昨夜は遅くまで25日に届いた「ヱヴァンゲリヲン」のDVDを見た。

実はうかつにも気がつかなかったが、劇場公開のときには一切字幕が入っていなかったようだ。今回買ったDVDには特典として登場を紹介する字幕がいつもの”エヴァ明朝体”で現われるバージョンが収録されている。入れるとなったらとことんなので、むしろうるさいほど入っている(^^;。でも、これを入れるには設定をきっちり最後まで詰めておかなければできない仕事なので、字幕が現れるたびに、こんなことまでちゃんと決めていたんだな、と感想。とにかく手間がかかっている。

現在売り切れ店続出で、昨日寄ったBカメラでも在庫がなかった。

で、発売前にこのDVDをめぐって買う買わないの論争がアマゾン上で展開されていたが、いずれブルーレイ版が出るから、とか、4部作完結後に必ずコンプリートボックスが発売されるから、などの”エヴァ商法”批判から買わない理由がたくさん寄せられていた。そんな中、デジタルで製作された作品なのに「テレシネ方式」でDVD化されていることが気に入らない、という意見が結構あった。特典の中にそのデジタル版そのままで収録されたカットが出てきたのだけど、率直な感想を言わせてもらえれば、本篇がこんな感じだったら安っぽくてヤだな、ということになるね・・・。テレシネがどんな方法でデジタルそのままがどんな方法なのかはよく知らないけど、今回採用された方法で収録された絵はとてもシックで映画っぽく見えるからこの方が数段良いと思いますがねぇ。

で、またも”リアル”の追及に話は向かっていくわけで・・・。今回の映画では特にビルやクルマなどの都市を構成する要素がものすごく精緻に描き込まれていて、実在する店やブランド、地名も画面に登場するから、実写と錯覚する感覚をずっと感じていた。逆に人物描写は目パッチリのアニメ顔のままで、使徒・エヴァも基本的にはアニメ上にしか存在しない架空のものだから、リアルの中にデフォルメされたキャラが動くという画面にちょっとしたギャップを感じるようになる。
アニメにおけるリアルの追及が本作品の一つのテーマだとするなら、アニメという手法にこだわる理由も知りたい気がする。

たとえば、近年のハリウッド大作映画はほとんどが”実写に見えるCG”だ。エヴァは”アニメに見えるCG”でリアルを追及している。アニメの行き着く先は何処なのだろう・・・。
1383歩 0.82km 14分 61.9kcal 0.7g
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