甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2002年08月

一日店

いよいよ8月もおわり。

と言うことは、学校が始まるということだ(^^)!。いやあ、めでたい。
きっとどんな親でも、毎日小学生の子供とずっと顔をあわせているとそう思うはず。

人間はそれぞれテリトリー意識を持っている。生まれた頃には全く持たなかったそういう思いも、小学生くらいになると随分と意識している気がする。子供も子供でテリトリーを持ち始めるのだ。そうなると、親と子でもお互いにある程度の距離を保って自分のテリトリーを守ろうとする。まあ、親子ならどちらかが我慢すればそれでなんとかなるものだけど、兄妹ではそうはいかないらしい(^^;。毎日毎日つまらないことで小競り合い。人が持っているものを欲しくなるらしい。その様子を見て女房がイライラするという悪循環。そういうときにつける薬はただひとつ。距離を置くこと。これしかない。

離してもいつの間にかくっついてまた小競り合い。ま。兄妹ってのはそういうものなのだろうけど(^^;。

今日はオヤジたちが最後の夏休みでお出かけしていたので、店はワタシひとり。女房も子供たちを連れて渋谷へ出かけていった。で、ワタシは木曜日に買ったある一口を黙々と整理し、データベースへと投入する作業をする。なかなか進まないねぇ(^^;。

女房が帰りに渋谷のBカメラで、家族旅行の写真を受け取ってきてくれた。マキナ67とライカM6のモノクロ写真。機械焼きなのだろうか。そのわりには硬調な写真と軟調な写真が入り混じっていたりする。いまのプリント紙はマルチを使っているのかしら。
ま。そんなことはいいとして、旅行で高揚した皆の表情を見ているとホッとする。息子はあと3年で中学に上がる。こうして家族4人揃って旅行へ出かけるのも、もうあと1、2回しかないはずだ。

晩飯はピザ屋のピザを取る。たまに食べると確かにウマイ。子供たちが風呂の間、アド街ック天国を見る。今日は江ノ島。あの江ノ島タワーはいよいよ取り壊し中だそうな。レトロはどんどん新しく生まれ変わるのだなァ。

急に江ノ島へ行きたくなってきたけど、この番組を見てる人が沢山押しかけるであろう明日行くことはないよねー(^^;。

金曜、明古。特選市。

明古は月末特選市会。

要仕分け荷が3口。地方荷70箱弱。総出品点数は丁度1000点。展示台を贅沢に使い、エレベーター側へも品物を張り出す。会場を整え、ゴミを片付けるとちょうど正午。なんとか準備できました。

特選市会では、毎回出品目録抄を宣伝の方が発行しているため、その内容によっては全国からご同業が参集する。今月も皆さんの琴線に触れる品物が多かったようだ。昼過ぎにはご入札の方で会場は一杯だった。

開札終了は16時半。最終赤毛氈は大変な盛り上がり。詳細を書けないのが勿体無い(^^;。ワタシは芳野満彦氏の水彩画額と、武者小路実篤氏の原稿を落札。今をときめく森山大道氏らの著書に今日のすべてを投入したが足元にも及ばず(^^;;。

飲み会はすずらん通りに新しくできたお店。地下にありながらもすごく混んでいる。おしゃれな内装が女性の方々に受けているらしい。我々オトコばかりのグループが座った席の目の前がカウンターで、お二人で来ている女の子がズラリ(^^;。なんだか我々が場違いなところに来てしまったような気がした(^^;。

終電帰宅。

一口

朝からご近所へ仕入れ。

もうお引越しの最中らしくて、ウチのほかに引越し屋さんや不動産屋さんが入られていた。至るところにダンボール箱。すでに冷房などは取り外されてる。汗だくになって評価。お支払いしてクルマで運ぶ。ありがとうございました。

