甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2008年05月

1日店

朝から雨。

明日の月曜日が運動会の代休で学校が休みのため、今日仕事して明日休むことに決めた。

荷造り作業と発送作業。いつもお買い上げありがとうございます。その後はゆるゆるとオークション出品作業。

息子が修学旅行から帰ってきた。行き帰りとも川崎市がチャーターした新幹線を使用。たまたまグリーン車の割り当てになったのだとか(!)。乗ったことないぞ!
初日が奈良で、法隆寺、薬師寺、東大寺。二日目は京都。班ごとにジャンボタクシーを使った効率いい見学で、金閣寺から東寺まで一通り回れたそうだ。一番良かったのは二条城だったのだとか。まあ、あれが一番「江戸時代っぽい」かもね。
そういえば、ワタシの当時の修学旅行では嵯峨野を見学したものだけど、今回はそれがなかったみたい。そもそも京都自体10年は行ってない。また行きたいけどなぁ・・・。
帰ってくる当日の朝に宿から出した荷物が夜には届き、お土産の生八橋も宅配便で届く。いやはや、修学旅行も時代とともに変わるものだなぁ。

仕事は例によって今日もはかどらず、ぼちぼちとしか進まない。
お茶の時間にはお土産の生八橋を頂く。中身はなんとチョコとイチゴ(!)だった。
8946歩 5.36km 63分 526.5kcal 18.1g
280525.jpg

運動会

なんと晴れ(!)。今日は小学校の運動会。

予報ではずっと雨だった。雨のつもりでいた。昨夜娘が6つもテルテル坊主を窓にぶら下げていたけど、その効果か。

9時ころに出かける。ちょうどこれから娘の80m走が始まる時間。敷物を敷くなりさっそく撮影ポイントへ移動。うまく撮れなかった・・・(^^;。まあ、レースの結果もいまひとつだったから別にいいか。
今年はPTA参加競技(綱引き)がなくなり、各学年で1競技づつ親子競技というものができたので、何となく全体の種目が多くなったような気がする。
親子競技ってゆるい内容のものが多いけど、実際の運営に関してはむしろ先生方の負担が増えているのではないか、などと想像する。
オヤジと母親も午前中たっぷりと運動会を見学。立って見ていたら、隣にキャンプ用の椅子とパラソルを備えた座席をお持ちの方に「よろしければお入りになってはいかがですか?」と勧められ、快適に見学していた。
雨どころか紫外線たっぷりの夏の太陽が真上から降ってくる(^^;。日焼け止めを塗ってきておいてよかった・・・。ワタシの場合、サンバーンになってしまうので。

娘の親子競技が始まるというので、再び撮影場所へ。カメラはゾナー135mmを付けたK10D。棒の両端を父兄が持ち、その間に生徒が3人。30m先にあるポイントまで往復するという単純な競技だった。ちょっと遠かったな・・・。もう運動会も十何回目となると気合いもいま一つ。今回は(も?)ロクな写真が撮れていない。

近くに超高層マンションなどが出来、入学者数は微増傾向なのだとか。運動会の様子を見ている限り、皆ちゃんと先生の指示に従っての行動が出来ていた。なかなか優秀です。見学に来ている父兄の数も多い。

娘が出場した町別リレーも無事終わり、午前中の競技は全部終了。オヤジたちは席を貸してくださった方にお礼を述べてから店に向かった。
午後の雨を警戒して少し前倒しするそうだ。昼食時間も短くなった。生徒たちは皆一斉に父兄の待つ席へ急ぐ。これまた一斉にお弁当を食べる光景も運動会ならでは。お行儀がいいよなぁ。ひそかにプチ感動。お弁当は娘の好きなものばかりだった。

食べ終わったら始まる時間だった。ワタシも仕事をしなければ、と店に向かう。荷造り作業を終えてからオークション出品作業。これがまた、はかどらない(^^;。
雨は16時ごろから降り出した。
648歩 0.38km 6分 28.3kcal 0.0g(運動会持ち出し忘れ)
280524.jpg

二往復

晴れ。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。午前中で終わらせて東横線に乗る。一週間ぶりの交換会。

車中では「坂の上の雲」の続き。露西亜軍はすでに満洲を占領している。そして、日清戦争の勝利で日本に割譲された旅順は、北清事変後に露西亜が租借し、要塞が築造され露西亜極東艦隊の根拠地となっていた。露西亜軍と日本軍は対立の度を深め、ついに開戦に至る。
まさか日本は攻めてこれまい。これが露西亜側の捉え方だったという。強大な露西亜軍を相手に戦争遂行は不可能だろう、と露西亜は高をくくり、さまざまな準備を怠っていた。日本は追い詰められていた。どのように作戦を立てても露西亜と闘って勝てる見込みはない。いずれ日本は露西亜に占領される、という悲観が明治政府を支配した。
徐々に両国の関係が悪化する中、秋山好古は露西亜の軍事的拠点を見て回った。今日的常識で思えばいずれ敵国となる日本の軍人に要塞を見学させるなど思いもよらないが、上層部は露西亜軍の強大な所を見せつけて戦意喪失を狙った。敵の懐に入る好古の度胸もすごい。ところが、国家としての露西亜は侵略的だったが、一露西亜人として付き合った場合には好古を歓待した。実に豪放で親しみやすかったらしい。いずれ戦場でやり合う運命にあることを残念がった。

