甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2002年04月

全連大市当日その2

17時を過ぎた頃、最終台直前まで開札が進んだ。

あたりにはなんともいえない気分の高揚した雰囲気が充満。皆の視線が赤毛氈一点に注がれる。17:20すぎ。台の上に載せられた逸品が元の荷姿に戻され、開札に付された。買った、やられた。売った、売れなかった。悲喜こもごも。それはいつも繰り返される風景ではあるが、毎回ドキドキする瞬間に変わりはない。
大市という舞台の上で品物はいつにも増して輝いている。幸か不幸か、その魅力にトリツカレてしまった人が、それ相応の代価を支払う契約を交わす。

最終台の発声。ゆったりとその結果を聞く。高いんだか安いんだかよくわからないが、この台の上で取引されたのだなぁ・・・。いつもしみじみする時間。この最終発声で名前を呼ばれる人になれる日が来るのだろうか。・・・来ねえな、きっと(^^;。

運営の仕事はこれでは終わらない。皆さんがお帰りになられたあとが我々の仕事時間である。2階でも3階でも落札者ごとの山を作る。百万円単位の高い本と、1冊数千円の安い本。それぞれある中でうまく荷分けるには経験が役に立つ。
3階は開札終了から1時間ほどでほぼ荷分け切った。スゴイ速さ。19:30に作業終了。打ち上げ会場へ皆さん移動。我々事故係4人と運営の方々は、今日一日の経過を報告してから打ち上げ会場へ移動した。

会場に到着すると、すでに雰囲気はデキあがった状態(^^;。そりゃあそうだよね。季節外れの鍋物が出て来たものだから、クーラー全開なのにものすごく暑い(^^;。その雰囲気に呑まれたか、いつとも知れずイッキ大会が始まった。ワタシもねぇ、4回くらい飲みました(^^;。

これだけの大人数が一つにまとまって大きな仕事をする。普段の本屋生活では絶対に味わえないことだ。誰かが”大市はお祭りだ”と言っていたけど、確かにその通りだと思う。最初はあんまりやりたくないと思うけど、やってみたら絶対に「やってよかった」と思えるはず。

大事っすよ。きっと。

全連大市当日

今日はいよいよ開札日。泣いても笑っても今日ですべては決まる。

ワタシは事故係なので、開場前に会場入り。朝の猛ラッシュを久しぶりに体験(^^;。女の子にとっては毎朝が戦場なのだな、と実感。

開札は11時から。今日の運営メンバーの集合は10:30。それまでは皆それぞれの入札をしているようだった。IT関連でパソコンがズラリとLANで繋がれている。壮観な図。

今日一日は総勢100名以上の人数で運営される。その人数を束ねるのは容易な仕事ではない。以前はずっとただ一日ひたすら作業をする立場でしか大市を見てこなかったが、今回は組織の立ち上げから少しだけながらも傍観出来ただけに、その思いは強かった。総括を担当される5人の肩には100人以上の人が乗っかるわけで、その苦労はやった人にしかわからない。

で、11時から開札開始。約70人の開札メンバーが一斉に動き出す。さくさくと進んでいく。同時進行で神田の荷物をどんどん地下へ運ぶ。どうか開札結果は発声をお聞き下さい。

昼食後、開札再開。2階と3階を同時に開ける。サブカルチャー系の荷の開札結果を見たい人でロビーがごった返している、と無電。額もの1点ガラスが割れる事故発生。ここで開札結果を見せる為に会場を開放することは逆にとんでもない事故を呼ぶことになるとの運営の判断により、2階会場はそのまま閉鎖され、荷撒き作業を進めることになった。

2階がすべて開札終わったころ、3階開札はいよいよ佳境に差し掛かる。文学書関係から刷り物関係、そして最終赤毛氈まで開札は進んでいく。

全連大市下見日

全連大市4日目。今日はいよいよ下見日だ。

ワタシは非番。やっと仕事から解放されるんだぁー、と思いきや、やっぱり市場へ行って入札するのだなァ・・・(^^;。結局この一週間はここから離れられないということネ。

朝から荷造り荷造り荷造り。郵便が到着し、再び荷造り荷造り荷造り。いつもありがとうございます。そうこうしているうちに昼を過ぎてしまった。女房が昼飯をどうするか聞いてきたので、入札の途中で昼食を食べるのが面倒になり、家で食べてから入札しに出掛けることにした。出発は13時少し前(^^;。

昨日仕事が終わった後の静けさがウソのような会場の混雑ぶり。全国からご同業が集結している。
ワタシは明日事故係の仕事があり、とても入札するヒマはない。下見日である今日中に勝負札を入札していく。もし今日書いた札ですべて落札なんて事になったら支払いに蒼ざめる事態だが、決してそんなことにはならない。結局はほんの数点しか落札にはならず、毎回全国の古書店の力をまざまざと見せ付けられるのだ。安心して(?)興味あるもの、商売になりそうなものには札を書いていく。

入札しているあいだに何度も事故係が呼ばれるシーンがあった。どんな事故が起きているのかRHくんに聞いてみると、泣き別れのような重大事故ではなく、本の中を見てみたら破れがあったり、書き込みがあったり、の事故。で、そのたびに入札している人を呼んで難有の品物であることをお知らせして札を改めてもらう、という作業ばかりのようだった。なるほど。でもこれは我々運営側では防ぎようがない(^^;。
”書き込み”というのはこういう大きな市場で見つかると影響がデカイ。何度もこの手の事故発生が原因と見られる呼び出しアナウンスを聞く。

明日は大変ダー!

