甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2008年06月

1日店

昨夜は遅くまで「203高地」という映画を見た。

昭和55年制作だからかなり古い。乃木希典司令官に仲代達矢、児玉源太郎陸軍大将に丹波哲郎。大時代かかった映画だったが、大筋では司馬遼太郎の小説と変わらない。山場のセリフも同じだったから、資料出典が一緒なのだろう。ただ、前線の視察という点で両者は大きく食い違っている。映画では第三軍司令部はほぼ前線に配置されていた。あと大きな違いは乃木司令官がかなり”饒舌”だったことかな(^^;。
前線で死闘する兵士の様子を濃厚に描こうとしたためか、似たような戦闘場面が繰り返し流れる。ストーリー的には進展がないために映画としては少し間延びした印象。その一方で、28サンチ砲がどういう経緯で陸軍が使うことになったか、とか、海軍作戦との連携についてなど、全く語られないこともかなり多く、どうして彼らが露西亜軍と闘っているのかが途中からわからなくなる。描くべき場面を描かずに、描かなくてもいい場面を長時間回している印象。3時間もの大長編だったが、途中何度も早回しした。戦争映画ってやっぱり”悲惨”じゃないと見ている人が納得しないのかしら。
ストーリーとほとんど関係なかったが、夏目雅子さんの美女っぷりがすごかった。今活躍しているどんな女優さんもこの人にはかなわないね。まあ見てみてください。

26時過ぎに上がると、息子がまだ宿題をやっていた(!)。絵を描くという美術の課題で、完成しなかったために宿題になってたらしい。なんで昼間のうちにやらなかったのかねぇ。まだ半分くらいしかできていない。明日提出することになっていると聞いて、こりゃケツを押してやらにゃいかんな、と思った。
しばし様子を見ていたら、面相筆でちょいちょいと色づけする方法で面塗りするつもりらしかった。それじゃ明日までに終わらない。タッチは変わるけど、刷毛を使え、と指示した。薄い色で下塗りして、それから少しずつ濃い色を重ね塗りしていくように、と、言った。大変なおせっかいかもしれないが、この時間で半分では仕上がるものも仕上がらない(^^;。言われれば少しずつやれる素質はあるので、作業は進み始めた。今は自主性を尊重するのか、授業ではあんまり描き方の指導とかしないんだろうなぁ・・・。
結局ワタシの方が眠くなってしまい、27時半頃には寝た。息子は片づけなどを終えてから寝たのだろうけど、今朝は普通に学校へ出かけていた。

ワタシは寝坊した(^^;。
10032歩 6.01km 69分 593.6kcal 24.6g
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西の魔女が死んだ

朝から雨。

朝飯を食べてからしばし仕事を。出かける場所が思いつかず、少し前から行きたいと思っていた串揚げのお店に3人で出かける。出がけに母親が「「西の魔女が死んだ」って映画はよかったわよー」と言う話を娘にしゃべっていた。「一緒に行けたらいいんだけどねぇ」そんなに入れ込んでるんだ・・・。
代官山駅から恵比寿駅まで歩く。駅ビルの6階にある店。ランチのセットを。アスパラの串揚げってのは初めて食べた。なかなかのもんでした。

駅ビルの中にある本屋さんでのんびりしていたところ、女房が「「西の魔女が死んだ」を見に行かない?」と言い出す。さっきの話を聞いて見に行きたくなったのだそうだ。それなら、と本屋さんにあった情報誌を見てみたら、なんとすぐそばの恵比寿ガーデンシネマで上映されている、とあった。時間もあと30分後に二回目の上映が始まるようだった。タイミング的にもばっちり。児童書のコーナーに張り付いていた娘をつかまえて早速移動。ほんの10分で劇場に到着。チケットにもありついた。

ここは初めて入ったが、シネコンが始まる少し前のシステムのため全席自由。開場前に入り口が混雑するちょっと懐かしい風景。後ろから二列目に座った。先週のインディ・ジョーンズは前方すぎて首が疲れたので(^^;。