読みながら、昨日のショスタコーヴィチの話を連想していた。昨日はそれくらい強烈な印象を受けた。これも露西亜の話だ。
第4楽章の「ソ・ド・レ・ミ」(信じるな)は、冒頭では短調のため、最後の音はミ♭で半音下がり、しかも別のフレーズと連続しているため、よほど音楽に対して造詣の深い人でなければ、聞いても「カルメン」には繋がらない。何度か「ソ・ド・レ・ミ♭」で聴いたあと、フィナーレに至り長調に転調する。その時は隠れなく「ソ・ド・レ・ミ」(信じるな)とわかりやすく大きく演奏しているのだけど、今度は”短調で聴いていた主題フレーズの転調”にしか聴こえないので、やはり「カルメン」には印象として繋がっていかない。言いたかったことを堂々と発表しながら証拠を掴ませない。天才的としかいいようがない。
まるで、ダ・ヴィンチが最後の晩餐に仕込んだ秘密について「ダ・ヴィンチ・コード」で解説されたときのような気分だ。
仕事中はラジオを聴かず、今日はずっとショスタコーヴィチを繰り返し聴いていた。

いったん店に戻り、再びクルマで神保町へ。カーゴ半分ほどの荷物を引き取り、店に戻った。
8390歩 5.03km 77分 403.2kcal 10.0g
280523.jpg

今日も1日店

晴れ。布団干し。

天気が良いのもそう長くは続かないのだとか。土日雨の予報ってどーなってんの?運動会なんだけどなぁ・・・。

朝飯を食べながらロシア関係のTVの続き。エイゼンシテイン。必ず登場するスターリンの影。

午前中いっぱい荷造り作業。いつもお買い上げありがとうございます。

昼飯を食べながら一気にロシア関係のシリーズ最終回であるショスタコーヴィチの巻を見た。これはすごかった。
19歳で交響曲第一番を作曲した彼はモーツァルトの再来と云われた。時は革命後のロシアアヴァンギャルド。前衛的な彼の作風は冴えわたっていた。
順風に見えた彼のキャリアは、1936年にオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を党機関紙にこき下ろされたことで挫折する。実際には80回も上演される大当たりのオペラだったが、これ以後、彼は体制の反逆者として貶められる。上演寸前だった交響曲第4番の上演中止を余儀なくされてしまった。
その翌年、彼の代表作交響曲第5番が発表される。くしくもロシア革命20周年。社会的リアリズムを表面的には体現している、と評価を受け、絶賛された。ところが、彼はこの曲の中に仕掛けを忍び込ませていた。

ここからは解説者である亀山郁夫氏の説。第4楽章の主題としてくりかえされる「ソ・ド・レ・ミ」のフレーズはビゼー作曲「カルメン」から巧みに引用され、冒頭はもちろんフィナーレでもトランペットによって高らかに演奏される。「カルメン」の中でこのフレーズに付けられていた歌詞はなんと、「信じるな」(!)だった。彼は革命20周年を祝う曲の最終楽章で、ストリングスによる「ラ」の音が250回演奏されるなか、(社会主義を)信じるな、と繰り返し唱えたのだった。
1936年から37年にかけては大粛清が行われ、学者や音楽家、美術家などが次々に銃殺されていたのだという。そんな中で「信じるな」と演奏する彼の決心には想像を絶するものがある。表現者としてまさに命を賭けていた。

番組を見終わって早速持っていたCDを聴く。ライナーノーツには「信じるな」なんてことはもちろん一言も書いてない。今まで何度も聴いたCDだったが、今日の第4楽章はしみたなぁ・・・。

当時のロシア芸術にはかならずビックブラザーによる圧力が影を落としている。その力が表現者たちの力をひきだしたのか、それとも、そんな圧力さえなければもっと自由にのびのびと表現は広がっていったのか。今となっては知る由もない。
8371歩 5.02km 77分 396.6kcal 14.4g
280522.jpg

1日店

台風一過の快晴。布団を干す。

一か月ぶりの歯医者。そういえば前回は奥歯を削ったんだったなぁ・・・(と遠い眼をする)。こうして少しずつ歯は少なくなり、最後は入れ歯になっていくのだろうか。いやいや、よく歯を磨いて少しでも遅らせるようにしなければ・・・!