店に戻ってからご入金分の荷造り。発送作業しているうちに昼飯の時間。食べ終わったら一新会へ。昨日と同じようにいい天気。暑っついけどねー(^^;。

資料会に出ていた一口は結局落札できず。残念残念。きっといいお値段だったのでしょうなぁ。いくらだったかを確かめる前に、今日出品の荷物に惹きつけられた。別の一口がズラリと出ていたのだ。これはとりあえず買っておかなければ・・・!間もなく開札が始まる。ヤバイ(^^;急がなきゃ。少々荒っぽい札を書いて入れる。
幸いにして欲しかった口は全部落札。すぐに店に取って返し、再びクルマで乗り付ける。気が付けばカーゴ一台分。久しぶりに沢山買ったなぁ・・・。
この口も少しづつ入力してデータベースにアップしますので、どうかよろしくお願いします(^^)。何の口かはあえて申し上げません。お楽しみに。

帰り道はほとんど渋滞なし。18:30を過ぎた頃、丸子橋にさしかかった。田園調布から多摩川まで急な坂を駆け降りる。空が大きくひらけて見える好きな場所。西の空が濃い藍色から濃い紫色への見事なグラデーション。その上にポツンと白く金星が輝いている。クルマの中を冷房で満たしていたから、なんだかキーンと冷たい晩秋の空ような雰囲気に感じてしまった。
店に到着し、クルマのドアを開けた瞬間。もあっと夏の空気(^^;。現実はまだまだ暑いです(^^;。

店で夕刊。文化欄に本屋さんのコラム有。ご近所の本屋さんが閉店されるということでそのお手伝いをしていると、すでに閉まっているのに続々と人が入っていらっしゃるという。閉店した旨を店主が告げると、とても残念がられたそうな。
近所の本屋さんが無くなったって死にはしないけど、心細くならないだろうか。何かに取り残されるような気持ち。
無くなったってネット通販で本を買えばいいのだけど、本が好きな人ならバーチャルではなく、実際に”本の森”を散歩しなきゃ気分が出ないはず。「なくなったらもう二度と利用できませんよ。」と、このコラムは締めくくられていた。どうかご近所の本屋さんを大切に(^^)。

明日の明古は月末特選市会。

ひさしぶり

金曜日以来の市場。

ついこのあいだ秋風が吹いたと思ったら、今日は空から熱線が降ってくる。浮かんでいる雲はモコモコとした積雲。そして真っ青な空。どう見ても今日は”夏”である。
冬から春へ季節が動く時に三寒四温というけれど、夏から秋への時には三暑四涼みたいな言葉はない。夏暑いことは秋の豊かな収穫に直結する。日本人は農耕民族だから、夏暑いことを喜びこそすれ、嫌がるべきではないのかもしれないな。

とはいえ、一旦涼しくなってからぶり返す暑さは身体にこたえる(^^;。帰りの電車に乗り込んだとき、冷房がとても気持ち良く感じられた。ほわぁーってかんじ(^^;。
都市で暮らしていると、冷房なしでは夏を過ごせない身体になってしまう。ホント良くないよねぇ(^^;。

店に戻ると、店頭で沢山お買い上げ頂いた方の本が積み上がっていた。この暑いのにわざわざご来店有難うございます!すぐに荷造りして近くのコンビニから発送した。

こんな感じで本が毎日売れてくれると、仕入れにも熱が入るのですが・・・(^^;。

元気なんだか・・・

朝なぜか5時に目覚める(^^;。

別に釣りに行くわけでもなし。元気なんだか何なんだか、眼が開いてしまった(^^;。しょうがないので、新聞を読んだ後荷造り仕事を始める。昨夜は深夜まで仕事して、今朝は早朝から仕事・・・。随分仕事熱心のようだけど、今朝は使命感あっての仕事ではありません(^^;。

仕事がひと段落したので、朝飯を食べに上がると、女房が腰痛で臥せっていた。しばし指圧マッサージ。昨日温泉でリラックスできたんじゃないの?いえいえ。上げ膳据え膳とはいえ、家族をそのまま持ち出すだけだから、やはり旅行というシチュエーションは普段より主婦を消耗させるんでしょう(^^;。大変だね。お疲れさん。

