甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2002年01月

早いなぁ

もう1月が終わる。

今年もあと11ヶ月で終りだ。ついこのあいだお雑煮を食べたような気がする。時間はホントに加速したなぁ(^^;。

昨日晩飯を食べていたら電話が鳴った。出ると高校時代に入っていたクラブの後輩だった。いやあ、ビックリ。当時のお友達と今でも交流があり、ふとしたきっかけで「皆さんはどうしてるかなぁ」という話になったらしい。忘れかけていた過去からの電話だった。

ワタシも30代になり、子供もまだ小さいから正直今を生きるのが精一杯になっていた。月日の経つのが早く感じるということは、きっと毎日に余裕がないのだ。人が見たら眉間にシワが寄っているのかも知らん(^^;。
そういう毎日を送っているときに、昔ののんびりした時間を一緒に過ごした仲間から電話をもらえるのはうれしい。

高校の頃は地学同好会というのに入っていた。ただし、前にも書いたが生まれ付いての文系頭である。ややこしい計算などは一切出来ない。で、実際の活動はといえば、午後4時からラジオで始まる「気象通報」を聞きながら情報を得て毎日天気図を書いていた。校舎の渡り廊下に設置された雨水を図る枡を回収して簡単な気象観測をしたり。休み中も当番を決めて観測データが途切れないようにしていたから、そういうところは結構まじめだった。文化祭になれば一年間の気象観測データをまとめて発表したり、手作りのプラネタリウムを上映したり。

太陽黒点が活発なときには、昼休みに反射望遠鏡を使って紙に太陽を投影し、黒点をスケッチしたり。たまに高尾の奥の陣馬山まで望遠鏡かついで星を見に行ったり、夏休みには夜に学校へ集まって屋上でペルセウス座流星群の観測をしたり、近郊のキャンプ地で合宿したりと楽しかった(^^)。
文系頭のワタシが会長をするくらいクダケタ組織だったけど、ワタシ以外のメンバーは頭脳優秀で、K大とかT大へ進学してたっけ。

後輩といったってワタシのひとつ学年が下というだけだから、今や彼女も立派な社会人だ。話していると普段は忘れていたいろいろなことが頭を駆け巡った。自転車で通っていたあの頃がワタシの青春だったのかねぇ。随分地味だったが(^^;。

懐かしい思い出があれこれ浮かんでは消えていく。もうあれから15年以上もの時間が経過していた。あの頃の自分は現在の自分の姿をホンのちょっとでも頭に描けていただろうか。そういうことはなぜかハッキリしない。

パソコン

思えばパソコンっていろいろと活用している。

なんといってもインターネットの用途は絶対だし、最近じゃデジカメの映像もパソコンなしでは管理できない。VAI○の宣伝を見ればわかるけど、あらゆるメディアが双方向性を持つ時、そのブリッジ役には大抵パソコンが絡んでくる。民生用レベルの製品であればパソコンを介するのが一番手っ取り早いし、安い。何かやってやろう、と思ったとき、ワタシの中ではすでになくてはならない存在と化している。

もともと中学生の頃からパソコンはいじっていた。といっても家は貧乏(^^;だったから高い高いパソコンなんか買ってもらえない。近くのパソコンショップに入り浸り、只でいじらせてもらっていた。ところが生まれ付いての文系頭ではBASICプログラムさえ満足に出来ない。パソコン雑誌に載っているゲームプログラムを入力して遊んでいるのが関の山だった。

高校に入り、子どもの頃から貯めておいたお年玉をはたいて秋葉原へ走った。今は亡きマヤ電気という店で○PSONのHC-20というパソコンを買った。当時で16万以上したはずだ。ハンドヘルドコンピューターという現在のノートパソコンの走りだった。当時のたかが高校生にパソコンを使う用途なんてなにもない。ただいじっていじっていじり倒した記憶しかなかった(^^;。

大学に入ってからは意識的にパソコンと距離を置いた。結局HC-20が16万円もの高いオモチャになってしまったという反省からだ。しかしその間にパソコンは大変な進化を遂げていた。
社会人になって再びパソコンと再会した。務めていた神田の本屋さんでパソコンを使って目録を打ち出す仕事があったからだ。当時はPC-98にMS-DOSでメモリは8MBの時代。それでも一太郎がちゃんと動いた。

店に戻ってから早速パソコンを自費で購入。再びパソコン生活が始まった。インターネットのない時代、ニフティのパソコン通信にのめり込んだ。ワタシのカメラの知識はニフティから得たことがたくさんあり、口コミの情報の有用性を思い知る。
仕事でパソコンを使うようになり、インターネットの普及に伴ってグレードアップを迫られ、今のVAI○で5台目。

