甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2006年09月

二日酔い

昨夜はそーとー飲んだらしかった。

二次会ではほとんど飲まなかったのでそれ程とも思っていなかったが、今朝、起きれなかった(^^;。朝飯を食べることが出来ず、二度寝する羽目に陥った・・・。
二日酔いの特効薬は甘いものだ。アルコールの分解が促進される。飴玉を舐めてから賞味期限を少し過ぎたウィダーを2つ飲んだ。水を飲んで寝た。どうせ起きてもこれじゃ仕事にならない。

思えばこれほど飲んだのも久しぶりだった。一時胃痛を起こしていたので、酒量を大幅に減らしたことがあったから、身体が酒に慣れていない感じだった。でも、それくらい楽しかったのだろうな・・・。

二度寝から起きるとだいぶ楽になっていた。というかほとんど治っていた。やはり甘いものは良く効く。勢いをつけて大市会の荷物を引き取りに出かけた。クルマの中で自販機で買った果汁入りジュースを飲んだ。

道はガラガラ。やっぱり平日よりも土曜日取りに来たほうがいいのかしら。大市会が終わって古書会館はガランとしている。やはりこの建物には本が似合う。無いとすごくさびしい絵に見える。
カーゴを見つけたのでクルマに積む。カーゴには当然大小さまざまな本口が収められていたが、ちゃんと大柄で重い本から順に積み上げて頂いていたのでカーゴ移動するときも本が揺れたり崩れたりせず安定していた。素晴らしい(!)。すごくスキルの高い仕事だと思いました。感謝。

店に戻って昼飯に茶漬け。朝飯を抜いたようになっていたので、すごくうまかった。それからもうひと寝入り。せっかくの土曜日だったが、ほとんど仕事にならなかった(^^;。

夕食後。オークションの仕事。月末の土曜日は落札品が多くて単価も高いものが多い。今日は件数も多く、メール書き作業に少し時間がかかってしまった。日付が変わる頃に終了したので息抜きにセブンのDVDを見る。名作で名高い第8話「狙われた街」のメトロン星人だった。実相寺昭雄監督の映像と演出はいちいち素晴らしく、他の監督さんとはハッキリ一線を画す。下町のアパートで卓袱台を挟んでダンと会談するメトロン星人の映像や、夕焼けをバックにした戦闘シーンの出来はもはやウルトラシリーズをも超えていた。いくつかの禁を破った本作のため、この後しばらく実相寺監督は演出から外されたとウィキペディアにある。まあ芸術とはそういうものである。

ウルトラ警備隊の真っ暗な司令室。アンヌ隊員の喪服姿(一瞬ね)。彼女の髪型がショートになるのはなぜ?
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飲み会

夜に飲み会の予定があった。

待ち合わせる時間や場所をメールで打ち合わせ。ワタシはケータイのメールが使いこなせず、ケータイにもらったメールの返事をPCで打ったりする(^^;。

飲み会の時間まではおとなしく仕事。ご入金いただいた分の荷造り作業を断続的に。いつもお買い上げありがとうございます。途中ケータイに電話有。大市会で作業中の方からだった。「カンロさん、今日荷物取りにいらっしゃいますか?」スイマセン、今日は行く予定無いんです(^^;。(これはつまり、荷物を片付けておいてくれ、とお願いしているに等しい)「わかりましたー。沢山ありますよー。」高いのなくてごめんなさい(^^;。ネットで昨日の結果を見たら主要な本は何も買えていなかった。

18時すぎに東横線に乗った。19時少し前から虎ノ門にある居酒屋へ。駅を降りると道の先にはドーンと霞ヶ関ビルが立っている。なんだか昼間と随分雰囲気が違うなぁ。通りを曲がるとお店の看板が見えた。その向こうにはライトアップされた東京タワーが居た。
3人のこじんまりとした飲み会だけど、普段なかなか話す機会もないため、話は尽きなかった。デジカメ論議はもちろんだけど、たまたま昨夜見たテリー・ギリアム監督の「ブラジル」の話で盛り上がれることにちょっと奇跡を感じる。
地酒が豊富でしかも安い。元々は酒屋さんで居酒屋も経営、というお店だからだろう。八海山、菊水、浦霞。他のお店で飲むよりもかなり安い。つい飲みすぎる。
閉店時間で追い出され、二次会は近所のチェーン店系のお店で終電まで。したたかに酔った。
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1日店

朝から快晴。

こういう日に出かける予定がない・・・(^^;。布団を干すことにした。最近になって急に寒くなり、掛け布団を出すことになった。一度は干さないとねぇ。

今日は大市会が開かれている。ワタシはいつもどおり仕事の1日。なるべく場所を開けておきたかった。なかなか片付かないのは適宜追加されているからだ(^^;。このサイクルは途切れない。無論、途切れたらアウトだ。

