甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2003年03月

日常回帰

嵐のような4日間が過ぎ去った。

もちろん、この4日間、店の仕事を全くしなかったわけではない。ご注文いただいたり、ご入金いただいているので、その都度対応させていただいた。

ところが、本の入力・整理は全く出来なかった。仕入れが続き、山と積まれた本。その横でコツコツとデータベースへ入力していく作業。ちょっとめげそうになる。しかしやらなければ終わらないし、ご注文もいただけない。

昨夜から4日分の日記を書きつけ、18時までにメールマガジン用の入力を済ませると結構ヘトヘトになってしまった。19時を過ぎたら閉店まで少し休憩。夕食を食べて再び仕事に向かう。

朝から天気はまずまずで、娘はおじいちゃんとおばあちゃんに連れられてお墓の掃除に出掛けた。もうお彼岸ですよ。去年は彼岸に桜が満開という異常事態が発生したけど、今年は冬が寒かったからそれはない。平年並みのスピードで春が近づいてきている。

昼間仕事をしていると電話が鳴った。ケータイのオヤジからだった。「お墓の掃除が終わって、今は動物園に来ていまーす」声が弾んでいた。昨日本と対峙していた時とはえらい違い。大好きな孫娘と一緒なんだからそりゃあそうか(^^)。
もうすぐ娘は幼稚園生。学校へ行きだせば一気に世界が広がっていく。心から楽しく遊んでくれる今のうちにかまってあげてください。

15時過ぎにおばあちゃんと戻ってきた娘。ニコニコしながら手には土筆が2本。「こんなのが生えていたんだよ。」季節には敏感であっていて欲しい。それが日本人のアイデンティティ。

でも、季節そのものが地球温暖化でグチャグチャになってしまいそうで、ちょっと(かなり)心配だ。

仕入れ

急遽仕入れの予定。朝4時に目が醒めた。

もったいないので仕事。5時に布団にもう一度入る。再び目が醒めたのは6時過ぎ。

軽い朝食を済ませて朝7時半にレンタカー屋。ワンボックスを借り、オヤジと二人で遠い遠い場所を目指して出発する。霧雨。
東名・小田原厚木道路をひた走り、真鶴道路・熱海道路を経由して伊豆半島に入る。有料道路を降りてから多少渋滞があったり。ある別荘地のお宅へ到着したのは10時過ぎ。雨は降り続いていた。

評価してから本を縛る。別荘地に特徴的な斜面に建てられた家は3層構造。まして、門から玄関口まで4階建てほどの高さの階段を登る必要があった(^^;。3階の書庫から2階の玄関へ本を移動。1階にある物置の本をオヤジに縛ってもらっている間にワタシは少しずつ玄関先に置いた本を4階下のクルマまで降ろしはじめる。雨は降り続いていた。

1階の分を縛り終えたオヤジも少しづつ降ろし始めたり。「ちょっと腰が痛くなってきた」無理だけはしないでねー。
60をとうに過ぎたオヤジが今でも「腰が痛い」と言いながら30代のワタシと同じ仕事をしている。単純に考えても30年ワタシよりも余計にこういう引越し屋的仕事をしてきたわけだ。まさに一家の大黒柱。ワタシは成長するまでオヤジのこういう仕事によって支えられていたのか、と思うと込み上げてくるものがある。ワタシは30年後も今のオヤジと同じように走り続けて居られるのだろうか・・・。雨は降り続いていた。汗と一緒に頬を伝った。眼前には鉛色した伊豆の海が視野一杯に広がっていた。

全て積み終わった後、お客様を乗せてご自宅まで移動。ご自宅にある本もお売りいただいた。ありがとうございました。

すぐに来た道をとって返す。すでに16時半を過ぎていた。レンタカーは12時間で借りている。なんとか19時半までに返したかった。途中一切休憩を取らずに高速をぶっ飛ばす。19時に店到着。本を降ろし、スタンドで満タンに給油してからレンタカー屋にクルマを返した。応対してくれたバイトのお姉さんが優香そっくりで癒された。雨はもう上がっていた。