にしても一台のパソコンから得る収入は宣伝効果と相俟って今や計り知れない。電話帳広告に年間30万円出すならパソコンを一台買った方が絶対にイイ。

あとはワタシのスキルアップだけだ(^^;。

ホームページ更新

実に半年振り。

荒木さんのページに追加した。長いことほって置いたが、最近数人のお客様が注文を入れてくれるようになったので書いてみようという気になれた。ホームページ更新の原動力って実はこんなものです(^^;。

その内容は荒木さんページを読んでいただくとして・・・。

愛書会の荷物を朝一番で郵便局に持っていった。28件分というと本なら山のようになるはずだが、今回は色紙や原稿といった薄いものが中心だから比較的軽くて楽。やはり本は重くてかさばるのよね。つい持って帰りたくないから古書展に出す均一本は安くつけてしまうけど、安い本っていくら売っても経費の足しになりにくい。それだけ経費が高いとも言えるけど、やはり高い本を扱わないと古本屋は商売にはならないという現実を教えているように思う。商売は常に維持費との闘いだ。

ネットに開店しているお店は比較的維持費に無頓着でいられる。実際にウチのホームページ維持費はドメイン費とあわせて年間でも3万円ほど。通信費もフレッツを導入してから安くなって月に約3500円。「日本の古本屋」には月4000円。ネットなら月に1万円もかからないのだ。売り上げている金額を考えるとやはり安い。ただし、ここにはデータ入力やホームページ更新、荷物発送などの”手間”を計上していない。人を雇ってこれらの作業をやってもらうとすれば、まだまだ売り上げが足らない。今のような”面白半分”でホームページの運営も出来なくなるだろう。

ただ、この”面白半分”で仕事をしているからうまく回っているんじゃないか、とワタシは思っている。荒木さんのページにしても、カメラのページにしても、ハッキリ言って商売とは直接関係ない。しかし、そう言って切り捨ててきたのが従来のやり方ではなかったか。
これからは売りたい本をただ大量に並べれば誰かが買ってくれる、なんていう方法では難しい時代がきっと来る。その予感がワタシをホームページ更新に向かわせる。日記に飽きもせず私的なくだらないことを書き続けるのも全くの無駄とは思っていない。そう思わなければイヤな想いをしながら続けるはずがない。書くことでイヤな想いを発散出来ている面もある。とにかく、ホームページを更新し続けることはウチの店の生命線だと思っている。

あー、堅苦しい(^^;。ま。普段からそこまで思っているわけではないです。

常に面白半分の精神。それがすべてサ。

JNB

今日は待ちに待った月曜日。中央市会である。

と言いたいのだが、先週の愛書会が残した仕事の為に市場は欠席だ(^^;。午前中S運送さんが愛書会展の荷物を運んでくる。それを3人がかりで2階に上げて、昼飯を挟んでひたすら送り荷物の発送作業。結局丸一日これで潰れてしまった(^^;。晴れていたから写真撮りに行きたかったのになー・・・って、おっと、書きすぎた(^^;。

愛書会の荷物だけで済めばまだいい。インターネット前金分が15件も入り、作業場は大混乱。ちょっとビックリするくらい仕事が目の前に積み上がっている。これをほって置いて市場には行けないんだよね、どうしても(^^;。

拡大の一途のインターネット取引。現在最大のネックは決済方法だと思う。ネットオークションではエスクローサービスなどを導入しているが実際にはほとんど機能していない。要は手数料が高いか安いか、早いか遅いかということがキモなのだ。エスクローはきっと料金設定が高すぎるのだろう。
そこでウチとしてはジャパンネットバンク(JNB)に契約し、郵便振替の弱点である”遅くて面倒”という点を少しでもカバーする事にした。これだとコンビニ(AM/PM)のATMでも振込みが出来、お客様もJNBの口座を持っていればインターネット上で取引すると52円で送金できる。iモードならなんと10円でOKなのだそうだ。

昨日ご注文頂いた方から順次このJNB口座をご案内メールに書き込み始めた。すると早速今日JNBご送金第一号様を知らせるメールがJNBから届いた。やはり早い方は早いなぁ。ご送金を確認し、即日発送を済ませた。なんだかあまりにあっけない。なんで早く導入しなかったのだろう。郵便振替の優位性は料金的にも早さ的にもあっさり崩れた。わざわざ郵便局の行列に並んで振り込むなんてすぐに廃れて行き、決済専門としてネット銀行がいずれ主流になっていく事は間違いないだろう。

愛書会荷物の荷造りがやっと終わった。全部で28件。これまた伝票書きから荷造り、宛名書きとかあれこれ注意しながらやっていると結構大変なのよー(^^;。
入荷した本をPCに入力していくスピードより売れていくスピードの方が早いこの頃。データ数はたったの1600点を未だに推移(^^;。こんな本屋に付き合っていただいているお客様にはホントに感謝感謝です。

