甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2006年02月

あっちこっち

朝起きてオリンピック。

すでに終盤戦。昨夜のフィギュアスケートを放送していた。朝飯を食べながら見た。日本選手の演技はすばらしかった。朝からいい気分になった。

そのまま仕入れに出かける。今日はオヤジと一緒。ご近所だった。評価の上買い取らせていただいた。ありがとうございました。オヤジが本を縛ってワタシがクルマまで運ぶ役。4階まで階段を何度か往復した。
荷物を店まで運んで積み上げる。いよいよ通路が塞がってきた(^^;。で、昼飯を食べてから今度は大市の荷物を引き取りに神田へ向かって出た。

空はよく晴れている。気温はぐんぐん上がり「桜が咲く頃の気温です」とラジオ。まだ梅も見てないよ(^^;。
古書会館に到着すると大市も今日が日程の最終日とあって、ほとんどのフロアで元の状態に戻されていた。ウチの荷物は控え室にあった。なんとカーゴ2台分(^^;。昨夜エクストラネットで確認したときにはあまりたいしたものは買えなかった、と思っていたが、嵩張るものばかり買ってしまったようだ・・・。エレベーターで荷捌き場に下ろすとき、荷捌き場でクルマのところまで運ぶとき、経営員の方がお手伝いしてくださった。どうもありがとうございます。こんな重い荷物ばっかりでまとめてくださるのも億劫だったでしょーに。
クルマに積むと荷台は本で一杯になった。ゆるゆると走り出す。このクルマには随分と無理をさせているよねぇ・・・。

道はなぜかガラガラ。スイーっと店に戻ってきた。問題は降ろす場所だ。とうとう店の通路の一部を閉鎖して本を積み上げた。立ち入り禁止箇所の出現だった。これは甘露書房始まって以来のこと。危機なのかチャンスなのか(^^;。よくわからないけど、商材が一杯入ったということは一応喜ばしいことです。

早速オークション出品作業を全開で。女房にも鋭意手伝ってもらう。本を掃除して写真を撮ってもらうだけでも非常に助かるってものだ。ワタシはさすがに内心かなりあせっていたが、オヤジは全く動じない。黙々と普段どおりのペースでゆっくりと仕事をしてちゃんと19時前には店を閉めて帰っていった。状況を見て焦るとかそういうペースの変化を好まないオヤジ。それはそれで見識なのかもしれない。たかが店を開けられなくなったくらいで焦るワタシがきっとどーかしているのだろう。

店を開けられなくなったら開けなくてもやっていける営業を考えればいいだけのことなのだ。

あの落ち着きっぷり。さすがオヤジだな、と思った。
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1日店

朝から曇り空。

朝飯を食べながら録画しておいた大河。今期クールは見るドラマが多かったのだが、白夜行を見なくなり、西遊記はたまにしか見なくなった。結局残ったのは大河とアンフェアだ。ただ、アンフェアもあれだけ思わせぶりに登場していた推理小説大家とその秘書が、たいした役目も与えられずに退場してしまったのは、ちょっと乱暴じゃないかしら、と思った。

大河ドラマで思い出すのは数年前の新選組だが、たしか数字的には振るわなかったはず(^^;。面白かったけどなぁ。
これは脚本家の三谷さんが何かで言っていたことだが、大河の伝統的な流れとして、主人公が成長する過程で歴史上の人物と出会っていくというスタイルがあるらしい。三谷さんも”オーソドックスに”そのスタイルを踏まえて、たとえば坂本龍馬と桂小五郎、佐久間象山と一緒に黒船を見に行く、なんてストーリーを書いたわけだけど、歴史上有得ないとして批判の対象にされたらしい(^^;。ドラマなのにネ。
今回の大河でも歴史上の人物が沢山登場し、ストーリー的に主人公と交流する。普通なかなか家臣の与力の妻がそうやすやすと主人の前に出られるはずもないが、ドラマですからね。・・・今回も批判の対象になるのかしら。よくわからないが。