借りてきた時効警察のDVDが2泊3日だったことを思い出す。今日が返却日。早く見なきゃ。朝飯を食べながら見る。徐々にこのペースにも慣れてきたなぁ。最初見たときの新鮮さは少し薄らいだ。

荷造りの仕事はお昼前に一渡り終わった。昨日出掛けて仕事がおろそかになっていたので、今日は少しがんばってやらないと・・・。

夕食後、DVDを返しに行くと見てない分があり、小脇に抱えることになった(^^;。ついでに例の映画の本を読んで見たくなっていたテリー・ギリアム監督のブラジルを借りてしまった。仕事を終わらせてから見始めた。

確か1度見たことがあるのだけどすっかり忘れている。冒頭に20世紀の、とテロップが出るが、近未来風の設定になっている。そのわりにパソコンのような端末から打ち出された書類を片手に人びとが歩き回っている。書類に書かれた指示に従っているらしかった。
そんな紙切れ1枚で、という皮肉だと思うのだけど、その書類の扱われ方が実に無造作で、重要書類もなにもないのでは、という感じ。そのくせちゃんと書類にしたがって人びとは動いている。

と書き出したところだが、映画の情報量が物凄く多くてちょっと書き尽くせそうにないなぁ(^^;。
誰からの命令なのか良くわからないが、出てきた書類に従って皆が動くことだけは上から下まで徹底している。主人公はそんなシステムに背いて自分の夢の中に出てきた女を追う。この対比がいかにも人間的。だが、人間的に行動するとシステムに背くことになり、いつしか主人公は追われる立場となる。

1985年公開。やはり近未来を暗い世界に描いている。科学技術が進歩した結果、大部分の人間をいろいろな面で機械が超えてしまうという漠然とした不安があるのだろうか。ポストモダンということか。

143分もある長い映画だった(^^;。つい最後まで見てしまい、日記が後回しになっちまった・・・。
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大市会へ

朝から雨。寒いネェ・・・。

今日は一新会大市会の下見日。出かけることにした。明日が開札日だが明日行っても何もやることがない。今日入札してしまいたい。

朝飯を食べながら半額セールで借りてきた「時効警察」のDVDを見る。一渡り発送荷物の荷造りを終えて出かける。電車内では映画の本の続きを読む。外は雨。つーか豪雨(^^;だ。靖国通りを歩いていると空がピカピカ光る。雷だった。

東京古書会館を全館使用しての大市会。今回もいろいろな本が出てますね。入札を終えて昼飯を食べに出る。いつの間にか雨が止んでいた。駅前の回転寿司。この時間になると全然回転させておらず、直接注文をお願いする。ランチ握りと秋刀魚にいわし。おなか一杯(^^)。

帰りの電車も本読みの続き。面白いなぁ。こういう示唆をいろいろ与えてくれる本は大好きだ。世の中に散らばっていてなんとなく知っている知識は膨大だが、必ずしも繋がっているわけではないのが現実だ。それをある意図を持って編集するといろいろな形に変化する。本を読むことはそういう楽しみを味わうことだと思う。本の数だけ世界がある。そうやって見ればウチの棚が宝の山に思えてくるではないか(!)。

店に戻ってお茶を飲んだ後、アクセス解析ページを見てみると、なんとビックリ。12時から13時の1時間に10444件のアクセスがあったことになっている(!)。どこから飛んできた方が多いのか調べると、ヤフーで「荒木経惟」というキーワードで検索を掛けた方々だった。そうか、ベルギーで事件があったものな・・・。今日1日で普段の16倍以上の方に閲覧していただいたことになる。皆さん初めまして。甘露書房です(^^)。

夕食を食べながら録画しておいたスマスマのビストロスペシャル。随分いろいろな人がゲストでいらしてるんですねェ。唐沢寿明さんのカンフー映画ネタは何度見ても面白いな(^^)。

夕食後は仕事。いつもお買い上げありがとうございます。
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今日も1日店

朝から曇り空。雨の予報。

朝飯を食べながら女房と二人「結婚できない男」の最終回を見る。結婚というのは相手あっての仕事(?)だから、”自分”の押し出しが強すぎるとやはりうまくいかない。このドラマの隠れテーマは「結婚できない女」じゃないか、と思った。桑野サンの偏屈ぶりがあまりに際立っていたので夏美先生の(実は)プチ偏屈が隠れがちだったけど、最終回だから結構あからさまに描いていた。
お互い一番近い存在なのに言いたいことが言えない。伏線として桑野サンのお母さんも老人ホームへ行くとか行かないとか、同居するとかしないとかのエピソードが平行して進む。皆さん変なところで押しが強いのに肝心なことを話さないってのも(^^;。
コミュニケーション不足!ってどちらかがどちらかを責めるような事態だけど、それはやっぱりお互い様なのだ(^^;。相手を責めるのは責める本人にそーいう自覚がないだけだ(たぶん)。
阿部寛さんの演技がなんと言っても楽しめたし、犬のケンちゃんには参りました(^^;。本名はコツブくんというそうです。DVDが出たら見逃した最初の方を借りて見てしまおう。

