甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2006年09月

由比ガ浜

朝から快晴。

息子は部活へ出かけていった。昨夜も遅くまで本を読んでしまったため眠かったが起こされた(^^;。すでに息子は出かけて居なかった。
朝飯を食べながら今日はどこへ出かけるか考える。女房は昭和記念公園がいいと言う。娘は先週に続いて海に行きたいと言う。先週の台場では不満らしかった。ワタシも海に行きたかった。よし決まった。鎌倉の海へ行こう。ここなら文句なしだろう。

東横線。元住吉駅は今日から高架駅に切り替え。もうすぐ目黒線が日吉まで延伸するための措置。武蔵小杉駅に酷似していたので間違って降りないように(^^;。横浜から横須賀線。なんだかすいていた。車中でも昨夜の本の続きを読み続けた。どうしてこの監督はこんな映画を撮ったのか。丁寧に解説してあった。映画は監督の人生の投影なんだな。どれだけの経験をしたかによって作品の深さが変わってしまうのだろう。無い袖は振れないということ。

鎌倉駅そばにあるスーパーで昼飯にパンを買う。若宮大路を南下。横須賀線のガードをくぐる。普段なかなか歩かない道なので新鮮だった。道の真ん中に鳥居有。道が両側に避けて通っている。木の陰に彼岸花。いいね。丸いポスト。隣に自販機。海はもう目の前だった。

大路が切れた先に砂浜が広がっていた。高いビルが無くて空が広い。サッと刷毛を振ったような絹雲が空をアートしている。キラキラと輝く海にはサーファーが一杯。ボードを抱えた人が日焼けした真っ黒な顔で信号を渡ってきた。なんだか日本じゃないような。・・・日本だけどね。

滑川が海に注ぎ込んでいる。靴を脱いでビーサンになる娘。ゆっくり確かめながら歩いている。意外に慎重派。そのまま波打ち際まで歩く。台場では出来なかった貝殻拾い。「あー、これきれいー(^^)」と桜貝を幾つも拾っていた。そういえば江の島にも桜貝は無かったね。

しばらくボーっと娘の遊ぶ様子を見ながら女房と立ち話。さっきまでおなかへったと連呼していた娘だが、遊び出したらそんなこと忘れてしまったようだ。それこそ飯を食べる暇もないくらい遊びたいらしい。それくらい集中できることがあるという幸せ。好きな事ならいつまでも続けられるような子に育ってくれれば結果は後から付いてくる(はず)。

何人もスーツに身を包んだ人がボードを抱えて通り過ぎる。若い人も居れば意外にそうでない人もちらほら。台風が接近したのでいつもより少し波も高く、波乗りには絶好なのかもしれない。
260924.jpg

波打ち際で穴を掘って遊ぶ娘を写真に撮りながら海辺風景を見渡す。

サザンの桑田さんがラジオで言っていたけど、大きいボードなら1日やってりゃ立てるくらいになれるよ、とのこと。沖でプカプカと浮かんでいるだけでも楽しいだろうなぁ。

足が疲れてきたので座って休むことにした。滑川の河口では幼稚園生くらいの子どもたちからまだ2歳くらいの子どもたちが水遊びに興じている。湿度の低い空と適度な北風。上空をトンビがゆっくり旋回していた。波の音を聴きながら気持ちよくて居眠りした。なんとなくアタマの中にはサザンの曲が回っていた。

眠気が醒めると娘はまだ波打ち際に居た。あいかわらず穴を掘っていたが潮が満ちてきて掘っていた穴をみんな持っていかれていた(^^;。さ、そろそろ帰ろうか。結局今日は別にどこへ行くわけでもなく海辺でのんびり過ごしただけで終わったな。以前は鎌倉というとがっついていろいろと歩き回ったけど、何度も来ていれば過ごす”時間”を味わえるようになれるかもしれない。

駅に戻る道すがら、コンビニで”うるとらまん”150円とチーズマン105円を買って食べる。うるとらまんには眼が丸く焼印してあった。限定販売らしい。

ハトサブレを買って鎌倉駅から横須賀線。車中では再び「ブレードランナーの未来世紀」を読み続ける。そういえばしばらくしたら横須賀線の武蔵小杉駅ができる。このまま乗り換えなしで帰れるようになるんだなぁ。乗った電車は湘南新宿ライン。鎌倉はおろか宇都宮や高崎まで乗り換えなしで繋がるようになると思うと、新丸子の便利さは急に突出してくる気がする。今でも十分便利だけどね。