全連大市三日目

大市もすでに3日目。

金曜日の明古を数えたら4日続けて市場仕事である(^^;。

とか何とか言いながら、今日も朝9時半からキッチリ朝礼は始まるのだ(^^;。
いよいよ今日一日で準備は終了。明日から下見日だ。各ブースであれこれと点検作業をする。ずっとそのままになっていた幅物をかけ始める。午後からも陳列しきれていないものや、陳列場所が不適切なものをあれこれと動かす。15時過ぎには陳列の点検をしていただいた。結構見落としが出ていた。やはり見てもらうものだナ(^^;。

作業は大きな事故もなく、18:30には終了。
終了後、明古経営員数名とジョナで夕食。ワタシはまたもカレー也(^^;。帰宅は22:40。それから仕事仕事仕事・・・。

全連大市二日目

大市の作業も二日目。

9時半から点呼を取り、神田・本郷・西部へと集荷のトラックは旅立っていった。大市の花形仕事。がんばってねー(^^)。

その間、各階では陳列作業。地下では持込荷の荷受作業を行う。午前中で陳列作業をかなりの正確さで突き詰めていく。徐々にする仕事がなくなっていく。早めに昼食を取り、午後の各集荷トラック帰還に備える。

トラック一台が到着すると各階から地下へ荷受のために人が動員される。途中立て込む時間があり、そのあたりから3階の明古・古典会メンバーはずっと地下へ降りっぱなし。荷物は地下で2階と3階行きカーゴに載せられ、各階へとエレベーターで運ばれる。各階の担当が荷物を各ブースへ撒いていくという手順。
この一連の荷物の流れの中で、たとえば2本口のうちの1本が泣き分かれたり、封筒が飛んでしまったり、といった事故品がでるのだが、今日も最終的にはすべて解決。不明品はゼロとなった。すばらしい!(^^)。

18:30解散。中企センター近所のカレー屋さんでチキン+トマトを食べ、帰宅。前金でご入金頂いた分の荷物を荷造り。ご注文頂いたお客様への受注メール。
いつもありがとうございます。

明日は愛書会5月展の目録原稿締切日。重要な仕事ほど重なるものです(^^;。

こどもの国

あーあ。明日は子供たちをこどもの国へ連れて行かなきゃなんないんだよね。と、昨日の全連初日の昼休みにワタシがつぶやくと、それを聞いた経営員の○くんが言った。「甘露さん、じゃあこんどみんなで「おとなの国」へ行きましょうよ」うーん、おもしろい!(^^;。

というわけで、眠い目をこすりながら朝やっと起き出すと、子供たちは全開ではしゃいでいた。行く気満々だ(^^;。
久しぶりにプラウベルマキナをカメラバックに入れ、M6を肩から下げる。クルマを車庫から出してきていざ出発。こどもの国は長津田の近くにある広大な公園のような施設。

ナビに案内してもらいながら到着は11時過ぎ。すでにメイン駐車場は満車になっていた。スゴイ。中に入ると早速子供たちが「自転車に乗りたい」とリクエスト。自転車なんてなんでもないものに乗りたいんだねぇ。のりものの回数券を買い、娘は子供用自転車、ワタシと息子はサイクリングコースへ。上り坂と下り坂が組み合わされていて、日ごろの運動不足にはキツイコース(^^;。最後は下り坂でゴール。ふう、疲れた。
娘は子供用の補助輪付き自転車を結構乗りこなしていた。楽しそう。

そのあと牧場へ。ソフトクリームを食べに行く。250円。広場で食べよう、と移動すると、セットが組まれてロケ中。「プリン通選手権」ん?TVチャンピオンかな?あ、司会の中村さんもいる。近くに敷物を敷いて弁当にしながら見る事にした。
TVでは編集されて次から次へと問題が出てくるが、それを撮るには数倍時間がかかるようだ。問題を作るための場所には黒い衝立。蓋をされて後を向かされた回答者の前に据えられる。蓋を開けて完食、回答。なんだかスゴイね(^^;。

そのあと園内を少し散歩し、子供たちが群がる遊具をいくつか渡り歩いてから、もう一度自転車に乗って帰ることにした。満開の見事な八重桜をバックに、プラウベルマキナで家族写真。
駐車場に戻ると、あれだけ空きがあったスペースにクルマがパンパンに満たされていた。

夕食は女房のリクエストで小杉にある例の居酒屋。疲れていたからか、ほんのちょっと日本酒を飲んだだけで酔っ払ってしまった(^^;。
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