甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2006年05月

ウチの商売に紙は欠かせない。

最も重要なのはグラシン紙。硫酸紙と呼ばれているものだ。新刊書店でも函入りのちょっと高級な本の場合、函と本の表紙がスレたりしないように保護紙の役割で掛かっている半透明紙。あれがグラシン。日本製紙というメーカーが作った硫酸紙の製品名を「グラシン」といい、他に作っているところがなくなってしまったこともあってそのままそう呼ばれている事情。”セロテープ”(製品名)と似ている。

で、このグラシン。ウチは本のカバーや帯の保護。函の保護などの用途として使っている。古本屋にとって帯はただのおまけでは終わらないものだ。特に文学書の場合、帯が付いているか付いていないか、もしくは、賞を取ったときに出た帯かそれより前に出た帯か、なんてことでその価値が大きく変わってくる。要は希少価値。帯は本の中で一番痛みやすい部分だから、稀少本の帯付きとなるととんでもない値段になることも珍しくない。帯付きと帯なしで20倍くらい値段が変わってくるようなこともあるから、本の取り扱いには注意してください。
ウチは前からの方針でカバー付の本にはほとんどこのグラシン紙をかけて本を保護している。当初は帯の保護を思ってのことだったが、最近はグラシンをかけないと売れないような気がしている(^^;。一種のオマジナイ。

そんなわけで、グラシン紙は結構使う。徐々に減ってくるためたまに補充しなければならなくなる次第。近所に小売してくれる紙屋さんが無いため、なくなるとクルマに乗ってグラシンを買いに行く。

オヤジが数日前、いつも使っている紙屋さんにグラシン2000枚を発注。それを半裁してもらう。ついでに梱包・発送時に使うクラフト紙(商品名・オリンパス)も3000枚注文。グラシン同様半裁してもらう。
午前中、引き取りに出た。道中はガラガラ。最近道がすいていることが多い。結構なことだけど、何でかな。道端に停めてお店まで走る。お会計は5万円ほど。これで1年くらいは使えるかしら。台車に乗った紙をクルマまで運び、荷台に載せた。紙も1枚ならペラペラで軽いけど、まとまると石のように重い。
空は快晴。汗ばむほど。クーラーをかけながらCDで平井堅を聴く。

倉庫に紙を置いて店に戻る。あとはせっせと仕事です。夕食でラッキョウ。スライスして酢味噌。これがビールに合う!
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1日店

今日は急遽店舗営業。

実はオヤジたちが天気予報を気にしていた。毎週毎週雨・雨・雨で山に行けない。そろそろ行きたいんだけど、今週も予報は雨だ。今日仕事をして木曜日に休みたい。というのが理由だった(^^;。子供か?って感じだが、それだけの情熱を傾けたい楽しみがあるってことを尊重したい。というわけで、木曜日は臨時休業いたします。すみません。

朝はうす曇だったが、徐々に雲が切れて快晴となる。こりゃ山登りにはいい天気だったねぇ・・・。ま。あんまり言うと怒り出すから何も言わなかったが(^^;。正直今日行っておけば良かったのにね。

ある方からメール。「弁護士のくず情報」。まったくチェックしていなかった今期の連ドラだが、ワタシが神保町で働いていた書店がロケに使われているということだった。先週の木曜日に録画しておいたものを今朝見た。一話完結もの。モト冬樹演じる法廷マニアで飲み仲間という設定の書店店主が経営するお店がこちらということだった。
見始める。遺産相続が今日の主題。含みのあるストーリー進行。依頼人の心理状態を知りたくて本屋さんで資料を読むという場面があらわれた。ここで登場する。会話には「走れメロス」とか出てくるが、棚にはばっちりとキリスト教書(^^;。それほど広くない店内だが、広角レンズで撮ると結構奥行きが感じられるように見える。なるほど。映像とはそのものが写っているようでいてもちゃんと演出されているわけだ。
当然外観はお店の名前などが変えられている。人通りが絶える深夜に撮影が行われたことは想像に難くない。
「どこかで見た風景なんだよなーって思ったんだよ」と”発見した”方。実はワタシのずっと先輩で、違う時期に同じ場所で古本屋としての時間を過ごされたのだ。
原作(コミック)にはこの古本屋の設定はない、と聞いた。とすれば、近年古本屋といえば”ブ”ということになってしまったことへの反省、と思えなくも無い。徐々にその数を減らしてきた古本屋。無くなっては困ると思う方が描いてくれたのかもしれない。

