甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2007年09月

HERO

朝から雨。寒い。

今日は別行動ということだったので、ワタシは川崎まで映画を見に行くことにした。何を見ようかな、ということになって、結局「HERO」にした。10時半過ぎに出て南武線に乗った。

車中では「竜馬がゆく」の2巻目。そろそろ次を買っておかないとね。11時少しすぎにはチネチッタに到着。チケット売り場はガラガラで、希望していた後ろの席は確保できた。しばらくロビーの椅子に座って本を読み過ごす。
冷静に考えたら、わざわざカネ払って映画を見なくても電車に乗りながら本を読んでりゃその方がいいんじゃねえか?などと考えたり(払う前に気がつけよ)。開場したので席に付いて暗くなるまで本を読み続けた。

事件に大きいも小さいもない、という主義の検事が主人公。傷害致死事件を追っているうちにいつの間にか大物政治家を巻き込んだ裁判に発展する。周りはその大物政治家が絡んだ事件がらみで騒ぎ立てるが、傷害致死事件には全く関心を示さない。
大物が絡めば大事件で、そうでなければ「大したことない事件」なのか。そんなことはないだろう。事件当日、いったいそこで何が起きたのか。真相に向かって確実に歩を進める久利生検事。いよいよ法廷に大物政治家が引っ張り出される。

で、感想。まず出演者が豪華。出てくる人出てくる人みんな知った顔だった。大物弁護士役に松本幸四郎さんで、食事シーンに飲んでいるワインがモンラッシェだったのがウケた。あれは「王様のレストラン」を見た人ならわかる。監督は同じ鈴木雅之さんだ。「大物政治家」はちょっとらしくなかったような・・・(^^;。

思っていたよりもずっと面白かった。銀柳街の定食屋でサンマの炭火焼定食を食べてから「ブ」へ行ったが「竜馬がゆく」の3巻はなかった。ラゾーナをさんざん見て回ってPORTERのカメラポーチを買って帰ってくる。結局「竜馬がゆく」はアマゾンに発注した。

息子は部活から帰ってお友達と遊んでいた。しばらくして女房たちも帰ってくる。横浜のなんとか科学館へ行っていたらしい。夕食はサンマの手巻き寿司。
7500歩 4.5km 73分 376.5kcal 9.7g
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1日店

朝から曇り空。寒いほど。

もういつもどおりの体調。昨夜も早く寝たし(^^)。
昨日から15度くらい気温が低いというので、さすがにTシャツ1枚では寒い。上に1枚羽織った。まだこれで十分のようだが。

昨日通路が塞がるほど買ってきた本を端から整理し始める。やりがいがあるなぁ・・・。あまりコンを詰めすぎない程度にしっかりこなす。いくつか大口のご入金を頂き、早速荷造り作業。いつもお買い上げありがとうございます。

オヤジにも指摘されたが、ワタシは自分で仕事を抱え込んで自滅するタイプのようだ(^^;。ついあれこれと自分で扱える本を落札してしまう。もちろんそれは全部売るつもりで買うのだけど、その量が多すぎるという指摘だ。まして現在、店の棚に挿してあった本をどんどん抜いて仕事をかけているから、量は少し前の二倍程度になっている。今回の体調不良にはやはりそういう影響もあったらしい。母親とほぼ同時にこうなったのもきっと偶然ではないのだろう、と今になって思う。

仕事は続けなければ意味がない。だからこそ、続けられる体力も維持しなければならない。今回の件はあまり頑張りすぎても倒れることを教えてくれた。ランニングもきっと回数が多すぎたのだろう。とりあえず今までの半分に回数を減らしてみて様子を見ようと思う。

夕食は普段通り。食べ終わってから娘の希望でルパン三世のDVDを見る。このころのアニメはたった30分番組なのに内容が詰まっている。
1393歩 0.83km 14分 68.0kcal 1.2g
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引き取り

昨日は体調不良で早めに寝た。

今朝は長時間寝ていたのでそれほど眠くなく、普通に起きる。めまいは?いろいろと自分の状態を確かめながら起き上った。・・・どうやら大丈夫のようだ。
ただ、朝飯は用心して流動食。調子は徐々に上向きで、昼飯では少量だがご飯を食べられるようになった。
午後になって、昨日の大市会で落札できた荷物を引き取りに出る。オヤジはワタシのことを心配して「付いて行くよ」とのこと。運転もお任せし、しばし古書会館までのドライブとなった。久し振りに乗る助手席は思ったよりも狭く感じる。オヤジの運転するクルマに乗るのは大抵ワタシが調子悪い時だ(^^;。
あまり食べていないことからくる空腹感のようなものはあったが、めまいも吐き気もなく、古書会館内ではすでに荷物をまとめておいてくださったのですぐに積み込み終わった。皆さんお仕事が早いなぁ。ウチの買い物は荷台一杯になったが金額はたいしたことにはならず(^^;。
帰り道もオヤジの運転で。意外とアクセルを踏み込んだりして激しいね・・・。たまに本が揺れて崩れたりする。
店に降ろすと奥の通路が塞がってしまった。また当分交換会には行けないな。
もうどうやら本調子。元気に仕事開始。オークション出品作業を再開する。本は売るほどあるのであわてずに量を増やしていきたい。