朝飯前に休み中に撮り貯めたビデオを消化。「ランチの女王」は江口さんもいいけど、妻夫木くんがやはりカッコいいね。
「トミーと松」じゃなくて(^^;「利家とまつ」は、急に秀吉の存在感が大きくなって、まつどころじゃない場面。ま。確かにオトコの世界の描写が続くと息苦しいよね、まだ夏だけに(^^;。

店を開ける前に郵便局で荷物の発送。開店後、本の整理と入力。甘露通信のアップデート。その間にもご注文を頂く。いつもありがとうございます。

旅行中、暑くて死なないように、鈴虫とミヤマクワガタを店に置きっぱなしになっていた。ちょうどお客様がいらっしゃる時にリーンリーンと鳴いていた。「これはテープですか?」唐突に聞かれて何のことだか一瞬わからなかったが、鈴虫のことだとすぐに気が付いた。いいえ、流しの陰に置いてあるんです。本物です。・・・そうね。鈴虫が居るようなお店ってもはや少ないのだろうし・・・。

今回の旅行ではプラウベルマキナ67をメインに据えたため、35mmフィルムは3本(うち、カラーはたった1本)。代わりにブローニーが6本撮影済みになっていた。近所の薬局DPには1本しか持ち込めず、あとは明日の市場へ行くついでにBカメラへ出しに行く。

それにしても、さすがに5時から仕事をしてると昼間はチョー眠かった(^^;。

家族旅行二日目

文学の街、湯河原。

泊まったK陽館より奥には漱石の天野屋と「明暗」にも絵葉書として出てくる不動滝がある。荒木経惟氏の「愛情旅行」に出てくる奥湯河原のK満田はさらに奥だ。ここは戦後小林秀雄の常宿として名を馳せたという。
鯛の干物もあって豪華だった朝飯を済ませると、チェックアウトしてすぐに不動滝へ向かった。猫の額ほどの小さな駐車場にクルマを停め、数段登ったところに果たして不動滝はあった。あたりは竹林で、そばには苔むした灯篭と神社の石鳥居。一体何処からこれだけ豊富な水が流れてくるのか。湿気とマイナスイオンが満ちた不思議な空間だった。

万葉公園という場所に足湯の温泉施設があると案内があったので、向かった。17%という強烈な登り坂を一気に駆け上がり、無料駐車場に停車。崖下へ階段で降りると丁度真下に「独歩の湯」があった。開場時間を待って入場。Gパンをまくってサンダル履き。9つの効能のある温泉に足だけ浸かる。足裏を刺激。イテテ。イタキモチイイ。
次第に汗がボロボロ出てきて、温泉は足から充分吸収されていることを実感。時間を追うにしたがって入場者は急増。月曜日でこの繁盛はすごいネ。

足湯を堪能した後、藤木川渓流沿いに整備された散策道路を歩く。万葉公園は佐々木信綱氏の尽力で完成されたという。途中、渓流の景観を借景にした”大野天温泉”と看板を掲げた宿有。いいなァ。あたりは渓流の流れ下る音がするだけで静かなもの。涼しいのがうれしい。この気持ちのいい道も観光会館が終点。もと来た道を再び歩いて戻る。

そろそろ昼飯という時間。ふたたび真鶴へ向かう。昨日昼飯を食べた場所でもらった只券があったので、真鶴サボテン公園へ行くことにした。到着してチープな食事を済ませてから入場。見たことのないサボテンの数々。思ってたより楽しめたが、他のお客がほとんど居ないので園内全体が寂しい(^^;。
アロエソフトクリームを4人で2つ。あっという間に食べ尽くしてから早めの帰路につく。

小田原厚木道路は全く混雑もなく、海老名SAで休憩する。そういえば息子は同じように走っていても今日は全くクルマに酔わず。ワタシの運転に問題があるというよりも、出発時間が早くて寝不足で調子を狂わせられるのが原因と思われる。

17時には帰宅。近所のファミレスで夕食。お疲れ様。

山ほどのメール(^^;にのけぞりながら、深夜までひとしきり仕事と日記書き。
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