店に戻って再び昼寝。息子はおとなしくPCに向かっていた。晩飯は頂いたという旭川ラーメン。かつおだしがかなりきいていてうまかった。
2609241.jpg

おはぎ

朝起きて曇り空。かなり涼しい。

昨夜は少し興奮気味に買ったばかりの「ブレードランナーの未来世紀」を貪るように読んだ。実はこの本は映画解説本ではなかった。映画を入り口にアメリカの文化と思想について鋭く書かれていた。アメリカとはそもそも自由と民主を掲げたイデオロギー国家であり、ソ連崩壊後の現在も未だ実験が継続されている体制だ。主要産業である映画はその時々の政権によって内容を操作される媒体であるのだが、その中で80年代にいくつかカルト的な映画が作られることがあった。昨夜読んだのは表題にもなっている「ブレードランナー」の箇所。公開は1982年。ポストモダンの流れが思想界や建築界に広まっていた。

モダニズム建築とは装飾を廃し四角い幾何学的な箱形の建物を目指す主義だが、ポストモダン建築はそれをつまらないと批判し、多様性、装飾性、折衷性、過剰性などを取り入れた様式を言う。2019年のロスが舞台のこの映画では、ゴテゴテと装飾の施されたビルが登場し、多国籍言語が飛び交い、街はまさにポストモダンの混沌が渦巻いている。この映画以降、”清潔で合理的な都市風景”というイメージで未来社会は描かれなくなるという。

原作者のフィリップ・K・ディックのプロフィールには驚かされた。「自分は自分でないかもしれない」「いや、存在すらしないのかもしれない」「自分は他の誰かの夢の登場人物かもしれない」これがディックの繰り返し描く不安だった。これはブレードランナーに追われるレプリカントたちの不安そのものだった。ディック氏は「分裂病」と診断されていたという。

時代はポストモダン。未来に向けて物事が良くなっていく、という近代(モダン)を否定するポストモダンは、その進歩の物語をも打ち砕いた。社会も思想も進むべき道を見失い、世界は混沌に包まれる。著者はデッカードを”主体無き時代の主人公”と書いた。

レプリカントか人間か。テストをして見破ったデッカードだが、実はデッカード自身もレプリカントだった。この設定は原作者ディック氏の”存在の不安”を具象化している。
今居る世界が実は現実ではないかもしれない、という浮遊感。ネット世界の発達でもう一人の自分をネット世界に住まわせる時代ともなれば、まさにこの映画で描かれた世界観が現実となる。”カルト映画”と簡単に打ち捨てていいのかどうか・・・。

お茶の時間に女房が作ってくれたおはぎを頂いた。うまかった(^^)。ワタシの母親が作った餡子を女房と娘で丸めたもの。三世代合作おはぎであります。
260923.jpg

2往復

明古特選市会。

その名に違わない品物が出るという予告があった。さて、いくらまで入れましょうか。そんなことを考えながら荷造り作業を終えて東横線に乗った。

交換会会場はまだ時間が少しだけ早かったらしくあまり人が居ない。今日も2フロア分展示されていたのでそれぞれじっくり見ながら入札する。む。例の品物はこれですか。森山大道さんと深瀬昌久さんの写真集。森山さんの写真集ではおそらくこの作品が一番高価だ。どうしてか、と聞かれてもワタシにはわからないとしか答えられない(^^;。それでもメ一杯の札を書いた。ドーセ落札は出来ないにしても・・・。

M大の横を通ってB1にある本屋さんへ。ここにはたまに行って刺激をもらう。本屋さんなのにところ狭しと雑貨が圧縮陳列並みに置いてある。本は壁面にある本棚。グルリと回してあって実はかなりの物量だ。雑貨によって印象がまぎれがちだが本のセレクトは確かだ。総花的に品揃える大型書店とは一線を画し、なんていうか、思わず手に取りたくなるような本たちが棚でじっと待っている。面出しはアタリマエとして、ジャンルに作者ごとコーナーが作られて派手なポップが添えてある本もある。ここまで手間をかけられるのは、並べてある本が補充のきく新本であることが大きい。古本は基本的に1冊限り。一度売れれば普通は補充できないので、1冊売るためだけにPOPなどを制作しにくい。 新刊書店だからこういう形ができるけど、古本屋じゃ無理だよな・・・と考えてしまえば、こういう本屋さんから学べることは何も無い、ということになってしまう。