明日は久しぶりに更新しようかしら。

横浜散策

疲れていたのか、起きたら9時。

腕が筋肉痛。昨日の愛書会片付けが原因だろうな。普段の運動不足を実感する。

雨がバチャバチャと降り続いていた。ヤレヤレ、今日は一日ゆっくりしようか。ゴロリと横になってTVを見ていると、子どもたちが「あそぼー!」とツープラトン攻撃を仕掛けてくる(^^;。ロープロープ!今日はお父さん疲れてんだよぉ。タッグを組んでいるはずの女房はニヤニヤしているだけ。そりゃあないよ(^^;。ま。ウィークディはすべて女房が世話しているんだからこれくらいアタリマエか・・・。気持ちを切り替えて子ども二人相手に大フントー。やっつけてるつもりが「きゃはははは。もっともっとー!」と底なしの子どもたち(^^;。もー勘弁してよ。

そうだ、床屋に行ってくるよ。丁度いいイイワケを思い付いた。近所の床屋へ逃れた。でもかれこれ3ヶ月くらい行ってなかったな。気が付かないうちに不精をしているものです。雨は上がっていた。空が早い。

床屋を出ると晴れていた。なんだかなー。これで出かけなければならなくなってしまった。まあ家でゴロゴロしているよりはましか。みなとみらいへ向かう。
息子が誕生日に欲しいと言っていたオモチャがあるのかどうか、みなとみらいのトイザラスへ見に行く事にした。たしかジャックモールにあると聞いていたけど行ったことないなぁ。ワールドポーターズじゃないし、ランドマークプラザに行ってもクイーンズモールへ行っても表示がない。思い切って案内カウンターにいるお姉さんに聞くと、横浜美術館の向こう側だと教えてくれた。陸続きじゃなかったのね。

横浜美術館は今ダヴィンチが来ている。普段はスカスカなのに今日はそれなりに人が居た。NTTドコモのでかいビルを通り過ぎたところにありました。ジャックモール。

倉庫のような安普請のでかい建物に大型店がいくつか入っている。ここのトイザラスもでかいでかい。こんなでかいおもちゃ屋ははじめての子ども二人はすっかり舞い上がっている。娘はセーラームーンのグッズ売り場にあった垂れ流しビデオの前から動こうとしない。「へんしんかっこいー」とかつぶやいたり(^^;。女の子だねェ。

そんなオモチャのテーマパークから何も買わずに出て、高島町駅を目指す。まだ未完成の街並と道路。旧市街へ向かう道が限られているからクルマは大渋滞している。

東急高島町駅はなんと無人駅だった。

愛書会

で、今日は愛書会。

今回は当番なのだが、昨日ワタシが明古で一切タッチできなかったこともあり、オヤジがワタシの代わりにずっと帳場に座ってくれた。当番なのになんだかフリーみたいになってしまった。ま、いつもどおりってことです。

午後から雨の予報。暖房ががんがんにかかっている館内は結構暑い。昼飯でパレスサイドピルへ行く道すがらは随分寒く感じた。厚い雲が立ち込めたいやな空模様。共立の女子高生の明るさが逆にまぶしく感じた。早く春が来ないかな。

そんな願いもむなしく、売り上げは全体的に超低空飛行(^^;。とにかく高額品に注文が入らない。それはもう「一体どうしちゃったんだ?」というほど甚だしい。こちらに移ってきて経費が上がった事で悲鳴を上げる人も。沢山いらっしゃってくれているのになぁ。前回比マイナスに終わった。

で、途中は名簿整理の話題で持ちきり。3200件分目録を発送して実際に注文をしていただける人は回を重ねるごとに減ってきている。現在は300人くらいしかいないかもしれない。高額品に注文が入らず、しかも受注率が一割を切っているこの状況を放置する事はできない。会の存亡にかかわる問題だ。
過去にどれだけ買っていただいても、現在ご注文いただけなければ容赦なく発送を止める。これくらいキッパリとしなければ”活きた名簿”を維持できない。そんな方針で意見が一致した。売り上げと経費のバランスが悪くなってしまったのだから止むを得ない。

まず来場者チェックを中止することにした。目録の封筒を回収して次回更新としていたのだが、何も買わず、注文せずの人が封筒入れに置いていく様子を度々見るようになってきたためだ。封筒さえ持ってくれば永久に目録が届くと思われても困る。一人増える毎に約200円の経費がかかっているのである。「目録からご注文をいただけない方」は次回から大量に削る事になります。日程表がありますから、会場で「のみ」猟書される方はそちらをご参照下さいませ。

これはワタシの個人的意見ではなく、愛書会の方針として決まった事なのであしからずご了承くださいませネ。

終わってみればウチは前回以上の売り上げ。均一本が半分も売れてくれていた。ありがとうございました。
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