甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2006年10月

今日も1日店

朝から快晴。

昨夜は少し早めに寝たので睡眠充分。ワタシは睡眠時間が少ないと調子が出ないタイプだ(^^;。6時間を切るともうダメになる。基本的にオコチャマ。

昨夜録画した「14才の母」を見る。とうとう妊娠の事実が明らかになる。重いネェ・・・。こういう時、父親は取り乱すというのが通り相場なのだろうか、生瀬さんは泣いてわめいて大暴れする。・・・ちょっとやりすぎだな・・・。むしろ芝居くさくなった。リアルじゃない。
本当の衝撃を受けると人は何をしていいかわからない。ただただ押し黙ってへたり込んでしまうのではないか、と思う。でも、勢い込んで相手のお宅まで出かけて、いざ相手の親の顔を見た時、ふと我に帰る、という演技は良かった。まして、それまでおろおろしていた母親が毅然と相手に向かって落ち着いて話し出したのはさらに良かった。男が強いものだってのはただの思い込みだし、願望に過ぎない。強がりなだけです・・・。

昨日臨時休業したのは火曜日に横浜へワタシが荷物を取りに行くのでクルマをオヤジが使えなかったため(^^;。それだけの理由です。昨日オヤジは一人で大菩薩峠まで出かけたらしい。気をつけてよー、大山でも道に迷うっていうんだから。まして一人じゃ帰ってこれないよ。
母親は親類のお葬式があるため今日もお休み。今日発送の荷物はワタシが集計して郵便局を呼んだ。大小あわせて20個を超えると書類書きも結構大変。

さらに大変なことがもう一つ。オークションで落札された荷物のお取り置きを依頼される方が激増している。取り置きを依頼したまま「忘れてました」なんてケースも散見。なんらかの基準を考えないと売れた本がすぐに発送できなくなっている。作業はケースバイケースなので売れれば売れるだけ雪だるま式に手間が増えてしまう。かなり悩んでます。

夕食はサンマの塩焼きと栗ご飯。夕食後もオークション落札品のメール書き。いつもお買い上げありがとうございます。お早めのご送金が一番ありがたいです・・・(^^;。
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1日店

というわけで昨夜は遅く寝た。

朝は普段どおりなのでかなり眠い(^^;。まず昨夜終了のオークション落札品のメール書きから。遅れてすみません。
朝飯を食べながら「僕の歩く道」を見る。随分難しい題材を取り上げたものだ。見続けるつもりだが、今のところノーコメント。

今期は月曜の「のだめカンタービレ」、火曜の「僕の歩く道」、水曜の「14才の母」、木曜の「Dr.コトー診療所」、金曜の「セーラー服と機関銃」と、見たいドラマが毎日ある(^^;。こんなこと初めてだ。豊作です。
もちろん放送時間が子供の寝る時間に当たるので、すべて録画して後で見ることにしている。基本的にTVはリアルタイムでは見ない。CMも多いし(^^;。

仕事が詰まってしまった。メールを終わらせてから荷造り作業を1時間。昼飯を食べ終わったら今度は眠くなってしまった(^^;。ダメだネェ・・・。なかなか仕事に取り掛かれず。なんとか1日かけて一山終わらせたところで夕食の時間。

女房がマッシュポテトで作ったというニョッキをウマイウマイと食べながら、所さんの「笑ってコラエテ」。TVばっかり見てるなぁ・・・。

夕食後はオークション落札品のメール書き。いつもお買い上げありがとうございます。
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横浜往復とU.B.C.トークショー

朝、クルマで反町へ向かう。

昨日開催された良書市会の荷物を引き取りに行く為だ。入札したあれとあれはどうなったかなぁ。ラジオを聴きながらも道中はそんなことばかり。
到着。すでに何人もの組合員さんがいらっしゃっていた。ええとウチの品物はどこかいな。あ。あったありました。ええー!?ものすごい大山になっていた(^^;。
ヌキを見ると3枚でほぼ三桁万円のお買物だった。量はワタシが入札したものよりもオヤジか書いた札の方が断然多い。やりやがったな、オヤジ・・・(^^;。カーゴで3回積み出して荷台に積み上げればクルマはシャコタン。慎重に安全運転で帰って来た。
店に降ろしたら店の通路半分が完全に潰れてしまった。肝心のあの本とあの本も無事落札していた。良かった(^^)。
なんとなく気分も上がってくる。昼飯を食べてから、よし!仕事開始だ。