そこに隙間がある。

このお店の雑貨ははっきり言って客寄せの目くらましだ。雑貨を取り払った本屋としての状態を見つめた。並べ方、集め方、見せ方など、本に関する部分ではどれを取ってもセンスという点で大型新刊書店を軽く凌駕していると思う。
お客はポツポツ居るけどあまり買いそうもない人(失礼!)が多い。レジ係のお兄さんも本業のレジがヒマだから入荷した本にビニールを掛ける作業に忙しそうだ(^^;。やはり新刊定価販売だからだろうか。

実はここにも隙間がある。

すでに定まった市場と思えるところにも必ず隙間はある(はず)。征服されたと思っているから誰も見つめない。だから発見できない。でも、よくよく見てみれば実は隙だらけだったりする・・・。もともとアイデアなんて人の数だけあるもの。あとはそれを実行するかどうかの問題だ。

・・・なんて書いても進めない自分がいる・・・(^^;。

「ブレードランナーの未来世紀」町山智浩著を買って出た。二つで十分ですよー、わかってくださいよー、だ。

錦華通り沿いの讃岐うどん。月見にゲソ天を食べてから店に戻る。で、懲りず2往復(^^;。
260922.jpg

往復

今日も快晴。

娘の布団を干してから朝飯。食べながら「結婚できない男」を見る。まだ8月中に撮っておいた回(^^;。パグ犬主役の話。たまたま昨日ラジオでこの犬が出演していて、得意の鼻息を披露していた。てっきりタレント犬と思っていたら、普通に飼い主が居る普通の飼い犬だとのこと。へぇー、ビックリ。それにしては演技達者だと思う。それとも何度も撮り直したのかなぁ。そういう撮影裏話は出てこなかった。
マネージメントしている人曰く、飼い主にかわいがってもらっていると誰の言うことも聞くようになるそうな。愛情が大事なんだろう。愛情に疑いを持つと相手を信用できなくなるのは人間も同じだ。

今日は交換会へ行くつもり。向かう電車の中で読む東京の地名に関する本はそろそろ終盤。先週の清算を済ませてから入札。いよいよ一新会は来週が大市会という日程。楽しみにしております。

入札後、カメラ片手に散歩。最近はどうもアキバ方面が多いな(^^;。M6の中に撮影途中のトライXが入っていたので使ってしまおうという魂胆だったが、撮り終わった後またフィルムを入れ替えて撮影続行。天気がいいとシャッターを押す回数が増えます。

Yカメラでスキャナーを見る。実はブローニーで撮影したフィルムが山のようにあって、ヒマをみながらスキャンしていければな、と思っていた。E社とC社。商品切り替え期のようで、旧製品を値下げして売っていた。まだ買っていないがC社のフラットベット型スキャナーが良さそうだ。E社にはフィルムスキャナー型のモデルもあるのだが、価格が倍するのでパスだ。

店に戻る前に八百屋でブドウを買う。甲斐路が出ていた。好きな品種だった(^^)。店に戻って荷造りと出品作業。いつもお買い上げありがとうございます。

昨夜女房が夜遅くまで栗を剥いてくれてた。今晩は栗ご飯だ。うーん、ウマイねぇ。食後にブドウで秋を実感する。
ただでさえバーチャルな世の中だから、こうして意識して季節を感じようとするのは大事だと思う。牛丼もいいけどサンマとか旬のものを食べましょうや。