実は近年古本屋を志望される方がどんどん増えているという。ネット古書店なら明日にでも開けるので、それこそ副業として週末は古本屋をしているという方もかなりいらっしゃるらしい。だが、発展継続していくには仕入れという大問題に必ずぶち当たる。それは商売としての宿命だ。その模範解答として「古書組合に加入するべし」と言っておきますネ。
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今日まで

曇り空。朝飯を食べ終わってから横浜へ。

そういえば「ダヴィンチ・コード」の続きを読んでいなかった。車内で思い出したように読み続ける。いわゆるハリウッド映画的なラストへ向けてアクション系のシーンが続いていくようだ。読んでいるうちに反町到着。

理事の皆さんはすでにいらっしゃったので、早速席について引き継ぎの続きなど。言い残したことは無かったかしら。あったとしても不都合があればご質問いただければ・・・。こちらでお知らせできることがあればいつでも対応させていただきますので。お昼過ぎに帰ってきた。帰りの電車でも「ダヴィンチ・コード」の続き。終わりそうでなかなか終わらない(^^;。

店に戻って早速荷造り作業。いつもお買い上げありがとうございます。もともと月曜日は一気にご入金いただくので忙しいのです。2年ぶりにこの感覚が戻ってきた感じ。16時過ぎまでひたすら荷造り。

郵便局に出せるものを出しに行く。大物を後回しにさせてもらったので閉局に間に合わない荷物もいくつか。明日出しますので、よろしくお願いします。

夕食時、先週のジャポニカロゴスを見る。四字熟語。子供たち案外楽しんでみている様子。ご飯もちゃんと食べてよね(^^;。

夕食後はゆったりと甘露PHOTO日記を書く。これから少しHPの更新ペースを上げて行けたらな、などと思いつつ。
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ナスカ展~常設展示~秋葉まで

「な、スカーッとするだろ?」というポスターがずっと気になっていた。

外は雨。会期終了も迫っていたので思い切って行くことにした。場所は上野科学博物館。女房が早めに起きて朝飯の支度をしてくれたので10時には上野に到着した。霧雨が降る中、入場券を買った。

ナスカといえば地上絵だ。それ以外になにがあるのだろうと思っていた。認識不足だった。会場に入ってすぐにそれがわかった。すばらしいデザインの土器が数々展示されていた。紀元0年から350年くらいの間に造られたものらしい。会場は大混雑。人の背中を見てるようだ。それくらいガラスケースの中に入っている土器を皆さん熱心に見つめて離れない。その魅力は色なのかもしれないし、形なのかもしれない。いや、最も驚いたのはそこに描かれている絵の素晴らしさだった。人間、鳥、動物。それらモチーフがデフォルメされて描いてある。それがまるで現代の著名作家が絵付けしたんじゃなかろうか、と思えるほどスッと馴染めるタッチだった。日本の縄文土器もすごいが、ナスカの土器もすごかった。キース・へリング。見てみればわかる。

日本は同時期縄文から弥生時代。大規模集落が形成され、狩猟と稲作が始まっていた(はず)。ナスカでも厳しい乾燥地帯という違いはあるが、日本でいう縄文時代のような時期だったらしい。展示されていたミイラを分析したところ当時食べていたものが日本の縄文期の食性とよく似ていることがわかったそうだ。

ナスカといえば地上絵。どうやって見せるのかな、と思っていたら、巨大スクリーンにCGで制作したバーチャル映像を映し出し、あたかもナスカの上空を飛んでいるように見せていた。実際の映像ならもっと良かったな、と思うワタシは古いのかもしらん(^^;。
地上絵がどうやって出来たか、は、宇宙人説まであるが、今日の展示を見てハッキリわかった。あれはちゃんとナスカ人が書いたものだ。あの土器に描かれた絵。死者を埋葬するときにかぶせられたマントに施された細密画。地上にああやって線画を描くくらい造作ないことだったはずだ。
でも、あの描かれた場所は本当にだだっ広いだけの荒地だった。まるで人が住めるとは思えない。そんな場所になぜあれだけ大規模な絵を描こうと思ったのか。そういう部分は未だ謎として横たわっていると思う。ごつごつとした石や岩をよけた線があの絵の正体であって、運動会で使う白石灰が引いてあるということは無かった。
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バーチャル映像を見たところでナスカ展はオシマイ。

出てすぐに売店があった。図録をはじめとしてナスカグッズが一杯。女房も子供たちもすぐに捕まってしまう(^^;。娘は地上絵のハチドリが描かれた土笛に惹かれたらしい。それと、ドラえもんの世界ふしぎ探検の漫画をねだった。息子は地上絵のサルが描かれたクリアファイル。結局全部買ってやることになる(^^;。

