朝から雨。

朝飯を食べてからしばし仕事を。出かける場所が思いつかず、少し前から行きたいと思っていた串揚げのお店に3人で出かける。出がけに母親が「「西の魔女が死んだ」って映画はよかったわよー」と言う話を娘にしゃべっていた。「一緒に行けたらいいんだけどねぇ」そんなに入れ込んでるんだ・・・。
代官山駅から恵比寿駅まで歩く。駅ビルの6階にある店。ランチのセットを。アスパラの串揚げってのは初めて食べた。なかなかのもんでした。

駅ビルの中にある本屋さんでのんびりしていたところ、女房が「「西の魔女が死んだ」を見に行かない?」と言い出す。さっきの話を聞いて見に行きたくなったのだそうだ。それなら、と本屋さんにあった情報誌を見てみたら、なんとすぐそばの恵比寿ガーデンシネマで上映されている、とあった。時間もあと30分後に二回目の上映が始まるようだった。タイミング的にもばっちり。児童書のコーナーに張り付いていた娘をつかまえて早速移動。ほんの10分で劇場に到着。チケットにもありついた。

ここは初めて入ったが、シネコンが始まる少し前のシステムのため全席自由。開場前に入り口が混雑するちょっと懐かしい風景。後ろから二列目に座った。先週のインディ・ジョーンズは前方すぎて首が疲れたので(^^;。

中学生の女の子。学校での人間関係がうまくゆかず、登校を拒否。母親は無理強いせずに実家へ一時連れて行くことにした。山奥の一軒家には祖母が一人で暮らしていた。祖母はイギリス人だった。
多感な中学生。学校で心を閉ざしてしまった彼女は、魔女のようになんでも思い通りに生きている(ように見える)祖母の姿にあこがれる。「魔女になるにはどうしたらいいの?」と聞く孫に、祖母は答える。「魔女になるには修行をしなければいけません。」「どんな修行?」「毎日早寝早起きして、ご飯をいっぱい食べて、適度に運動すること。」 当たり前の生活ほど現代人には実行が難しい、ということか。

状況説明のために何人かほかにも出演者がいるが、ほぼ全編にわたって孫と祖母の交流が濃厚に描かれる。実はこういう人と人の交流こそが人を育てるということになるのだけど、現代人は忙しいのか忘れがちだ。一緒に野いちごのジャムを作ったり、シーツを洗濯したり。生活を支えるという女性の仕事が堂々と描かれる。無理がないためか、説得力のある絵だな、と思った。祖母役の方の日本語がとても美しく響く。

会場には女性の姿が目立った。娘を連れてきている人も多かった。作品を見てみればなるほどと納得した。映画が終盤にさしかかると、ワタシの隣に座っていた和服姿の女性お二人のかすかな嗚咽が聞こえた。

見終わって娘は「なんかいい映画だったね。」と言っていた。
9728歩 3.88km 91分 292.1kcal 7.9g
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