話は信長の天下取りに巻き込まれていく夫の場面と、家庭内で奮闘する主人公の話が平行して進む。いや、実はほとんどが家庭内の話だ。飯を食べるのもTVを見るのも家族バラバラが普通になってきた現代だからこその内容かもしれない。家族で楽しめるTVはもっと増えていい。

現代。家族がバラバラになるきっかけになったのは「プライバシー」という言葉だが、これはもちろんもともと日本にはない言葉・概念だった。上等舶来の思想はやはり有難がられて生活向上とともに普及した。
ワタシにも小学生の時の自宅新築に伴い、弟と一緒ながら子ども部屋を与えられた。それまでは家族4人で川の字に寝ていた。今、ワタシは女房・子供たちと川の字で寝ている。もうすぐ中学生になる息子の個室はない。そろそろ子ども部屋を、と思わないでもないが、さて、具体的にどうしたらそのスペースを確保できるのか、思案のしどころだ。

中学生くらいの年代の子どもたちにとって、個室は本当に必要なのだろうか。プライバシー概念でなんとなく用意しなきゃならないように思われているだけで、必要なものかどうかの検討が抜けていないだろうか。
自分が中高生の頃はどうだっただろうなぁ。オヤジは仕事一筋だったからワタシは学校に居場所を探していた気がする。

これは一般論としてだが、プライバシーの存在感が大きくなるにつれて、ご近所同士のお付き合いみたいなものが希薄になってきた気がする。商店街の衰退も大型店の進出も、大企業の繁栄と中小企業の疲弊も、女性の社会進出も晩婚化・少子化も、なんだか連動しているような気持ちになる。これを”時代の流れ”と一言でバッサリと切り捨てていいのだろうか、本当に。

日本の人口が減り始めた、と報道。週休二日制やグローバリゼーション的な考え方はもともと日本にはなかった。これを導入したことで結果日本的な性質が後退してきているのではないだろーか。すべてが日本の国力を衰退させる効果を発揮している気がするのだけど・・・。
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横浜へ

朝からどんより。今日は雨の予報。大きな傘を持参する。

昨日は大市に行ったものの正直あまり買えそうもなかった。札を書きながら、ああこりゃ高いだろうな、これも高くなるんだろうな、とそんな言葉ばかり口から出た。そういう時はもう品物に負けている(^^;。買えなさそうだ、という予感は大抵当たるものだ。

交換会を覗く。おお。いいのが出てるじゃないですか。ワタシが通ったこの2年間で一番の品物だった。平静を装って札を書いて入札した。入札を終えたらすぐに交換会会場から出た。品物のそばに長く居ていいことなど何もない。

通常業務。先週電話して来てもらうことになっていたプリンターのメーカーさんから電話。「これから参ります」宜しくお願いします。
程なくしていらっしゃった。お見立てどおり現像ユニットを交換したらちゃんと動くようになった。ついでだからあれこれと質問をぶつける。保守契約するとおいくらでしょうか、とか、今回の故障の原因は何でしょうか、とか、プリンターの印字が遅いような気がするんですが、どうやったら解消しますか、などなど。
保守契約については年額を教えていただいた。故障原因は単純に現像ユニットの初期不良かトナーか、と言っていた。プリンターの印字の遅さについては追加メモリーの装着でほんの少しは早くなりますが、というお答えだった。ほんの少しに数万円は出せないだろうな・・・。

お昼前、ある方から「甘露さん、例のアレ落札してますよ」と教えていただいた。早速回収。感動のご対面(オーバー(^^;)。保存状態はまずまずといったところ。なにはともあれワタシはこの写真集を初めて手に入れた。しばらくは眺め暮せそうだ(^^;。