外に出るとなんと入場待ちの行列が発生(!)。「ここから30分待ちでーす」と係員が声を張り上げている。・・・良かった。早く来て。それでも混雑していると思っていただけに、これで入場待ちがかかっていたら入るのをあきらめてしまっただろう。

コンビニで買ってきたおにぎりを無料休憩所で食べる。子供会で来たらしい小学生の集団が行儀良く3列にならんで座ってお弁当を食べていた。騒ぐ子は一人も居なかった。

せっかくだから常設展示を見たい。本館は当分の間改装工事中で閉鎖。新館の展示を見ることにした。ここも何度も来たなぁ、と思いながら2階フロアに入って驚いた。奥がある・・・。ワタシと息子でずっと展示を見て回った。日本の近代から現代への技術が展示されていた。おお、こりゃすごい。JRみどりの窓口で使われた予約システム。真空管で出来たコンピュータ。高柳式TVカメラに受像機まである。奥には零戦が置いてあり、ロケットとエンジンの実物もあった。H2ロケットで打ち上げられスペースシャトルによって回収されたデカい宇宙実験室まで置いてある。ううむ、すごいわ。これ。地味ながら少し薄暗くなった部屋では江戸時代の算術、医術、天文、生物学の資料が展示されており、大市などでお馴染みの和本があった。ええとあれがいくらこれがいくら・・・(^^;。

3階には部屋一杯の大きさあるガラスケースに動物や鳥の剥製が数々。こんなに一杯持っていたんだねぇ。1階奥には単細胞生物から海の魚まで。ダイオウイカのホルマリン漬けは不気味で迫力アリ。博物館と動物園。上野には知と文化が集まっている。

結構疲れた。娘はずっと2階でゴムのアンモナイトを作っていたらしい。女房はそのお守り。お疲れ様。外に出た。ナスカ展は入場まで50分待ちとなっていた。
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さて、これから何処へ行こうか。

そのまま帰ってしまうには早過ぎる時間だった。歩き始めたら「つかれたー」と娘。無理も無い。西洋美術館のベンチで休むことにした。女房が買ってきたポッキーを食べる。目の前にはロダン作「地獄の門」。有名な「考える人」がドアの上に座って悩んでいた。沢山の人が地獄をバックにニッコリと写メで記念写真。ドアには地獄絵図(^^;。ま。いいんだけどね。
「どーしてこういう難しい作品って明るいものが少ないんだろう」と女房。こういう作品を作れる人ってなんていうか先を見通せる能力を持っていたんじゃないかなぁ。「人とは違って?」そう。人間は何処から来て何処へ行くのか。そんなことばっかり考えていたら明るい作品なんて絶対出来ないからね。究極の”将来”は死ぬことだから。

アメ横を歩く。このあたりは雰囲気が変わらない。今日も大トロが1000円、毛ガニも1000円で叩き売られる。あんまり買っている人を見ないんだよね。年末以外いつ売れているんだろう。
アメ横の混雑に当てられたか、再び娘が疲れ始めた。雲が切れて太陽が刺す。とたんに暑くなってきた。コンビニで水を買うことにした。ちょうど座って食べられるスペースがあり、おやつに何か買って食べることにする。

ちょうど湯島天満宮の例大祭で、神輿がそばの神酒所に座っていた。担ぎ手の方々が白い装束に身を包んでそこかしこに待機している。お祭り好きの娘としてはこの様子を見逃すわけには行かないらしい。いよいよお囃子が鳴り始め、神輿が上がるとそばまで行って見たいと言い出す。見に行くと大神輿で担ぎ手の人数が物凄く多く、そばを歩くだけの人がかなり居る。きっと時期を見て交代するんだろうけど、皆さん白い装束だけにまるで神輿が雲に乗って動いていくように感じた。

ガード下を歩いているうちに秋葉到着。新幹線のガードをくぐってYカメラ。息子が充電池を買いたいという。ワタシは例によって何も買うものなし。息子の買物に付き合ったのみ。女房と娘は楽器コーナーでキーボードを弾いていた。ウチにもあるじゃん(^^;!