もうすぐ息子の修学旅行がある。なんでも、前日に荷物をまとめて初日の宿舎へ運送してしまうのだとか。そりゃすげえ。ワタシが中学生のころにはそんなことはなかったな。いまから25年も昔の話(^^;。
さすがにデジカメを持って行くつもりのようだ。ワタシの使っていたお古のデジカメ(防水)を貸すことにする。「ケースは?」と聞かれたので、じゃあ、これ。といつも使っているケースを渡す。と、「ストラップは?」っちゅうことなので、以前T3用に買ったストラップをつけてやる。さすがにワタシの様子をよく見てるな・・・。大事に使ってくれそうだ。
京都では班ごとに大型タクシーを1台使って見学して回るのだとか。ものすごい進化じゃないか・・・。んでも、歩いて疲れたー、とか、迷ったー、って状況になって仲間で相談して何とかする、ってのもいいもんなんだけどね。
ワタシのときは嵯峨野で班行動の時間があったけど、それ以外は大勢で一斉に回ってました。それでも十分楽しかった思い出。

午前中いっぱい荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。

昼飯を食べながら、昨日の続きでマヤコフスキーの巻を見る。午後はオークション出品作業を鋭意。

今日出品する本が日本各地の食事に関する本で、各地の名物や普段の食事が写真入りで紹介されていた。ついパラパラとめくって見てしまう。すると、実にいろいろなものを工夫して食べていることがわかる。おそらく日本の食事の本質は質素だったこと、と言えるのではないか。
そりゃ、海の幸、山の幸はある。でも、それはハレの日に限られ、普段の食事は雑穀がほとんど。山地ではソバや小麦などの粉ものがほとんど。それを主食にタンパク質の補給方法で各地特色が出てくる、という感じ。

現在は野菜を丸ごと買っても使いきれないから逆に不経済だ、なんて話も聞く。核家族が理由だろうけど、結局は野菜を買わないことに繋がっていく。せっかく先人たちが千年以上の時間をかけてこれもあれもこうすればおいしく食べられる、という方法を考えてくれたのに、現代人はその知恵を継承できるのかどうか・・・。実にもったいない話だと思うねぇ。
1966歩 1.17km 18分 96.4kcal 2.1g
280521.jpg

今日も1日店

朝起きて豪雨。

台風が南海上を東進しているという。最近大雨が多いなぁ。ラジオでは「5月に降る雨の7割が今日1日で降りました」などと。今まではこの時期に台風は来なかった。いや、これからは来ることが普通になるのかもしれないね。

朝飯を食べながら「CHANGE」を見る。補選で当選して国会議事堂へ。記者に囲まれ、早速「国会王子」とあだ名が付く(^^;。まあ、実際がこうならありそうなことだ。
議員宿舎を使わずに、東京の別邸を使うことになり、そこへ選挙プランナーの阿部寛さん居候。結局”王子”付きの秘書になった深津さんと、地元から出てきた加藤ローサさんの4人でカケアイ。なかなかいい調子。このあたりからテンポがさらに上がっていく。
話の展開も早くて、総理がスキャンダルで退陣すると決めた後の党四役が、話し合いでキムタクの総裁選出馬を決定する・・・。7月で終了するドラマならこれくらい詰めていかないと終われないか。仕掛け人の寺尾聡さんにはさらに深い読みがありそうな。
なかなか面白いです。マドンナのエンディングも良い。次回も期待。

午前中いっぱい荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。

終わったころに昼飯。TVでやっていたドストエフスキーについて見る。今「カラマーゾフの兄弟」が大ブームらしい。まったく知らなかった。内容は父親殺し。暴君だった父親フョードルが殺され、容疑者として3人の子供たちが登場する。乱暴者の長兄ドミートリイ。冷静な無神論者の次男イワン。信心深い三男アリョーシャ。そして使用人スメルジャコフ。彼はフョードルの隠し子とされる。
殺される数日前に父親を殴った長兄に容疑がかけられるが、実際の犯行は次男イワンにそそのかされたスメルジャコフが行っていた。ロシア語でスメルは農奴と言う意味。ドストエフスキーの実父は暴君で、農奴に殺されていたのだとか。
解説は亀山郁夫氏。曰く、これは父殺しの物語だが、これを国家に置き換えてみれば、国王殺しの物語を暗喩している。ドストエフスキーの死後、ロシア国王は爆弾を投げつけられて殺されたという。まして、そのあと、ロシア革命が起きて帝政そのものが倒れる歴史を我々は知っている。革命前夜、爆発寸前の世の中でドストエフスキーはこの小説を書いていた、ということか。あらゆる意味で、格差は悲劇と文学を生む。

夕食後も仕事。
8134歩 4.87km 69分 416.0kcal 13.6g
280520.jpg

ギャラリー
  • 2024.4.16. 定休日
  • 2024.4.15. ほぼ1日店
  • 2024.4.14. 新宿御苑
  • 2024.4.13. 土曜日
  • 2024.4.12. ほぼ1日店
  • 2024.4.11. 定休日3
  • 2024.4.10. 定休日2
  • 2024.4.9. 定休日
  • 2024.4.8. ほぼ1日店
記事検索
アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