夕食後、たまっていた仕事に取り掛かる(^^;。とにかく4日間も店をあけたら大変デス。

明古の旅行 その3

朝は7時過ぎに目が醒めた。よく晴れている。

起き上がったときにはそうでもなかったが、立ち上がってみたら身体が揺れ始めた。昨日の船の感覚が身体に残っているのかな?しばらくして頭が痛み出す。頭蓋の内側で脳が膨張し始めたような感覚。これ以上頭が大きくなってはたまらんが。
顔を洗ったり、水を飲んだり、うがいをしたりするが治らず。気分は最悪のまま8時になり、朝食の時間。ずらりと並べられた朝食のお膳を見て気持ち悪くなり、一人部屋に戻ってトイレで指を突っ込んで吐く。さっき飲んだ水と胃液しか出ず(^^;。

なにか食べて置かないと、と朝食に向かう。しその漬物とご飯。湯豆腐と玉子焼きをよぉーく噛みながら胃の中に恐る恐る入れていく。マグロのしょうゆ煮やアジの開きなど固形物は食べる気がせず。もったいない。「甘露さんがおいしそうに食べないの初めて見た」と言われる(^^;。たしかに。

朝食後部屋に戻り、事業部長からご挨拶があり、解散。旅行を続ける人、日常に戻る人、釣りを続行する人に分かれる。
ワタシは堤防での釣りに参加。宿の隣にあった釣具店で何処で何が釣れるかを教えてもらう。魚市場の先の堤防に決定。
釣りに残ったのは6人。10時半過ぎに開始。・・・ところが・・・、釣れない。投げ釣り、浮き釣りなど、あらゆる方法を試すが、以前久里浜で結構釣れたことを考えると釣れなさすぎ。Mくんにヒットと思ったら、ヒトデ(^^;。変なの釣るねぇ。

お昼が近くなる。Rくん持参のコンロセットと買出しの食材でバーベキュー大会が始まる。Hくんがクロートはだしの手捌きで焼きそばを仕上げる。「うーん、コショウが欲しかったかな」いえいえ、充分おいしいですよん。
HIDEさんとKさん、Rくん、Mくんがカルビ肉、磯辺焼きを次々仕上げてくれる。ワタシはほとんど食べるだけ(^^;。そういえば食欲が回復していた。旅館の食事もいいけど、こんないい天気の日は海のそばでの食事が気持ちいい。

14時を過ぎて結局ワタシには何も掛らず、ボーズ決定(^^;。お土産を地場産センターのような場所で買い込み、帰路に着いた。最初ノロノロだった道路も高速に入ると大きな渋滞も無く、順調に帰着。
皆さん、いい旅行をありがとうございました!きっと10年後、いい思い出としてワタシの中に残っていると思います。

晩飯を食べてから仕事仕事仕事。明日も店を留守にすることだし・・・。

明古の旅行 その2

船に揺られているうちにだんだんコツを掴んでくる。

着底させると竿にはこういう感覚で伝わってくるのか、とか、魚がかかるとこういう感じで重みが乗ってくるのか、とか。

実は今日狙っているのは鬼カサゴ。オレンジ色した綺麗な魚だ。サバは中層を泳いでいるのか、巻き上げている途中で引っかかってくる感じ。あくまでも外道。
鬼カサゴはオレンジ色していることからもわかるように深い海の底にいらっしゃる。それでポイントの海底まで重い錘で一気に仕掛けをぶち込むわけ。錘が着底すると、深さ120mにもかかわらず、まるでほんの2,3m下の底と繋がっているかのように、竿をしゃくるとトントンと錘も反応して底を叩く。底を意識しながらしゃくりを繰り返しているうちに運がよければ鬼カサゴがヒットするというわけだ。
ヒットすると糸が長いからか、魚のブルブルという感覚は伝わらず、リールを巻く時の重みが急に増していることで魚と気が付く。ワタシはこの日、運良く2匹の鬼カサゴを釣り上げることが出来た(^^)。

14時過ぎからは太陽も少し顔を出し気分はサイコー(^^)。15時に釣りは終了。船頭さんに記念写真を撮ってもらってから、船は港へ高速で戻る。結構揺られたにもかかわらず、誰も吐かなかった。でも皆眠そう(^^;。早起きだったし、揺れる船に長時間乗っているとそれだけで体力を消耗するのだろう。釣果はまずまずで、Kさんはでかいでかい鬼カサゴを釣り上げ、今日の釣り大会に優勝。おめでとうございます。

宿は港の駐車場の目の前。早速に潮はゆい身体を風呂につける。あーきもちいい。そういえば家では冬でもシャワーだけで過ごしてしまっているなぁ。こういう旅行にこないと風呂に入る機会もなくなってしまった。

夕食は18時から宴会場で。Kさんの釣り上げたでかい鬼カサゴは刺身になっていた。早速頂戴する。うーん、うまい!白身のこりこりした食感。海釣りって楽しいねぇ。
宴もたけなわ。HIDEさんのマジック・ショウ。なんだか見るたびに技が切れているなぁ・・・。タネのまったくわからない手品がいくつもあった。すばらしい!

