今日から少し新たな気持ちで日記をつけていこうと思う。

とはいえ、普段とあまり変わらない日が毎日のように来ては過ぎ去っていく。
気が付けばまた土曜日。この一週間、何が起きたのだっけ?こんな風に毎日を過ごしていたら、今日が昨日なのか一昨日だったのかわからなくなる日がくるだろう。その日のために日記を書いてみよう。

忘れたいようなことがあった日には書くのをサボってみよう。でも、忘れたくない、忘れちゃいけないんだと思うような日を書かないで自分を試してみるのもいいかもしれない。どれだけその気持ちを保ち続けられるか。忘れちゃいけない日は本当に忘れないのか。忘れたくない日は本当に自分の中に残っていくのか。

物忘れを老人力と言った人がいる。つらい思い出を忘れられるのも、老人力のおかげとか。老人力を得ればつらい思い出だけ忘れられるのなら、早く歳をとるのも悪くない。問題はとった歳は二度とリセットされないこと。老人力を得るには若さを捨てなければならない。それは大問題だ。

学生の頃、なかなか時間が過ぎてゆかずにイライラした。時間はあるのにおカネがない。何をするにもカネがいる。時間をつぶすにもカネが必要な気がした。あの頃どうやって時間を浪費していたのか。あまり記憶にない。

今は時間が自分を追い越していく。あれだけ学生の頃余っていた時間。本当に今と同じスピードで流れていたのだろうかと思う。こうして時間はそのスピードを徐々に上げながら私の先を走っていく。追いつけるのか?本当に?
時間は絶対じゃない。相対的に前へ行ったり後ろへ下がったりする。きっとそうだ。そうじゃなきゃおかしい。

こんな事を書き始めた今日という日も、忘れられていく日がきっとくる。小さい頃の思い出は忘れていないのに、あの日を忘れていないのに、今日を忘れる日がくるなんて。

でも、きっと、だから人間は生きてゆけるのだろう。臆面もなく。