地下鉄に乗って渋谷駅。東急の9階でうどんの夕食。日本酒を1合飲んだらいい気分に酔っ払う。Bカメラで今日撮影したブローニーをDPに出す。店に戻ってしばらく仕事。TVは一切見なかった。

日付が変わる前に日記を書き終わった。3000字。
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1日店

1日雨らしい。

梅雨の走りらしいが、随分と長い長い助走だこと・・・(^^;。とっくに梅雨だと思うのだけど、本当のところはどーなんでしょーか。

先週がビデオ屋半額セールだったため、まとめ借りしてしまったこともあって普段見ている番組をなかなか見ることが出来なかった。「女王の教室」は昨夜めでたく最終回まで見終わった。「TRICK」はまだ続編があるようなのでまた半額になったら借りてこようと思う。

で、朝飯を食べながら大河を見た。息子は部活に出ていてすでに居ない。娘は「つまらないな」と言いながら朝飯を食べていた。もうすぐ本能寺だからそれに向けて状況を設定しているところらしい。
ところで、信長の妻である濃姫は結婚したという事実以外にこれといって記録が残っていないという。記録が無いということをむしろ逆用して、本能寺の場面ではかなり思い切った演出が出てくるという、が。
新聞の投書欄に「黒田官兵衛がキリシタンだ、という設定はもう少し時期が遅い」とクレームのような投稿があった。どうも大河ドラマとなると正確な歴史ドラマになっていないと気持ち悪いものらしい。
まあ、正確であるに越したことはないだろうけど、そもそも原作が小説である以上、大まかな部分は再現できても細かいところまで言うことにそれほど意味があるとは思えない。「信長は本能寺では死ななかった」とかそーいうことまで言わないにしても(^^;、言い出したらほとんど全部が史実と違うってことになってしまわないか。
ドラマである以上、わかりやすくするための脚色はあって当然だし、おおまかな流れが間違っていなければあとは解釈の範囲内で楽しんだらよろしいのでは。

今回の場面で言えば、兵糧攻めの勝負が決した後の描写があってこれは珍しいと思った。合戦と違って血が流れない兵糧攻めは残酷ではない、と語られがちだが、むしろジワジワと死に近づいていくこちらのほうがよほど残酷なのではないか。

1日仕事。荷造り作業が結構大変だったが、がんばった分だけ仕事場に積み上がっていた本が無くなった。いつもお買い上げありがとうございます。

夕食はそら豆ご飯と肉そぼろ。それにラッキョウのスライスが出た。今泥付きラッキョウがスーパーにも出ているが、洗って皮をむいてスライスして食べるとこれがなかなかうまい。ちょうどエシャロットに似た感じ。味噌を付けて食べた。沖縄料理屋さんには島ラッキョウってあったけど、ラッキョウだからって甘酢漬けにしなきゃならないことは無いわけで。
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引継ぎ

曇り空。途中から雨の予報。

先日の総会で新たに理事に就任された皆さんの今日が初出勤。ワタシは引継ぎのために10時に横浜の古書会館へ。すでに皆さんお集まりだった。まるでプチ理事会のような感じでワタシが一人質疑応答にお応えする。

2年前。就任し立てのワタシが最初に行ったのは役員の登記作業だった。今日は午後から中央会へ出向いて役員交代に伴う事務手続きの方法についてお伺いすることになっている。
11時が近くなり、交換会が始まる時間となった。会場に新理事さんを誘導し、皆さんに自己紹介をしていただいた。あとは現場でなんとかいろいろペースをつかんでくださいませ。1日も早く。それしかありません。

その後も少し規模を縮小しながらプチ理事会っぽい質疑応答が続いた。12時半を過ぎ、そろそろ中央会へ移動しましょう、ということになる。ワタシと新専務理事さんで東神奈川から京浜東北線に乗った。SUICA、初めて使う。

しばらくして中央会到着。ここでのお話は特に書かないが、別段秘密にしておくべきことでもない。理事は組合における公的な存在で、印鑑証明を添えて実印を押した書類を関係機関に提出しなければならないことになっている。今回理事が全員交代することになり、ワタシも2年前に経験したお役所との往復が始まることになる。
余談だが、中央会の組合担当の方がある商店街も担当されており、イマドキの実情について大変興味深いお話を聞くことが出来た。それはここには書きませんが。キーワードは補助金。

帰り道は桜木町駅まで歩く。ワタシはそのまま横浜駅で降りて東横線に乗って店に戻った。それからはひたすら荷造り作業。大口のご入金が続き、あっという間に巻きダンボールが細くなってしまった。あわてて発注をかける。

アドセンスのクリック状況だが、予想よりもずっと多かった。1日1とか2とか良くてそれくらいかと思っていたのだが、とんでもなかった。昨日は20クリック。今日はすでに18クリックされている。発生した収益はなんと約7USD。たった2日で、だ。恐れ入りました。

やっと荷造り作業が一段落。明日返却日になっている「女王の教室」最終回を見た。このドラマが週一で放送されていたときは賛否両論ものすごかったと聞く。その気持ちはわからないでもない。最初は誰だって初めての時は面食らう。でも、わが子の教育に”初めてだったから”という言い訳は通用しない。「その時その時にしか出来ないことを一生懸命やりなさい。」天海さんのそんな科白が耳に残った。
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