朝から曇り空。雨の予報。

朝飯を食べながら女房と二人「結婚できない男」の最終回を見る。結婚というのは相手あっての仕事(?)だから、”自分”の押し出しが強すぎるとやはりうまくいかない。このドラマの隠れテーマは「結婚できない女」じゃないか、と思った。桑野サンの偏屈ぶりがあまりに際立っていたので夏美先生の(実は)プチ偏屈が隠れがちだったけど、最終回だから結構あからさまに描いていた。
お互い一番近い存在なのに言いたいことが言えない。伏線として桑野サンのお母さんも老人ホームへ行くとか行かないとか、同居するとかしないとかのエピソードが平行して進む。皆さん変なところで押しが強いのに肝心なことを話さないってのも(^^;。
コミュニケーション不足!ってどちらかがどちらかを責めるような事態だけど、それはやっぱりお互い様なのだ(^^;。相手を責めるのは責める本人にそーいう自覚がないだけだ(たぶん)。
阿部寛さんの演技がなんと言っても楽しめたし、犬のケンちゃんには参りました(^^;。本名はコツブくんというそうです。DVDが出たら見逃した最初の方を借りて見てしまおう。

仕事を始める頃には雨が降りだす。iPodを鳴らしながら午前中一杯荷造り作業。急に寒くなったなぁ。去年の今頃はまだTシャツ1枚だったけど、もうとてもそんなんじゃ無理。トレーナーまで着てるのに鼻をすする。・・・風邪ひいたかしら。

昼飯を食べながらこの間放送してた「電車男」の映画版を見始める。TVばっかり見てるなぁ・・・(^^;。TV版とは結構違う印象。フィルムで撮ってるから絵の感じがまず違う。時間が短い分だけいわゆる名場面がテンポ良く次々繰り出されてくる感じ。原作にある中谷美紀さんがエルメスってのも豪華な気がする。ここで描かれているのもコミュニケーションだなぁ・・・。やっぱりお付き合いする男女ってオッサレーなお店におめかしして出かけなきゃならないものなんだろうか(^^;。
映画やTVで描かれる恋愛の姿がなんとなく標準とされて、皆さんそうしなければ満足できないような気になってしまったりしないかしら。仮想空間にある出来事が理想で、現実(自分)がそれに追いつかなくて劣等感を感じる、みたいな・・・。
電車男が複雑なのは、この物語がネット上で展開される架空の物語のようでいて実はノンフィクションだということ。理想的な恋愛物語が仮想空間上で現実のものとして描かれる。そこが新しかった。仮想と現実の境界が曖昧になった。

今でも電車男のスレはネットで検索すると編集されたものが読める。不適当なものは削除されているのかもしれないが、レスを書いている人たちがこぞって電車男を応援している。ネットには自分を投影させたいと思えるような何かがあると思う。

仮想と現実が曖昧になる。世界が広がったという肯定的な意見と、のめりこみ過ぎて危険だ、という否定的な意見がある。全ては利用者のバランス感覚にかかっている。
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