夕食にご飯を茶碗に半分と、女房特製の豆乳スープを飲んだ。ご飯の味がくっきりと感じられておいしい。こんなことからも回復を実感できる。
ただ、体重はこの2日で3kg落ちてとうとう70kg台に突入・・・!
2246歩 1.34km 22分 106.9kcal 2.6g
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体調不良

曇り空。

昨夜は遅くまでDVD「家族ゲーム」を見てしまった。森田芳光監督。松田優作の無表情が怖い。
朝飯を食べながら寅さんのDVDを見る。桜田淳子が若い・・・。見終わらないうちに漱石のTVを見る。今日が最終回で「こころ」について。「あなたは真面目ですか?」という視点。人生の目的は金でも女でもない、と前作までで語られた漱石が最後に見出したものは「信頼」だった。作中、先生は「私」に対して何度も「あなたは真面目ですか」と尋ねる。そして、「私は生涯たった一人でもいいから、人を信用して死にたいのです」と語る。若き日に友人Kを裏切った先生はすでに死ぬ覚悟だった。その上で、まだ純情だった若き日の自分を「私」に重ねていた。テーマが大きすぎて作品については最後まで語りつくせないでいたのが印象的だった。

午後、仕事をしているうちにかるくめまい。だんだん我慢できなくなり、横になることにした。そうなるともう立ち上がれなくなった。母親のことは言えない。ワタシも夏の疲れがたまっていたようだった。

そのまま21時まで仕事もせずに寝続けて、ようやっとの思いでオークション落札品のメール書きを終えた。今日はもう寝ます。
1319歩 0.78km 13分 65.9kcal 1.1g
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大市会

曇り空。涼しい。

今日は大市会の下見日に当たっている。店の本がほとんど片付いていないためあまり買い気が起こらない状況だが、やはり行かないわけにはいかない。午前中のうちに発送作業を行い、まだ本調子じゃない母親に計算など任せて出かけることにした。午前中から出掛けていたオヤジがワタシと入れ替わりに帰ってくる。ちょうどよかった。安心して出かけた。

車中では今日も「竜馬がゆく」の続きを読む。登場人物がなかなか魅力的に描かれていて、特に剣術試合の場面などはワクワクする。剣にはその人そのものが出るようだ。

入札を終えて出る。地下鉄に乗ろうとしたら人身事故で電車が遅れているという。その割にはすぐに電車がホームに入ってきた。ところが、半蔵門駅で停まってしまった。前の電車がつかえているという。ようやく走り出し、次の永田町で南北線に乗り換えて帰って来た。こういうとき別ルートが使えるのは新丸子駅の便利なところ。

病み上がりの母親はすでに家で休んでいるという。その方がいい。急に涼しくなった今頃は夏の疲れが一気に出るものだ。
あとはなかなか進まないながらもオークション出品作業をこなしていく。それでも統計を見ると数字上は先月より頑張っているようだ。

夕食後、所さんの「笑ってこらえて」先週放送分を見る。リレーの旅は面白いなぁ。何でもいいんだけど、中学生が何かに打ち込んでいる姿を見られるとホッとする。
3918歩 2.35km 37分 202.2kcal 5.0g
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1日店

快晴の空。

店舗は定休日。朝飯を食べた後、ゆっくり漱石のTVを見る。今日は「それから」について。代助は財をなした親から貰う金で生活している。30歳にして働かずに、本を読み芸術をたしなむことが高等な生活と信じている。仕事で金儲けすることを公けに貢献していることとして得意げに語る親を半ば軽蔑していた。
学生時代からの友人平岡は就職して社会で苦闘する日々を送る。代助とは対照的に社会での経験を積んでいる。平岡は代助の斡旋もあって三千代という女性と結婚するが、仕事上での失敗があって会社を辞める。自分で仕事をして身を立てようと努力する平岡と、実際に社会と摩擦しようとしない代助には価値観の隔たりが生じる。
平岡と三千代の仲が立ち行かなくなるにつれ、代助は三千代と一緒になろうと決心する。が、それは父親のすすめる女性との縁談を蹴ることになり、父親からの経済的援助が無くなることを意味した。
金にあくせくすることを軽蔑し、女性との愛にも重きを置かずに過ごしてきた代助の生活。自分では高等な生活と思っていたものが、実は父親から許されていた範囲内の生活に過ぎなかったことを自覚せざるを得なくなる。三千代以外のすべての人間が敵に見えるほど、社会に対して拒否反応を示すことになる。実社会に出るとなったとき、彼の「高等な生活」は全く役に立たなかった。

こんな激烈な内容の小説がすでに明治時代に書かれていた。ストーリーはまるで現代に通じるもので、全く古く感じない。代助の考える「高等な生活」は普通破綻するとわれわれは考える。なぜ、代助にはそう思えなかったのか。番組では代助の考え方はいわゆる当時のインテリが考えることだった、と言っていたのだが・・・。明日は「こころ」をやるらしい。楽しみだ。

三連休明けなので大量の要発送荷物が発生。午後まで荷造り作業を続ける。いつもお買い上げありがとうございます。どーんと45個積み上がった。女房に発送手続きしてもらった。

夕食後のオークション落札品メール書きを終えて、ランニングに出る。今日は石川台まで走った。仲秋の名月が空高く白く輝いていた。
6332歩 3.79km 59分 323.4kcal 10.5g
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