甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2004年08月

1日店

昨日から甘露通信紙版の受注が始まっている。 昨夜も遅くまで荷造り作業。台風の影響か、時折強い雨がアスファルトに当たる音がする。やっと眠ると今度は風が強くなり、寝ていてもグラグラ揺れて眠りも浅くなる。南風。空気は再び夏になっただろうな。 朝起きると風はだいぶ収まっていた。空も晴れかけ。天気予報では台風一過の真夏日とか。湿気でベタベタする。いやーなかんじ。 店を開けるヒマなし。昼過ぎまでずっと作業場で受注品の伝票書きに荷造り作業。一段落するとFAXが鳴り、次のご注文。ありがとうございます。 合間にメールマガジンの発行。気がつけば12時半。女房の「店開けるよ」と声がする。店を開けて女房には本のデータ入力をお願いする。 「あれ?日記読めないけど」と女房。ああそうか。今度のPCはPCカードが1枚しか入らないのでデータを移すときにカードを使うとネットに接続できないのだ・・・。本の上げ下げの合間にカードを無線LANに差し替える。ちょうど一週間分の日記。まとめて読むと結構な分量なのでは・・・? 読むのも大変だと思うけど、書くのはもチっとタイヘンなのよ(^^;。 娘も息子も女房が店に居ると次々降りてきて机で何か書いている。娘は自由画帖に夏休みの思い出をクレヨンで絵にしている。息子は読書感想文。ローワンがどうのこうのと。ワタシはガッコの作文の時間がキライだったなぁ。あの原稿用紙の升目をみるとゾッとした(^^;。あの升目を全て埋めなければならないような脅迫観念を覚えたのだろう。今でも原稿用紙はキライだ。 ワープロが出てきてワタシの作文に対する気持ちは変わった。今はアタマに浮かんだことをワープロならぎりぎり思いつくのと同じくらいの速度で書き留めることが出来る。手書きでは書き終わる頃にさっき思いついたフレーズを忘れてしまうこともある(^^;。 あとから推敲するのもワープロなら楽だ。順番をぐるっと入れ替える作業だってコピペで済む。子供たちにも作文ならワープロと手書きと好きなほうを選ばせればいいとも思うが、それはちょっと急進的かもね。 ラジオはさっきから「夏の終わり」がテーマ。夏とは今日でスパっと終わるものらしい。学校が始まるし、プールは営業が終わるし、気持ちはわかる。でも彼岸まではまだまだ暑いと思うけどねぇ。 夕食後はオークション落札品のメール書き。終わってから目録受注品の伝票打ち出し。日記はそれから。 0831.jpg

月曜日は横浜へ

台風は九州に上陸。 そのまま縦断し、山口県を通過したそうな。このあたりは生暖かい風は吹いたものの、肝心の雨はたいしたことない。今朝も出かける頃にはやんでいた。 昨日見たDVDは当日の期日。朝10時の開店時間までにポストに入れておける。うっかり忘れそうになり、女房があわてて手渡ししてくれた。助かった。何の意味もない延滞料金を払うほどばかばかしい事はない。 今日から東横線車内で読み始めたのは「写真から/写真へ」森山大道。最近大道さんの本ばかり読んでいる。この方は実は大変な読書家で、文章のあちこちにその片鱗がちりばめられている。その時々の流行の読み物よりも、古典だったり俳句だったりして、やはり自分の気持ち・心を表現する人は短詩系に興味がいくのだろうか、と思ったりする。 その中で、カメラ片手に写真を撮りに出かければ20本程度のフィルムを消費するのがアタリマエのような感覚で書いてある。昼間撮影して夜暗室にこもる。この繰り返しが大道さんの日常。 昼間組合で仕事をして、夜は店の仕事をする。これが月曜日と金曜日のワタシの目下日常ルーティンである。 仕事は、ない、と言い切ってしまえば特に何もなくなってしまうものだ。ところが、ない、と言って見ないことにした場所に見る人が見れば実は仕事が一杯溜まっているわけで、見なければ気が付かずに済んでしまうだけ。普段どこを見つめて過ごしているか、どこを見ずには居られないか、ということでその仕事の量も変わってしまう。気にしだしたら何でもかんでも仕事に見えてくる。意識を、ない、に切り替えてそこに居なければ見なくて済む。見ている時間が長ければイヤでも見えてきてしまう。仕事ってどうやらそういうもののようだ。 ダンボール箱を三つ荷造りして発送の手続き。今日も肝心な本は買えなかった。帰り道は少し晴れ間も覗くほど。台風はもう過ぎ去ったか、と思っていたが、帰ってから天気予報を見るとこれから関東に最接近するらしい。 日付が変わる頃、外は豪雨になった。やはり元モーレツな台風だけある。 0830.jpg