書いてて思ったけど、牛丼ってすっごくバーチャルな食べ物って気がする・・・。
260921.jpg

やっぱり今日も1日店

快晴。

布団を干す。湿度も低く快適。窓を大きく開けて朝飯を食べる。うーん、気分いいねぇ(^^)。こんな日は年に何度もありません。

ここ数日大量の荷造り作業があり、まだ太かった巻きダンボールがあっという間になくなってしまった。無くなりそうだったから2日前に発注はしておいたのだけどなかなか届かない。今日が配達予定日なのに昼を過ぎても届かず、とうとう荷造り作業に支障が出はじめた。たまらず運送会社に電話したところ受話器を置いてから10分で届いた(^^;。これを”エライ”と言っていいのかどうなのか・・・。言われなくても早く持ってきてよ、が本音。
ウチも売り上げのほとんどが通販分なので運送会社がおおいに絡むのだけど、ほとんどの荷物を郵便局にお願いしている。フリーダイヤルで集荷依頼が出来ることと、料金を1ヶ月分まとめて支払うことが出来るので大変便利。送料だけで月に○○万円にもなると個別に料金を支払うのはそれだけで大変な手間なのだ。
それと、なんといっても配達の信頼性がある。某運送会社のメール便は重量や厚さなど何かと制約が多い上に、コスト削減のためかアルバイトの方が配達に関わっているので結構誤配がある。実際ワタシ宛のメール便が長いことお隣のビルに配達されていたことがあった(!)。いったん間違えられると長くそのまま覚えられてしまい訂正されにくいようだ(^^;。一度オヤジがメール便配達の人を怒鳴りつけていた。取替えのきくカタログのようなものならまだしも、商品の配達には正直向いてないと思っている。
郵便は毎日戸別配達している関係で精度が高く間違いも少ないというのが利用者としての実感。
郵政民営化で大打撃のようですが、どうかがんばってください。一利用者として応援してます。

今日は巻きダンボールが途中で切れたこともあって作業が押してしまい、集荷には午後と夕方の二回来て貰った(^^;。それでもちゃんと対応してくれるんだからありがたい。

ああ、こんな秋晴れのいい天気に外に出られないなんて・・・。せめて屋上の洗濯物と青空でも撮っておこう(^^;。
260920.jpg

今日も1日店

台風一過の青空。

朝飯を食べながら撮りためておいたドラマ「結婚できない男」を見る。今日は8月15日放送分(^^;。1ヶ月遅れだ。新聞のドラマ評では低調な夏ドラマの中で1番の出来とあった。確かに面白い。主役の阿部寛さんのこまかいマニアックな演技がしみじみとすごい。現実にはこんな場の雰囲気をわきまえない偏屈な人は居ないけど、どんな場面でもことごとく首尾一貫して偏屈ならむしろかわいげが出てくるのも不思議なもんだね。

三連休明け。続々とご送金有。朝からフル回転で荷造り作業を続ける。いつもお買い上げありがとうございます。15時頃にやっと追いつく。

息子は午前中に学校から帰ってくる。昼飯を食べ終わってから聞いた。期末テストはいつから始まるんだ?「え。今日から・・・」 なに?今日あったの? 「今日明日あさってとあるんだよね」と女房。そうかそれで弁当なしなんだな。で、勉強はやってんのか? 「・・・。」 「なんかね、お友達と遊ぶ約束してるらしいよ」と女房。 (^^;勉強する気ゼロかよ・・・。
そんなに勉強したくないのかねぇ。まあ気持ちもわかるけど。・・・わかっちゃイケナイんだろうな、ホントは。「じゃあみんなで勉強しなよ」と女房。生返事の息子。

午後の仕事を続けているとお友達が3人来た。作業場で仕事を続けていると電子音らしき音が漏れ聴こえてくる(^^;。やっぱりゲームやってんじゃないのか?
ひたすら荷造り仕事。・・・逃げてるかな、ワタシ(^^;。
かといってワタシが現場に踏み込んで怒鳴り散らしてどうなるものなのかとも思う。これは私見だが、今の子どもたちにとっては友達と一緒にゲームで遊べる時間のプライオリティがテストでいい点を取ることよりも高いのだろう。
テストでいい点を取ることがどうして大事なのか。実はワタシもうまく説明できない(^^;。やらされているという意識でやった勉強はことごとくワタシの中に残っていない。経験として残っている、と人は言うかも知らんが、数学の知識など今やほとんどゼロに等しい(^^;。
実は大学を卒業してからの方がずっと本を読んでいる。結婚してから読書のペースは加速した。本当に必要と思わないことに対して、人は本気になれないものだ。
今息子が心から欲しているのは友達と一緒にいる時間なんだろう、と思う。だからってテストそっちのけでいいのか、とも思う。が、そっちのけしてまで友達と一緒に居たいんだな、という事はわかった。

抜けた髪に白髪が混じっていた。・・・秋だなぁ。
260919.jpg

ギャラリー
  • 代々木公園
  • トップページ・ビルボード
  • 土曜日
  • トップページ・ビルボード
  • 今日も交換会へ
  • トップページ・ビルボード
  • 交換会へ
  • トップページ・ビルボード
  • 雨
記事検索
アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