中学生の女の子。学校での人間関係がうまくゆかず、登校を拒否。母親は無理強いせずに実家へ一時連れて行くことにした。山奥の一軒家には祖母が一人で暮らしていた。祖母はイギリス人だった。
多感な中学生。学校で心を閉ざしてしまった彼女は、魔女のようになんでも思い通りに生きている(ように見える)祖母の姿にあこがれる。「魔女になるにはどうしたらいいの?」と聞く孫に、祖母は答える。「魔女になるには修行をしなければいけません。」「どんな修行?」「毎日早寝早起きして、ご飯をいっぱい食べて、適度に運動すること。」 当たり前の生活ほど現代人には実行が難しい、ということか。

状況説明のために何人かほかにも出演者がいるが、ほぼ全編にわたって孫と祖母の交流が濃厚に描かれる。実はこういう人と人の交流こそが人を育てるということになるのだけど、現代人は忙しいのか忘れがちだ。一緒に野いちごのジャムを作ったり、シーツを洗濯したり。生活を支えるという女性の仕事が堂々と描かれる。無理がないためか、説得力のある絵だな、と思った。祖母役の方の日本語がとても美しく響く。

会場には女性の姿が目立った。娘を連れてきている人も多かった。作品を見てみればなるほどと納得した。映画が終盤にさしかかると、ワタシの隣に座っていた和服姿の女性お二人のかすかな嗚咽が聞こえた。

見終わって娘は「なんかいい映画だったね。」と言っていた。
9728歩 3.88km 91分 292.1kcal 7.9g
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1日店

くもり空。

昨日の話の続き。
日露戦争での一つの焦点となった203高地攻防戦。組織というか、作戦の違いによって大きく結果に違いが出た。第三軍の乃木希典司令官には砲兵出身の専門家が参謀として付き、作戦を考えた。もともと司令官は統率することが役目であり、作戦にはタッチしないことになっていた。さらに、砲兵出身の参謀だったこともあって、乃木司令官としてはすべて参謀に任せていた。それが司令官として取るべき立場だった。
ところが、時に専門家は、知識があるが故に傍目から見て”どうして”な判断を下すことがある、と著者は言う。この203高地攻撃がまさにその典型例だった。
旅順に入った児玉源太郎は参謀と激論を交わす。28サンチ砲を使い前線へ援護砲撃をなぜ行わないか、と質したところ、前線にはこちら側の兵が居て、彼らを避けて砲撃をすることは不可能。天皇の子である彼らを撃つことはできない、と言った。それをしないから、むざむざと6万人もの兵士が旅順要塞のミキサーにかけられたのだ、ということがわかっていない。逆にその参謀は大本営がこちらの要求通りに兵と弾を送ってこないのが悪いと言い出した。参謀は一度も前線を視察することなしに遥か後方の本部に籠って作戦を立てていたという。その理由は、砲弾の飛び交う音で落ち着いて作戦を考えることができなくなるから、だった。恐るべき視野の狭さだ。
28サンチ砲によって203高地を攻撃せよ、と命じた児玉源太郎には無論砲術の専門的知識などない。でも、要塞には大砲による攻撃が一番効果的だということくらいはわかっている。参謀はこの期に及んでまで、大砲の移動を渋った。理由は移動に大変な手間と時間(1か月ほど)がかかる、ということだった。豊富な専門知識が判断を誤らせることもあるのだな、と思った。実際の大砲移動作業はたった1日で完了したのだった。
こういった戦場でなにより必要とされるのは、専門的な知識よりもまず、広い視野と強い行動力だということだ。

今日は店で写真集がいくつか売れた。「食事」「狩人」「にっぽん劇場写真帖」「蜉蝣」「東京郊外」。本はFEDXで旅立つ。
2480歩 1.48km 25分 112.2kcal 2.6g
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二往復

