今年最後の夏休みをいただく。

女房のリクエストで、生田緑地のプラネタリウムを見に行くことにした。ここにはかの有名な「メガスター2」がある。例によって息子は行かないらしい。今日も娘と3人の道行き。
朝は8時半に出る。ちょっと早いんじゃないの?と思ったが、電車に乗って登戸到着は9時。そこから延々生田緑地まで歩いたけど、20分ほどで到着する。切符売り場にはもちろん誰も並んでいなかった。
突っ立ってても仕方ないので、メタセコイアの林へ涼みに行く。ここは背の高い木に空間を押し上げられているので、日向に比べたらかなり気温が下がっている。汗が引くような気がした。

第一回目は10時半開始。1回目だからか、お客は40人ほどしか入っていない。解説員のお姉さんの名調子で日の入りから投影が始まった。枡形山山頂の展望台から見た景色が地平線に映し出された。日が沈んでもまだ明るい星空。今日の夜の空が再現されている。皆既月食があるので月も満月だ。「ちょっと明るすぎるので、月には消えてもらいましょう」とやわらかく解説が入るなり、月が消える。なんとも便利な(^^;。
夏の大三角形、さそり座、いて座、と星空の説明があって、星空は「メガスター2」に切り替えられる。いままでボヤっと描かれていた銀河が星屑の集合体のようにはっきり見える(!)。まるでハイビジョンだった。
お子様用のプログラム、「牛飼いと天女」がその後上映され、約45分間のプログラムはすべて終了した。料金は大人200円で子供は無料。ゆったりと楽しませてもらいました。

昼飯は小杉駅前のお店で買ったおにぎり。食べ終わって今度は「日本民家園」に行くことにした。開設から40周年を迎えるというこの建物園は、日本各地で取り壊しの運命にさらされた古民家を移築・復元整備し、保存してきた。ワタシもかつて小学校の遠足などでたびたび訪れたはずだが、こういうある種地味な展示にはなかなか興味が湧かなかったような気がする。

入場料を払って中に入ると、まずは模型などを併用した民家の解説コーナーがある。これがなかなかおカネをかけた感じがする立派なものだった。一渡り読んでから、いよいよ外にある実際の民家群を見にいくことにした。
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外はいつの間にか曇り気味。

昨日ほど暑くはなかったのでなんともいえないが、最初に入った木造二階建ての立派な民家の中は日陰でしかも風通しがよく、結構涼しい感じがする。間取りはぐるっと外側に廊下があって、その内側の空間が襖によって間仕切りされている。つまり、襖を全部取っ払ってしまえば柱は林立するものの、巨大空間が生まれることになる。夏の昼間などは襖を全部開け放してしまえば座敷にゴロンと寝っころがっていい気分、という感じなのではないかしら(^^)。

豪華と思ったのは実は最初の建物だけで、あとは17世紀やら18世紀に建てられたと推定される質素を旨とする日本の民家がずらりと並んでいる。いや、もしかしたら建てられた時は豪華絢爛だったかもしれない。建てるのにも人手が要るだろうし。現代的な目から見れば中は薄暗いし、火は土間にある竃と居間の囲炉裏。水は井戸があれば上等で、川から汲んできた水がめが土間に置かれている建て物が多かった。とにかく質素。

全25ある建物のうち、今日は2軒の囲炉裏に火が入っていた。たぶん交代で火を入れて建物を虫などから守っているんだと思う。ぐるっと回って最後の建物に入れてもらったとき、ボランティアの方が建物の解説をして下さった。米びつに建てた年と棟梁の名前が墨書きされていることを教えてもらってから、最後に奥の客間に通され、「ごゆっくり」といわれたときにはまるで古民家を使った民宿にでも旅行した気分になりうれしくなった。天井のない建物だったので、向こうの囲炉裏周りで茶飲み話するボランティアの方のしゃべり声がちょっと懐かしく響く。外からはセミの声。・・・ああ、もう次の見学者が来るようだ。すっかり足を伸ばして休んでいた女房と娘を立たせて外に出た。

なんていうかな。これら民家のテライというか、そういうものが一切排除されて「必要だから出来上がった形」というのは、やっぱり見る者の心を動かす部分があると思う。建築史に残るような建物には設計士の心が込められてやっぱり人を圧倒するものがあると思うが、そんな押し出しのない住むための民家には奥ゆかしさのような機能美を感じた。

枡形山に登ってプチハイキング。娘は山道が大好きだ。「虫がいなければねー」だそうなのだが・・・(^^;。
大型スーパー前の店でたこ焼きとたい焼きを食べる。なかなかうまかった。
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