甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2002年02月

朝はマッタリ

朝。目が覚めたのは6:30。

確か昨夜はワタシが部屋へ帰ったときに起こしてしまった同室の主任と、寝ながらあれこれ話しているうちに意識が無くなったはず。
あんまり寝てないんだけど、旅先で枕が違うと深く眠れないらしい。夢を見ているうちに目が覚めてしまった感じ(^^;。

窓を開けてベランダへ出る。さわやかに晴れていた。雪で白くなった山があんなに近い。旅情を感じるのはこうした1人でポツンとしているとき。新聞を読みながら部屋に備え付けのインスタントコーヒーを入れて飲む。うまい。

一応7:30を目処に本館の食堂へバイキング朝食を摂りに行く事になっていた。みんな起きてるかな?廊下に出てみると昨日マイクを離さなかったMYくんが水着姿で同階にあるジャグジーの方に居た(^^;。赤の水着がなんだかプロレスを連想してしまう。リングネーム考えとかなきゃ。

7:15を過ぎたので主任とワタシで各部屋を回り、皆を起こす。本館の食堂で朝食の旨を知らせて、我々は一足先に食堂へ移動。昨日の夜にバスで移動した本館と別館の距離は歩いてほんの1分の距離だった(^^;。よく晴れてカチンと冷たい空気。朝日に照らされながらも細かい雪が少し舞っていた。なかなか良い風情。

果たして食堂へ到着するとすげえ人の数だった。こんなにお客さんが来てたのか。着替えを済ませてあとは出掛けるだけ、といった感じの人も、これから風呂めぐりするんだよ、といった感じで浴衣の人も。家族連れからカップルまで様々な人たちが一斉に朝食を摂っていた。洋食と和食。パンとご飯。デザートに果物。沢山の種類の食材が並んでいる。どれも水準以上のうまさで、MOくんは普段の食卓の貧しさを穴埋めするかのように、朝からものすごい量をあっという間に食べ切ったそうだ(^^;。

主任は食後そのまま朝風呂へ。ワタシは売店で家族へのお土産を買う。仙台銘菓「萩の月」がほとんどそのままの形で「那須の月」として出ていた(^^;。ま。これはこれでウマイので、良しとしましょう。それと、季節感が出るから蕗味噌を買う。この手の漬物を女房は好きなんだよね。

チェックアウトは9:30。フロントの女の人にロビーで集合写真を撮ってもらい、2台のクルマに分乗して出発。さて、何処へ行く?RTくんの提案で近所にある南が丘牧場へ行く事になった。「ここのソフトクリームがうまいんですよ」

期待しましょう!

経営員旅行その2

チェックインすると、スキー組はすでに到着していた。

19時から宴会である。ちょうど温泉に入って出るとピタリの時間だ。浴衣に半纏を羽織り、アネックス(別館)からさっきのバスで本館の温泉へ。ここは66種の風呂が自慢らしい。ただ、男女混浴の場所があり、そこは水着着用するのが望ましいとの事。水着レンタルもしていた。

ワタシは水着が必要ない場所をうろうろして上がってしまったが、皆は水着ゾーンにタオル一枚で突入したそうだ(^^;。家族風呂があいたので我先に飛び込んだはいいが、後から水着着用のカップルと家族連れに囲まれて立場を失った者が約一名・・・(^^;。
巨大プールのような真ん中に「AV女優がいたよ」とは主任の証言。ははあ、なるほど。それで内風呂から男たちが一斉に姿を消したのか。ここで撮影するのだろうか?何を?どうやって(^^;?

温泉場のすぐ隣に宴会場。食事は刺身、カニ、牛肉の陶板焼きの他にフカヒレ雑炊やラーメン。デザートにケーキまで出た。どれを食べてもおいしい。

最初の30分はおとなしく食事をしていた皆も、丁寧なご挨拶とともに入ってきたコンパニオンさん2人と大盛り上がり(^^;。コラコラ。当初は1時間半でお帰りの予定を大幅延長(^^;。2次会カラオケにもご同行願うことに。
酔いが回って時間が進むに連れて場も乱れ始め・・・。文字通り宴会状態。そのままの雰囲気をカラオケへお持込(^^;。

先客さまが6人で歌っていらした。ちょうど50代後半の我々の親世代の人たちで、なぜかMYくんの歌と時代がシンクロしてしまったのだ(^^;。マイク独り占め状態で歌いまくるMYくん。その様子を懐かしそうに眺める先客様。ウチの若い衆は歌そっちのけでコンパニオンの二人に群がる(^^;。なんだかなー。ま。わかりやすいけど・・・。

楽しい時間は瞬く間に過ぎ、丁度延長時間も一杯に。コンパニオンさんを部屋へお持ち帰り、とはならず(アタリマエ(^^;)、彼女たちは迎えの車に乗り込み、帰って行った。時に23時。皆ベロベロに酔っ払っていた。