今日は交換会へ行ける(!)。

実際には、大市会への出品ということで、だ。10時半には荷物を持って東横線に乗った。

車中では「坂の上の雲」の続き。まだ読んでます(^^;。
日露戦争の戦場は主に二方面・満洲と旅順だった。主戦場は満洲だったが、露西亜軍の旅順要塞を陥落させられるかどうかに日露戦争の命運がかかっていた。露西亜本国からはすでにバルチック艦隊が回航を始めており、旅順艦隊と揃えば日本はひとたまりもない。日本海軍はバルチック艦隊の来る前に旅順艦隊をすべて沈没させてからバルチック艦隊を迎え撃たねばならなかった。
日本の東郷艦隊は旅順口を封鎖したものの、旅順要塞からの攻撃を避けるためそれ以上は近づけない。バルチック艦隊の到着を待つ旅順艦隊は要塞から全く出てこなかった。そこで陸からの要塞攻撃を願っていた。乃木司令官が率いる第三軍が陸軍に組織され、旅順攻撃を開始。ところが、海軍が再三にわたって要請した203高地(旅順要塞の盲点)の攻撃をせず、要塞に向けてただひたすら歩兵を向かわせるという単調な攻撃のみ行い、およそ6万人もの戦死者を出しただけの結果しか残せなかった。何の結果も出せないままさらに兵を要求してくる様子を見るに見かねた児玉源太郎大将は、満洲方面の戦場をいったん離れ、旅順の乃木司令官に代わって作戦の指揮を執ることにした。この行動には組織上の問題があったが、陸軍元帥・大山巌の特別の許可を取ったという。

出品の荷物を経営員の方に荷受してもらい、入札をしてから出る。外は晴れていた。身軽になったこともあって歩きたくなった。
ぶらぶらと東京駅まで歩く。中央郵便局の建て替えが決まり、東京駅も大改装中だ。このあたりはいつ来ても何かしら建て替え工事をしているが、ほぼ同時期というのが興味深いね(^^;。コンクリートの寿命らしいけど。

帰りの電車でも本。児玉源太郎が旅順の戦場に到着し、乃木希典と会談。指揮権を一時借り受けることとなる(ただし、このエピソードは作者の創作とする説もあるらしい)。早速、大変な犠牲者を出した203高地のそばに”バケモノ兵器”たる28サンチ砲を移して、猛攻撃を開始。たった半日で作戦を完了。その後、203高地を越えて砲弾を旅順へと落とし、最大の懸案だった旅順艦隊を壊滅させた。
なんということだろう(!)。作戦ひとつでこれだけ成果が違うのか、と驚いた。
20007歩 12.0km 173分 1008.0kcal 32.3g
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1日店

朝から雨空。気温が低い。

仕事場を移してから一週間経過した。徐々に徐々に今までの仕事場から必要なものをその都度下ろしてきたので、すこしづつ仕事しやすくなってきている。
娘からたまに「おとーさん、どう?もうなれた?」と聞かれる。まだ慣れていないけど、だんだんやりやすくなってきたよ、と答える。
この一週間、場所を移してみるときに、今かかわっている仕事の範囲を改めて認識することができた。思ったよりも場所を取っていた、ということが良くわかった。動かしたくても動かせなかったものもあり、それは元仕事場にそのまま置いてある。計画では子供部屋にするつもりなので、いずれ全部移さなければならないのだけど、それには店がまだ狭い(^^;。うーん、むずかしいねぇ。

朝飯を食べながら録画しておいた所さんの「笑ってコラえて」を見る。そういえばプロ野球シーズンになったのにTV中継で休みじゃないな。

荷造り作業を終えてオークション出品作業開始。はかどらず。交換会へ行けない影響はこういうところに出る(^^;。

もうすぐ明治古典会大市会。明日はその荷物の出品も兼ねて久しぶりの交換会出席。だからなんだ、みたいな話だろうけど、外に出られるのがとにかくうれしい。
1942歩 1.16km 19分 90.4kcal 1.6g
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今日も1日店

ひと月ぶりの歯医者。

特に何事もなく歯の清掃だけで終わる。空はくもり空。明日は雨が降る予報。

店は今日も定休日。さっそく荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。

昨日届いた「彷書月刊」の記事を読む。南陀楼さんの連載にUBCのことが書かれていた。西秋書店さんへの詳細なインタビューに基づいた記事だった。いったん休止期間に入ることについて、その原因と今後の展望が語られていて、やはりワタシのような者では参加は難しかったと単純に思った。現実の厳しさを想像する。

もう長いこと交換会に行っていない。ずっと行きたい気持ちを醸成している。醸成しているつもりが腐っていないか心配だ(^^;。こんなに交換会へ行きたくても行けない現実がある。それを細かく書き連ねることはもちろん可能だが、結局ウチの恥部を晒すだけのことになりそうだ(^^;。

実はダーッと一気に書いてから我にかえり、全部消したのでした・・・。
8303歩 4.97km 60分 482.8kcal 18.6g
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