仕事を始める頃には雨が降りだす。iPodを鳴らしながら午前中一杯荷造り作業。急に寒くなったなぁ。去年の今頃はまだTシャツ1枚だったけど、もうとてもそんなんじゃ無理。トレーナーまで着てるのに鼻をすする。・・・風邪ひいたかしら。

昼飯を食べながらこの間放送してた「電車男」の映画版を見始める。TVばっかり見てるなぁ・・・(^^;。TV版とは結構違う印象。フィルムで撮ってるから絵の感じがまず違う。時間が短い分だけいわゆる名場面がテンポ良く次々繰り出されてくる感じ。原作にある中谷美紀さんがエルメスってのも豪華な気がする。ここで描かれているのもコミュニケーションだなぁ・・・。やっぱりお付き合いする男女ってオッサレーなお店におめかしして出かけなきゃならないものなんだろうか(^^;。
映画やTVで描かれる恋愛の姿がなんとなく標準とされて、皆さんそうしなければ満足できないような気になってしまったりしないかしら。仮想空間にある出来事が理想で、現実(自分)がそれに追いつかなくて劣等感を感じる、みたいな・・・。
電車男が複雑なのは、この物語がネット上で展開される架空の物語のようでいて実はノンフィクションだということ。理想的な恋愛物語が仮想空間上で現実のものとして描かれる。そこが新しかった。仮想と現実の境界が曖昧になった。

今でも電車男のスレはネットで検索すると編集されたものが読める。不適当なものは削除されているのかもしれないが、レスを書いている人たちがこぞって電車男を応援している。ネットには自分を投影させたいと思えるような何かがあると思う。

仮想と現実が曖昧になる。世界が広がったという肯定的な意見と、のめりこみ過ぎて危険だ、という否定的な意見がある。全ては利用者のバランス感覚にかかっている。
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1日店

朝から快晴。涼しい。

先日来貪るように読み進めていた本を一度読みきったので、つい同じ著者の「映画の見方がわかる本」―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで をポチっとしたところ、翌日には届いた。ネット時代の恩恵を感じる。業者として本をネットで売る傍ら、読者としてネットで本を買っている。ネットというだけで構えてしまう人もいらっしゃるようだが、大手に登録しているような業者なら発注しても大丈夫だ(と思う)。

で、昨夜は早速冒頭の「2001年宇宙の旅」から読み始めた。前から気になる映画として忘れた頃に見たくなる映画のひとつ。公開当時は学生が連日映画館に押し寄せたという。
制作秘話を幾つも知ることが出来た。映画は監督のスタンリー・キューブリックとアーサー・C・クラークの合作。当初入る予定だったナレーションを公開直前になってキューブリックが丸ごと削除し、冒頭に入るはずだった10分ほどの解説までカットした。キューブリックは意図的にこの映画が理解されることを拒否していた。
人類の夜明けから現れるモノリスの正体。空に投げ上げた骨の意味。月で発見されたモノリスは実は・・・・。何よりも冒頭で流れる「ツァラトゥストラはかく語りき」がどうしてここで出てくるのか、について、ワタシでも理解できるような解説が施されている。著者の徹底した取材と綿密な洞察力に恐れ入った。映画の本というとただ見た感想を書き連ねてある内容のものが多い中、一段も二段もレベルの高い存在感を放っている。

眠い眼をこすりながら起きて朝飯。食べながら女房と二人で録画しておいた「結婚できない男」を見る。いよいよ次回最終回(って実際は終わってる(^^;)。見終わってから早速仕事開始。店に積み上がる本からセレクトする。もうすぐ大市会。いい本とめぐり合えることを楽しみに今日もライスワークに精を出す。

何かをわかりたい、理解したい、という知識欲は人間誰しも持っていることだと思う。勉強もなんでもわかっていたら面白くてずっとその方向へ進んでいったかもしれない。ところがワタシには勉強の面白さがわからなかった(^^;。受験勉強も辛かった。なんでこれをやらなきゃならないのかが最後までわからなかったからだ。
自分にとって本当の勉強は学校を卒業してから始まった気がする。とりあえず学校のおかげで活字を読むことに抵抗がなかったから好きな本を読めたのは助かった。

今、本のそばで仕事が出来ることに無上の喜びを感じている。
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