ビデオ鑑賞

朝から雨。 起きたのは遅めで朝飯も遅め。雨じゃあネ。そんなもんです。 食べ終わった後、近所のビデオ屋さんへ出かける。見よう見ようと思ってなかなか見られなかった作品を二つ借りた。「踊る大捜査線パート2」と「ウォーター・ボーイズ」どちらもかなり話題になりながら何となく機会を逸して見ていなかった。 「踊る」は勿論TVシリーズから全部見ている。和久さんが亡くなってしまったから、事実上シリーズ最後の作品になるはずの集大成。仕掛けは大きいし、細かいところで設定が考えてあってロケも大仕掛け。そのわりに最後尻すぼみの感想が湧くのは犯人のキャラが弱いためかしら。当初なかなか捕まえられないのは犯人が巧妙なのではなくて捜査する側の組織的な問題が大きいという描き方だった。真矢ミキを見せたかったのかなぁ・・・。警官側のキャラが強くて相対的に犯人の存在感が薄れてしまい、追い討ちをかけるように犯人の動機がしっかり描かれないままだった。そのためか最後の犯人を捕まえるまでがスルスルと行き過ぎた印象になり、強くて頼もしいリーダーが居れば組織はまとまる、と話を簡単に着地させてしまった。映画第一作目のような存在感の大きい犯人役(小泉今日子さんのような)が設定できなかったのが痛いか。 もうちょっと上映時間が長くなってもこってりと描いて欲しかったなぁ。 「ウォーター・ボーイズ」は妻夫木くんの出世作。相棒役で玉木宏くんも出ている。この手のポップな日本映画に欠かせないのは竹中直人氏。この人一人で当時無名だった男の子たちの存在感をガッチリとまとめていた。 話は単純な青春ものだけど、学校のクラブ活動、学園祭が舞台だから、誰もが見ていて懐かしいような気持ちになれるはず。見た後さわやかな印象だけがサラリと残る口当たりのいい映画。彼女役の平山あやもいい。 見終わった後すこし仕事をして、17時から近所のホテルで開催のバイキングの食事会へ出かける準備。40種類の料理とワインやソフトドリンク飲み放題で大人一人2700円。子供は半額で娘はまだ只だ。ファミレスよりは高いけど、料理のグレードが段違いだし、飲み放題というのがいい。遅い朝飯だったこともあり、昼飯を抜いていざ食べ始める。時間は1時間半だけど結局1時間を過ぎた頃にはお腹が張って何も食べられなくなる(^^;。 ああ。食いすぎた(^^;。雨の商店街を満腹を抱えながら歩いて帰ってきた。 0829.jpg

