はDSにDA21mmをつけて持参していたので、さらっと撮影してどんな調子か確かめる。ちょっとフォーカスが遅い気がするけど、それはレンズ側の問題ではないだろうな。とまあ、ブツブツ言いながらしばらく裏通りの撮影を楽しんだ。

昼飯を食べて店に戻る。帰りの車中で「東京都市計画物語」を読み切った。時系列でこの時期にこれが作られ、この時期にこれが完成し、といった比較的確かめやすい事柄は押さえてあったものの、たとえばどうして環状3号線は未完成のままで作業が止まっているのか、などのウラの理由については書いていない。未完成を嘆くばかりである。そして、地下の本では東京を形成する最重要の動機としていた”戦時に宮城を防衛する防空都市化”については市街地の建物疎開などに記述が限定され、地下の話には一切言及がなかった。第一次大戦を経験した当時の世界主要都市では常識だった(とされる)軍事的地下網は東京には一切なかったという認識なのだろう。また、建物疎開が実際の空襲を受けて火災から市街を守る実効性のある政策だったのか、という肝心の検証もなかった。
著者は使用した資料のほとんどを古書店で購入したとあとがきにあった。公式な記録でさえ図書館に残っていないことが多いとのことだが、”本当”が誰にでもわかる形で書いてある資料を不用意に流出させるようなマネは決してしないはず。いろいろな意味でこの本は教科書に留まっている内容だとは思うが、資料がない以上そこが限界なのだろう。

いったん店に戻って再びクルマで神保町へ向かう。到着するともう市会は終わっていた。荷物を付け合せてクルマに運び込む。店に帰着は19時少し前。お疲れ様でした。

夕食は女房手製のチキン南蛮。大好評(^^)。
260728.jpg