部屋では早朝スキーで疲れた身体をすぐに横たえる者と、自らの悩み(もちろん仕事の事よ)をお互いに話し合う者にハッキリ分かれる(^^;。その内容はとてもここには書けないけども、皆真面目。いや、そりゃあそうだよ。真面目だから悩むのだもの。

部屋に戻る。寝たのは2:30。

明古経営員旅行

経営員主任の発案が幹事さんに承認され、10人という参加人数をもって明古経営員旅行が現実のものとなった。

たった一年の間にメンバーが大幅に入れ替わった。その結束力を高めるのが今回の旅行の主な意味。主任の状況判断と実行力はすばらしい(^^)。

行き先はホテルサンバレー那須。シーズンオフと思いきや、実は首都圏で一番近いスキー場を擁する為、オンシーズンなのだ。1泊2食付(夕・朝食ともバイキング)で14000円。当初はそれでいいか、と考えていたのだが、やはり食堂のバイキングでは盛り上がりに欠けるだろうという判断から宴会コースにしてもらった。10人に2人コンパニオン(1時間半)が付いて5000円増し(^^;。

前日の金曜日に美術館へ行った後、神保町へ移動して中華を軽く食べてから解散したのが21時過ぎ。主任、ワタシ、MYくんの3人は遅れて電車で行くことにしていたのだが、「せっかくだから」とスキーを計画している7人は23日6:30集合でマウントジーンズスキー場へ向かうと聞いた。Iくんはそのためのウェアを「Sかいや」まで買いに行っていたな。

電車で参加の年寄り3人(^^;は、東京駅15:44発MAX仙台行き新幹線で那須塩原駅を目指す。MYくんがビールとハムの差し入れ。有難くいただきながら17:00には那須塩原駅に到着。あえて2階建て新幹線の下を選んだが、ハッキリ言って失敗(^^;。

駅に降り立つとちょうど日の入り時刻。山の稜線を少し外れた場所へ真っ赤な太陽が隠れていくところだった。にしても、駅前になーんにも無い。どうしてこんな場所に新幹線が停車することになったのかな?もちろん何らかの”事情”があったに違いない。

ホテルの送迎バスには我々と女の子3人。3人組みではなく、女の子2人と1人。女の一人旅?
延々とゆるゆると何にも無いまっすぐな道をバスは進む。那須は別荘地だ。道中には別荘地分譲の看板が並ぶ。「100坪250万円」という看板が見えた。高いか安いかなんて全然わからん。

17:40過ぎ、サンバレー那須に到着。宿泊はアネックスと聞いていたが、運転手さんが「バスを乗り換えてください」と言い、本館とは別の建物らしい。フロントに聞いてみると、「園内循環バスが来ますから、それを使ってください」とのこと。そんなに広いのか。バスに乗る。

暗くてよくわからなかったが、目と鼻の先の建物だった(^^;。

芸術とは

金曜、明古。

大市で一週あいた為出品量が多いかと思いきや、点数で500あまり。16時過ぎには作業が終了してしまった。

そんな中、明古会長さんからのご提案で、作業終了後に竹橋際の東京国立近代美術館へ行くことにした。夕闇迫る黄昏時、経営員9人で「未完の世紀-20世紀美術がのこすもの」を観覧した。

この企画展は、20世紀(1900年から1999年の間)に生まれた美術の流れを、実際に作品を概観することで掴もうというもの。この100年間で美術がどう変化していったかがよくわかる構成だ。

ワタシには詳しい美術的用語はわからない。フォービズムもキュビズムもどんな形式なのかよく知らない。ただ、明治の終りから大正あたりまでは、実物をモチーフにした作品が多かったように思う。重要文化財として黒田清輝「湖畔」がアクリルケースに守られて展示されていた。この作品が明治期の代表としてみると、その後にヨーロッパからアヴァンギャルド芸術が入ってきて傾向がガラリと変わってくる。高村光太郎が前衛的集団ヒュウザン会を結成し、関東大震災が東京を破壊すると、普遍的な美の基準を拒み、状況に関わるなかで矛盾の相克から新たなものを求める新興芸術運動が村山知義らによって作り出される。このあたりから作品に抽象的なものが多くなってくる。

戦中に一時中断されたその流れは、作品を見る限り戦後加速する。60年代に入って日本はGNPで世界第5位になる。東京オリンピックが開催され、都市環境の激変や産業化の進展。交通、通信、情報手段の高度化などを背景に、文字・記号・写真映像などが作品に取り入れられていく。美術の抽象化も加速していく。

昨日は荒れ・ブレ写真で有名な「森山大道とその周辺」という特別講義が開かれていた。1階の広大な展示室にはでかいパネルに抽象化された”色が塗りたくられただけにしか見えない”作品が多数展示されていた。100年で美術は”絵”から”パフォーマンス”へと変化してしまったような印象を持った。

20世紀初頭の展示コーナーではじっくりと立ち止まって作品に見入る人が数多かったが、最後の”色が塗りたくられた”作品のコーナーには見入る人は皆無。美術は本当に正しいベクトルへ進化したのだろうか?と心配になった。美術は写実から抽象へ”進んだ”とされているが、観客の反応はそれを拒否していたような気がしてならなかった。