夏の終わり

朝起きてどんよりと曇。 南海上に台風が停滞しているらしい。台風に吹き込む北寄りの風が日本を通り抜け、気温は24度とか。9月下旬並みと極端。真夏日が連続新記録を更新した年の夏の終わりとはそうしたものか。 日本の季節は雨季によって区切られる。少し前までは梅雨も1ヶ月半くらいあったはずだが、今年は7月の初めに台風が来て梅雨明けは前倒しされた。季節が半月は早く進んでいる、という実感を持っていたが、案の定8月に入ると7月よりも少し気温が下がる日が増えた。そして今回の台風の到来で一気に秋が来た。台風と台風で季節が移るなんて、なんだか熱帯性気候の土地のようだ。夏の間に雨がほとんど降らなかったのも少し気になる。現に亀山湖は干上がっていたし。 先日買ってきた本のうち、市場に出すべき本を運び出す。道はガラガラ。気味の悪いほど。来月からガソリンは大幅値上げ。今のうちに給油をしておく必要有。 午後になって甘露通信の印刷が上がってくる。早速発送作業をしてもらう。ワタシは郵便が運んできた前金分の荷造り作業。 季節の変わり目。連日の寝不足。遊び疲れ(^^;。どうも仕事をする気持ちになれず。オークションもここのところ売れ行きが悪い。せっかく入力しても売れないのでは気持ちもしぼむ。山と積まれている出品予定品を横目に見ながら今日は作業を見合わせた。一度売れない本は引っ込める必要があるかもしれない。 息子は夏休みの宿題として、この間行ってきた彫刻の森のレポートを作成しているらしい。模造紙に案内図を書き写すまでは出来たらしいが、肝心の写真の貼り付けと彫刻の感想を書く作業がまだ。ワタシにも覚えがあるが、小学生の頃は何かお手本があってそれに似せる作業はスイスイ出来たけど、作文など、考えて完成させる作業がなかなか出来なかった。案内図を写すのはお手本有なので進むようだが、感想を書くのは難航しそうだなぁ・・・。 どうして進まないのか、といえば、これでいいのかな、とやりながら考えてしまうからだろう。考えてしまうのは自分というものが確立していない証左だけど、何の疑いもなく進められるほどの経験を小学生の息子が積んでいるとは思えない。現在こわいものなしの娘は、性格がパキっとしているために元気で居られるのかもしれないが、実は考えなしの経験なしなだけだ。少し様子がわかってくればこれでいいのかな、と必ず不安になってくるはず。 不安ねぇ・・・。今思えば自分がそう思っているということは他の人も少なからず”これでいいのかな”と思っているわけで・・・。こんなアタリマエのことに気が付いたのは社会人になってからだった(^^;。自分だけが落ち込んでいると誤解していた。中途半端な理解は気持ちの混乱を増幅させることもある。 小さい頃はお手本の真似をするのが出来るならそれでいい。真似でもなんでも身に付けたいという気持ちが大事だ。そして真似しているうちに真似だけでは飽き足らなくなる瞬間がいつか訪れる。その気持ちの変化に気が付くならシメタもの。真似時代に確立した方法のアレンジが始まり、それが自分のやり方になっていく。 夏休みがやっと終わる。 0828.jpg