午後一杯仕事。18時に出て東京古書会館へ向かう。U.B.C.の最終日。トークショー見学のためだ。出演は写真家尾仲浩二氏、編集者大田通貴氏、画家林哲夫氏の3人。まずは尾仲氏の作品である「トーキョー・キャンディーボックス」と「MATATABI」のスライドショーが上映され、もっぱら林氏の司会進行というかたちでトークは進んでいく。
尾仲氏は大田氏と組んで何冊も写真集を出しているが、お二人のキーマンとして森山大道氏が話に出てくる。
森山氏は尾仲氏の通っていた写真学校の講師だった。また、イメージショップ・CAMPの同人としても親交があった。大田氏は70年代当時写真雑誌に連載を持っていた森山氏の写真に感銘したと語る。最初に刊行した深瀬昌久氏の写真集「鴉」に続いて、森山氏の写真集を編集・刊行した。
写真集というのは基本的には売れないものらしい(^^;。一番売れた本でも3000冊。1500冊売れてやっと儲けが出るというくらいなのだが、その冊数が売れるまでにそもそも10年とか15年くらいかかる本もあるとか・・・。いい仕事をしたとしてもそれが売れ行きに直結する世界とは言いがたい。
尾仲氏はずっとフリーランスの写真家として過ごしていらしたが、写真の仕事というのはなかなか無くて、大道具の仕事や運動会の撮影などのバイトをしながら写真家として通してきた、と語る。それでもやりたいことをやり続けるためには必要だった、とサラリと流された。

基本的にデジタルカメラは使っていない、と尾仲氏。印刷屋の印刷機がデジタルにまだ対応していない、と大田氏。尾仲氏は写真集が作品を発表する最終形態だ、と述べる。「暗室が好きなんで」とデジタルが伸びて印画紙がどんどん減っている状況を心配されていた。

こういうトークショーを見たのは初めてだったがとても興味深い内容で良かった。

トークショーがはねてからKさんと近所の居酒屋へ。その後場所を移して終電まで。
帰りは田園都市線の高津駅で降りて深夜バスに乗った。酔っ払った状態でクルマに乗ると風景が微妙に揺れて面白かった。途中のバス停で降りて深夜の散歩。ちょうどDSを持っていたからスナップして歩く。確かにデジタルは夜の風景を撮るのに向いている。銀塩では写らないトロトロの光で浮かび上がるオブジェクト。誰も居ない深夜の路上は、酔っ払いにとって写欲全開の楽しい空間だった。
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横浜へ

今日は神奈川の良書市会。快晴の空。

店の本が全然減っていないのでセーブしなきゃ、と思いながらも朝から出かけた。車中では「昼の学校夜の学校」森山大道著 の続きを読む。写真学校の学生さんと森山氏とのダイアログ。といっても学生さんからの質問は編集で極力短く切られていると思うけど。

この本の中で刺さった言葉。「量は質を凌駕する」もちろん写真のことを言っている。とにかく貪欲に数を撮れ、ということらしい。森山さんの立場で言えば、まず写真は沢山撮らなければ何も始まらない。1枚1枚構図を決めて追い込んで厳密に撮っていくことを森山さんは言葉では決して否定はしないが、量を撮れと言っている時点で認めていないことと同じだ。特に学生さんにはこのことを強調していた。学生さんに「週に何本撮るの?」と聞いたら、20本です、という答えが返ってきてガッカリしたことも語られているから間違いない。写真は1枚の質を考えるよりもシャッターを押し続けろ、が森山流ということだ。「量」そのものがいつしか「質」に変わるのだ。

読みながら物凄く共感していた。もちろん写真についてもそうだが、これは自分の商売にも当てはまると思った。本屋は量を扱わなければダメだ。今日は自分の買いたい本が出てない、というのは、自分に本が見えていないだけなのだ。選り好みしながら質を考えているうちに瞬間は過ぎ去っていく。ああ、あれもこれも買っておけばよかった、入れておけばよかった。あの時は在庫が過剰で買う気が起きなかった。あの時はカネがなかったからそこまで入札できなかった。・・・後から何を言っても無駄なのだ。
店にいくら本が積み上がっていようが貪欲に攻める。森山さんの言葉を噛み締めながらそう心に決めて古書会館に入った。

すでにオヤジは来て入札していた。ワタシより気合が入っている(^^;。本も沢山出ていた。入札を終えて古書会館を出る。帰りの電車で本は読みきった。

店に戻って早速荷造り作業開始。今日は忙しい月曜日。どんどん作って母親に渡す。一渡り済ませたところで今度はオヤジから引き取った二山に仕事をかけ始めた。
昼飯を挟んで仕事を続けた。入札したあの本はどうなったかなぁ。やはり気になった。まあ精一杯の札を書いたからダメでもいいんだ。

そのまま19時まで仕事を続けた。サンマの塩焼きを夕食に食べて再び仕事を再開した。
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渋谷を散歩

晴れ。

昨日のうちから娘に「あしたはべつこうどうね」と言われていた(^^;。娘はどうしても渋谷の児童会館にあるインラインスケートをやりたいというのだ。息子は散歩程度ならもうほとんど親と一緒に出かけないつもりのようだし、意外に早く子供の親離れが始まりそうだ。

ただ、娘に女房まで取られてしまう(^^;。まあ仕方ないか。女房たちが先に出かけ、ワタシは荷造り仕事を一渡り済ませてから一人出かけた。どこへ行こうか、と考えて思い浮かんだのはやっぱり渋谷。ゆっくり散歩してみる気になった。