勉強になった。

ガラカメ

ガラカメって言葉に反応できるひと~!(^^;

そうは居ないよねぇ。大河”演劇”漫画「ガラスの仮面」のコトですよ(^^;。

ウチの女房は漫画が大好きで、買い物の帰りなどに本屋へ寄って4コマ漫画の雑誌を買ってくる。それは読んだらすぐに読み捨ててしまうのだけど、ある日、分厚いコロコロコミックのような漫画雑誌が捨てられずに積み上がっている事に気が付いた。何で捨てないのかな?と思って表紙を見ると、それが「月刊ガラスの仮面」だった。そうか、これがあのスゲエ漫画か。

ワタシがガラスの仮面という名前を知ったのはこれが初めてではない。高校時代にクラスの男でこのガラカメを本屋で一日立ち読みしていたヤツがいた。男のくせに少女漫画なんて、と当時は思ったが、一日読んでも読みきれないってどんな漫画なんだ?とそのボリュームには驚いていた。

その驚きの漫画がいま目の前にある(^^;。源氏物語を題材にした「あさきゆめみし」や、聖徳太子の物語である「日出処の天子」などは読破していたので、特に抵抗なく読み始めた。すると、なるほど面白い。少女漫画ではあるのだが、なよなよした恋愛漫画じゃないからどんどん読み進めてしまった(^^;。毎月600ページで19日発売。最新の10号は昨日読みきった。

北島マヤという演劇の”天才”少女が、父親が映画監督で母親が有名女優という恵まれた家で育ったサラブレットの姫川亜弓と、幻の演劇と言われる紅天女の主人公を競い、女優として成長していくというお話。あらすじとして書くとたったこれだけなんだけど、面白いですねぇ。演劇ってどういうものなのかがこれを読むとなんとなく理解できる。え?本物はこんなもんじゃないって(^^;?

ワタシが高校生の頃にピークだった漫画雑誌の発行部数が減り続けているという。確かに今の漫画はあまり面白くない。そもそも新たに大家となるような作家が出現しないではないか。アニメだって「犬夜叉」や「こちかめ」なんて古株がいまだに現役だしねぇ。
今回のガラカメは、昔から定評ある漫画を月刊雑誌として改めて発行するという手法だ。すでに10号というからワタシのような読者が確実に付いたのだろう。出版社も新たに作家を育てている場合ではないのかもしれない。出版の不況は新人育成にも黒い影を落としている。

とりあえず、毎月19日が楽しみになった。ワタシは努力型天才の姫川亜弓ファン(^^;。

検品

幸いにして帰りの道中はすいていた。

それでも店に帰着は12時を過ぎてしまった。昼のニュースを見ていると先ほどの参考人招致での質疑のことが報道されていた。が、前G務大臣が首相批判をしたことに大きく時間が割かれ、S議員の話はほんの少ししか出てこない。本当の問題はS議員を国会議員に選んでしまう日本の体質なのにねぇ。

店に荷物を入れていると、女房が娘と帰ってきた。どうしたのか聞いたら「熱が出た」と一言。病院の帰りらしい。熱は娘ではなく、女房だった。ガーン。親たちは休みで女房が店番できず、これで後の仕事は店番しながら落札品の検品だけとなってしまった。

今回もカメラ関係書と哲学関係書、あと変わったところで山高登氏の木版画を落札。この方の風景を題材にした版画は好きだ。店にかかっているカレンダーもこの人のもの。文学書も肉筆原稿も入札したけど、今回はご縁がなかったようだ(^^;。

店を開け、女房が高熱を出しながらも買って来てくれたパンを食べて検品作業開始。大市もまた通常市と同じように事故返品が出来る。事故とは先週も書いたが、蔵印や線引き、落丁など、本を開けて中を見なければ判別できない欠点が見つかること。検品作業を怠ると後でイタイ目を見ることになるが、最初から織り込み済みの値段しか入れないという人も居るとか居ないとか。

クラシックカメラ専科の口。棚に入っているときには気が付かなかったけど、改めて見ると本に何か挟まっている。(^^;。やばい。これはかなりの確率で書き込みがあるぞ。そう思いながらページを繰るとやはりありました。立派な書き込みです(^^;。ほかの6冊にもライカのページにだけ付箋が挟まれ、その部分だけがマーカーで彩られている。ハイ。返品決定です(^^;。

発売された当初はたかが1500円の雑誌でも、30年経てば立派な資料として機能する可能性だってあるのです。少なくともワタシは資料だと思ってこの品物に入札してました。しかし、検品してみれば線引き有りの事故品(^^;。このやるせない想い。線引きした人にぶつけるのは筋違いなのでありましょうか。

こういった事故の場合、お互い様ということで返品の為に組合へ輸送するのは買主の責任となっている。明日重い荷物を背負って再び竹橋へ向かわなければならない。

線引き本に当たった時に蒙る数々の面倒。どうか古本屋の想いをお察し下さい。
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