金曜日は横浜へ

朝は目覚ましの鳴る前の7時に目が覚めた。 やはり仕事となると緊張するのかも(^^;。今日発送する荷物を一渡り確認と、足りない分を梱包して店に置く。開店と同時に母親が郵便局へ発送しに行ってくれるはずだ。 実はこういう作業をオヤジにやってもらおうものなら大変な事になる(^^;。古本屋を始めてからほとんどの期間(少なくとも37年間)は母親が傍に就いてくれていたため、例えば銀行や郵便局などへ行く用事は何もやったことがないのだ。郵便の発送作業は勿論、ATMの前に立ったことは一度もない。古本屋をやると決めてからどこへ修業に出るでもなく、ほとんど自己流で本を集めて売って相場を覚えてきた叩き上げ。帳面なども母親が全部書いてきたため、オヤジは本の事だけを考えていればいい状況にある。ま。もっとも、そうして明確な仕事分担をしてきたからこそうまくやってこれたとも言える。仕事の区分を曖昧にしてオヤジが母親の仕事にあれこれ口を出したとしたらうまく行かなかったのではないか、とワタシは見ている。 任せる仕事と自分でやる仕事。任せるとなったら全部を任せて自分は別の仕事に専念するのがオヤジのやり方だった。とはいえ、それは任せられる力量を持ったウチの母親という存在があったからこそ出来たことであるのだが。 オヤジは強運の持ち主だとも思う。 パソコンの操作をあまり厭わない女房を持てたワタシもそれなりに運が強いのではないか、と思うけど、それは今後の展開次第(^^;。 干支の話。オヤジは卯(うさぎ)。ワタシは申(さる)で息子は戌(いぬ)。母親は巳(へび)。女房は辰(龍)で娘は寅(虎)。ウチの女性陣はそもそも干支からして強い! 9時過ぎの東横線。少し通勤の方が増えてきたように思うものの、座ろうと思えば充分座れるほどの混み具合。学校が始まっていないからかしら。 反町駅前の自販機で生茶500ml。少し涼しかったので飲み切るまで時間がかかる。 今日は振り市会。市場開始までPCの前に座ってHPの更新作業。秋の良書市会のための資料の打ち出しなど。Gケース陳列品は写真に撮ってファイルすることになっている。この間の月曜日は理事会でそういう仕事をする時間が全く取れなかったため、ほとんどの作業を宿題としてウチの仕事が終わった後に仕上げている。 その後も仕事が次々入ってきてしまい、結局市会には参加できず(^^;。 昼飯はいつもの蕎麦屋さんでいつもの冷やしたぬきそば。事務所に戻ってからは再びHP更新作業。これだけあれこれと作業をして何にもならなかった、じゃマズイなぁ・・・。 帰って夕食。トリビア。 0827.jpg

彫刻の森に行って来ました

朝5時起き。1日曇の予報。確かに曇っていたが時折明るくなったりして。 先週に引き続き箱根詣出。夏休みの最後。途中の渋滞を怖れて6時過ぎには出発する。東名はすでに結構クルマが走っている。厚木から乗り換えて小田原厚木道路を快走。箱根の1号線も湯本からはすいていて8時には強羅に到着してしまった。彫刻の森の開館は9時。1時間も早い。 駐車場が2時間無料だった事を思い出して先週行ったユネッサンの駐車場に入れる。ベンチでゆっくりと。9時少し前になったので出て彫刻の森へ。 駐車場はまだガラガラ。息子はカメラ片手に展示されている彫刻を全て写真に撮って模造紙に貼り付け、夏休みの紀行文の宿題に当てるという。BMを貸した。当初は「デジカメで撮って紙にプリントアウトして」と頼まれたが、そんな時間はとても確保できない、と却下したのだった。 ヘンリー・ムーア展を開催中とか。常設展示。青々とした芝生と白い空の間に並ぶ彫刻群。なかなかいい。女房は息子と一緒に行動。息子が写真を撮って女房がその彫刻の題名を書き取っている。随分協力的だな。自分で書かせたらもっと良かったが。 子供たちが徐々に大きくなってきたので、こういう施設にも眼が行くようになってきた。とはいえ、家族連れが多くて子供が遊べるような施設もしっかり置いてあったりする。まあ、そりゃそうでしょう。 今日は早く起きたので食事時間がずれている。11時頃にはお腹が減ってしまい、絵画館という施設の中にあるサンドイッチを買って芝生の傍にあるベンチで食べた。ワタシと女房がチキンとアルファルファのサラダサンド。息子はパストラミハムのサンド。娘はデニッシュパンを使ったハムサラダサンド。どれもうまかった。ちょっと高かったけど(^^;。 絵画館の中にはジャコメッティの作品。ピカソ館にはピカソの絵画作品のほかに陶器に書き付けた作品が多数展示。皿に顔を書いたものが多くて目を引いた。 ネットの城が子供たちのお気に入り。ワタシと女房がベンチに腰掛けて居眠りする間、ずっとネットの隙間に出来たハンモックのようになった空間でゆらゆらしている様子。体重の関係からか大人の侵入は禁止されていた。 15時過ぎに山を降り始める。ふもとまで来ると空の雲は切れてきた。海老名では快晴に。雨が降らずに助かったなぁ。ウチには晴れ女が居るらしい。 帰りにファミレスで夕食を済ませる。帰ってからは仕事。 0826.jpg
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