治ったプリンターで早速古書ニュースの印刷開始。ところが印字がやはり遅い。ここでハタと気が付いた。中に掲載している写真のサイズを縮小してないんじゃないだろうか。割付を担当したYさんに聞くと「そのままですよ」という返事。コレだ! 早速写真を縮小した上で貼り付けなおす。するといままでウンウン唸るばかりでなかなか印字してくれなかったプリンターが、信じられないスピードで紙を吐き出し始めた。

原因は写真サイズ。ほかにカラーの挿絵をモノクロに直すなどすればさらに早くなるはずだ。カラーは目立たせたい箇所にピンポイントで用いるのがオトナの活用法だろう。

17時半少し前にタイムカード。外は大雨だったが、欲しかった写真集を手に入れたという想いが中央市で買えそうもないことから来る鬱を吹き飛ばした。
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中央市会大市会

今日は大市だが、普段よりもゆっくり起きた(^^;。

9時少し前に起きて仕事。しばらくして息子から内線電話。「ごはんできたよ」え、結構早いな。上がってみるとちゃんと布団は片付けられて雑炊が出来上がっていた。「え、だってアナタが早く出ると思うから・・・」と女房。ありがたいねぇ。雑炊はこの間のおでんの残りと少し前の天ぷらの残りが入っている。天茶風でおいしい。残り物には福があるとはこのこと(^^)。

しばらく荷造り仕事。一通り終えてから出かけることにした。オヤジは店の掃除をしていた。店は開けていない。「今日は大市へ行くから店は開けないつもり」とか。どうやら母親が骨折していて負担をかけたくないらしかった。

神保町駅に到着は12時。まずは昼飯をスタンドカレー屋さんで済ませる。一応”勝つカレー”ね。一通り入札を終えた頃に電話が鳴った。オヤジからだった。あれとこれには入れた?という内容だった。今何階にいるの?3階で待ち合わせて話す。あれとこれには入れたよ。とそっけない会話をしたあと散開。ワタシはそのまま古書会館を出た。

神保町の路地。たまにあみだくじのようにスジをくまなく歩いてみるのも面白い。平日は人が居るが日曜は全然居ない。クラシックな建物がそこかしこに残っている。道幅の狭さが絶妙だなぁ。落ち着く感じがする。あまりに広い道というのは歩いていても歩かされたという気がして、なんとなく満足できないものだ。エアコン室外機の上に空き缶が並び、そこにはことごとくタバコの吸殻が突っ立っていた。

店に戻ると店は閉まっていた。中では母親が一人愛書会展の帯札書き。「だんだん慣れてきたのよ。最初は折った折ったって気が動転して何をするにも大変って思ってたんだけど。おとーさんは責任感じているのかご飯の後にお茶碗を洗ったりしてくれるし、○○さん(女房の名前)はお買い物一緒に行ってくれるし、大丈夫よ」とのこと。ワタシは何か手伝ってる場合じゃないものなぁ・・・。自分の仕事をこなすだけで精一杯ですわ(^^;。「おとーさん、普段やったことない洗いものとかして、結構大変だって思ってるみたいよ。たまにはこういうこともいいかもね」と母親。

お茶を飲んだ後は延々オークション出品作業。あまりに多すぎて二日間に分けることとした。調子に乗って沢山出してしまうと後がまた大変なのです。

夕食は手巻寿司。先週のスマスマを見る。唐沢さんのビストロを見ながら笑う笑う。

夕食後も借りてきたレベッカのCDを聴きながら仕事の続き。ドラムがものすごくカッコイイんだよね。
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野毛山

朝は快晴。

明日が大市で仕事のため、今日代休を取ることになった。先週遠出をしたので今週は出かけられればどこでも良かった。「どうぶつをさわれるどうぶつえんがいいな」と娘。この間町内会で行った遠足を思い出したらしい。野毛山へ行くことになった。

とはいえ出発はゆっくり。女房がお弁当を作っていたので正午を回ってから。おかげでワタシは荷造り仕事が進んだ。現在母親が骨折中で荷造り作業出来るのは一家中でワタシしかいないのだった(^^;。