2次会は20時過ぎから隣のカラオケへ。22時過ぎにお開きとなり、宿に帰ってから事業部長企画のトークバトル大会。25時頃まで。

ワタシとHIDEさんとOさんの3人はトークバトルの延長戦。夜は更けてゆく・・・。29時まで(^^;。

明古の旅行 その1

朝4時半起き。

少し仕事をして、身支度をしてから6時にクルマで出発。行き先は三崎。今日から明古事業日・経営員の旅行だ。

途中大きな渋滞も無く、集合時間の少し前、7:10ころに三崎港に到着する。今日は朝から船をチャーターしての船釣りの予定。天気が少し心配。ポチポチと雨が降り出してきた。全員が無事到着し、船着場から乗り込み開始。まだ春先。おのおの防寒の支度は万全ですか?ワタシはズボン下を2枚重ね、Gパンの上に雨具を。Tシャツ2枚にシャツ、フリースとダウンジャケットに雨河童の完全防備。お借りした竿とリールの説明を船頭さんから受ける。船が港を出たのは8:30頃。
今回の旅行幹事はHIDEさん。酔い止めのカプセルを皆に配ってくれたり。スイマセン。

出航して30分ほどでポイント到着。エサのサバを針に付け投げ込む。リールの糸はスルスルっと落ちてゆく。深さは80mほどあるとか。バス釣りとは大違い。雨は少し激しくなり、外海の横波を受けて船はかなり揺れはじめた。しばらくしてMくんにヒット。何が釣れたの?「タコっす」・・・ううむ、確かにタコだ(^^;。変なの釣るねぇ。
負けていられない。なかなか感覚が掴めず、リールを巻き上げてはまた戻すの繰り返し。80mを着底させてまた巻き上げるのは結構辛い。電動リールがあったらな、とか軟弱なことを考えたり。

しばらくしてワタシの糸が船底の方へ回ってしまった。しまったオマツリになったかな?と思いながらリールを巻き上げていると魚がかかっていた。水揚げすると元気なサバ。サバでサバを釣っているとはなんとも不思議。生きているサバを手にしたのは初めて。よく出来たおもちゃのように頭と尾だけが15度の角度でビビビっと震えるように動く。手に残る粘液とサバの匂い。カメラを出して撮影するとカメラにはサバの鱗が附着した。

船頭さんは20分くらいするとポイントを移動する。そのうちに次々と釣り上げる人が出てくる。さあて、ボーズになるのはだれかいな?

12時になり一旦港に帰る。もう午前中でおなか一杯という人が数名船を下りる。午後はやる気満々のメンバーで再び出港。城ヶ島大橋をくぐって高速で飛ばすこと20分。城ヶ島ははるか彼方の霞の中。四方が鉛色の海と空で囲まれていた。なんだか妙な感覚。そういえば船で海釣りをするのは初めてで、何処を見ても水平線しかない光景を見るのも初めてだった。

金曜、明古。

朝8時半に古書会館着。

あれ?HIDEさん、早いですねぇ・・・。「うん、明日から楽しみでサ、よく眠れなかったんだ」(^^)なんだか遠足が楽しみで眠れない小学生みたいですねぇ。
さて、明日。楽しみな何が起きるのでしょうか・・・?

作業開始。立ち上がりは荷物が少なめだったが、11時を過ぎたあたりから持込の荷物が続々と入荷。出品点数も800点弱にまで上がってきた。

開札終了は16時前。事故もなく終了。
楽しみな明日のため、飲み会にも行かず皆帰路についた。
帰り際、神保町駅でふと思い立ち、すずらん通りの洋食屋さんでカツカレーを久しぶりに食べる。

明日は5時起き。
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