渋谷駅を降りてハチ公口。うーむ、改めて見るとこの場所は絵的にスゴイね。名物の交差点際にあるスタバは改装工事中。そのまま本店通りを歩く。109ではイベント開催中。塔には星泉。
センター街を歩くと昼過ぎなのでかなりの人が歩いている。別段なにをする様子もなく、ただ歩いている感じ。ポテト看板を右に折れてスペイン坂。階段を上がりきるとFM局のスタジオがある。木更津キャッツアイの宣伝が壁面に。ぶっさんにアニキ、マスターとウッチー。バンビはちょっと様子が変わってカッコよくなったかしら。

カメラは久しぶりのプラウベルマキナ67。思えばこのカメラは街にピタリだ。3本撮ってフィルムが切れたのでDA21mm付きのDSを取り出す。センター街を突っ切って神山や松涛の方まで。渋谷の雑踏はいきなり途切れて住宅街と化す。Bunkamuraの裏をぐるっと回る。そのまま円山町のど真ん中を歩いて道玄坂上。途中にクラブとか出来てこの街も変わりつつあるようだ。

変わったといえば、いたるところで工事中だ。本店通りの109のすぐ横にあった比較的大きなビルは取り壊されて駐車場になっていた。しばらくはこのままらしい。取り壊されていたり取り壊される予定のビルが結構目に付く。渋谷でも比較的人の流れない道があり、そこでは何を商売してもうまくいかないのかもしれない。規模の小さな物販店には例外なくお客の姿はない(^^;。間口の小さい店舗物件には大抵シャッターが下りている。ネット時代、という言葉が浮かんだ。

道玄坂を降りて再び109前。イベントはどうやら何かのミスコンらしい。女の子が舞台の上でインタビューを受けていた。
腹減った。駒形どぜうで鍋定食1600円を食べる。浅草の店の支店だ。どぜう鍋にご飯とどぜう汁が付いている。汁はとろっとしてなかなか独特な味。ネギを山盛りのせてあっさり味のどぜうを味わった。

さっき撮影したブローニーをBカメラに出してトライXを買う。その上、前々から考えていたフラットベットスキャナーを購入した。ブローニーをスキャンするためだ。思ったよりも大荷物なので帰ることにした。

店に戻って早速スキャナーを開梱。ソフトをインストしてから繋げると軽快に動き出した。早速過去にローライやマキナ67で撮影したネガをスキャンしてプリントする。しばし懐かしい気分にひたった。

息子はずっとPC。女房たちが帰って来たのは17時ごろだった。
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今日も往復

晴れ。

昨夜は店に戻ってから仕事と荷造りをしたりして、結局寝たのは27時少し前(^^;。しかも朝は地震で揺り起こされて調子悪い。
眠いなぁーと思いながら店に積み上がった本を見ているうちに、五反田の入札会はパスさせてもらおう、と思ってしまった。

息子は秋休み中だが今日も学校へ出かけていった。女房と二人で朝飯を食べながら「セーラー服と機関銃」を見る。モロ浅草が舞台だった。見終わって「結構おもしろいね」と女房。秋のドラマは見るものばかりとなった。

さて、クルマで本を引き取りに行ってくるか、と降りると、店を開けているのはオヤジじゃなくて母親だった。「五反田行ってくるって出かけたわよ」なんだ・・・(^^;。まあやる気を削ぐわけにはいかないから別にいいんだけど、これで荷物の引き取りは午後の遅い時間に行かなければならなくなってしまった。・・・ヤナ予感がする・・・。

それじゃあ、ということで荷造り作業を一渡り。昼飯を挟んで今日オークションに出品する荷物をセレクトして積み上げ、写真を撮ったところでお時間。クルマでまずは神保町へ向かう。道中はガラガラ。スぃーっと進んでこりゃ土曜日はいいな、と思っていたが、肝心の古書会館の荷捌き場が大変なことになっていた(^^;。停める場所に空きがないばかりか、クルマが動く様子もない。なんとか突っ込んで大急ぎで荷物を降ろしてくる。汗だくでやっとこさ積み終わった。丁度クルマを出す方がいらして間一髪間に合う。邪魔にならなくて済んだ。
でも、もー土曜のこの時間にはクルマで来ないぞ、と心に誓う。

帰り道五反田に寄ってオヤジが入札した荷物を引き取る。お世話様でした。たった3点でスイマセン。

店に戻って、再びもうこれ以上積めませんというほど通路に本が・・・(^^;コレバッカ。

夕食を食べながらコトー先生を見る。ニュースによれば視聴率の新記録達成とか。それまでの1位が「一つ屋根の下」というんだからやっぱりすごいことなんだね。
ただ一つ気になること。一話完結型医療ドラマの宿命だと思うのだが、主人公の親しい人が次々に病気に罹ってしまう(^^;。これは名探偵コナンでも自虐的に言われる”行く先々で殺人事件が発生する呪われた親子”と同じような気が・・・。

夕食後も仕事。
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