で、先日オークションで買ったSMCタクマー35mmF3.5を装着したペンタックスSPにモノクロフィルムを詰めて出た。やはりSPにはこのレンズがぴたりだ。ファインダーは少し暗くなるが仕方ないだろう。大体写ります。

みなとみらい線で馬車道下車。弁天橋を渡って桜木町駅前の信号を渡る。いつの間にか空はどんよりと曇っていた。野毛方面へ。東横線が廃線になってからこっちには縁がなかった。随分久しぶりだ。ビルが建て替わり様子がだいぶ変っていた。野毛の山を登って動物園。今でも無料だった。飼育されている種類がかなり減り、空き地が増えていた。寒くてもレッサーパンダは元気だった。
ライオンとトラに食事を与えるという場内アナウンス。移動する。檻の前は人だかりだった。飼育係のおじさんが説明してくれる。「えさにしている肉は牛のレバー、馬肉、鳥のトサカです。」レバーはビタミンの補給。馬肉は脂肪が少なくて高たんぱく。しかも格安なのだとか。鳥のトサカはコラーゲンの補給が出来るらしい。これも値段が安い。ライオンは人間で言えば20歳くらいのメスと85歳くらいのオスの2頭。フラフラなので若いメスとは同居できないらしく、2頭は隔離されていた。トラは双子のメスで人間で言えば40歳くらいとか。片方はおとなしかったが、片方は気性が荒く、えさを食べているところを邪魔しようものならガオウと腹の底に響くような声で怒鳴る。

娘のたっての希望で動物と触れ合えるコーナーへ移動。モルモットとハツカネズミ。暖かければひよこもいるはずだが、今日はお休みだった。娘はおっかなびっくりでモルモットと抱き、ハツカネズミを追いかける。張り巡らされたロープの上をネズミは器用に綱渡りする。

雨が落ちてきたので帰ることにした。日の出町から京急に乗った。横浜駅で降りてYカメラへ行き、息子の工作道具をいくつか。地下のレストランでイタリアンを食べてから帰ってきた。ピザがうまかったなぁ。
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横浜へ

朝からどんよりと曇り空。雨になりそうな雰囲気。

今日は古書ニュースを仕上げなければ、と勢い込んで作業開始。ところが、プリンターの調子が良くない。トナーが行き渡らないのか、縁の部分が白く抜けてしまう。しばらく運転しているうちにその範囲は確実に狭まっていく様に見えたのだが、結局は完全に解消するまでに至らなかった。

思い余って発売元の会社に電話を入れた。こういうサポート電話はなかなか繋がらないのが常識だとおもったが、すぐに繋がった。担当の方は的確な指示と判断を下し、最寄のサービスセンターに電話するよう言った。サポート電話もサービスセンターの電話もフリーダイヤルだった。

サービスセンターに聞いた結果、現像ユニットに不具合があるのでは、とのこと。月曜日に来てもらえることとなる。やっと治るかな。いずれにしても今日中に古書ニュースを発送することは不可能となった。春の良書市会目録原稿締め切り日が迫っており、今回の古書ニュースに詳細を同封するつもりで1月末から用意していたのだが、古書ニュースの印刷がずれ込んでいた。半月以上遅れてしまったので、仕方なく良書市会のご案内だけ発送することとした。古書ニュースは後日別送する。もちろんこの原稿も1月末には完成しておりました。

16時過ぎにタイムカード。店に戻ってからは荷造り三昧。いつもお買い上げありがとうございます。
オヤジは19時過ぎに帰った。当分の間母親の左腕が動かないので自宅に帰ってから夕飯を食べる日が続きそうだ。
夕食はホワイトシチューと鮭の塩焼き。三崎で買ったマグロの酒盗もおつまみ程度に。皆が好きな「王様のレストラン」の第6話。

夕食後、甘露PHOTO日記の更新作業。
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