甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2008年12月

大晦日

朝から快晴。ここ数日ずっとこんな感じ。

朝飯を食べてから、まず娘に昨日の続きで店の床の拭き掃除を頼む。時間差で降りてきた息子にはシャッターの拭き掃除と床のワックスがけをやってもらう。ずっと置いてあった荷物をとりあえず動かすことで何かが見えるもの。そのままではわからなかったことがわかるようになることと似ている。わかっているつもり、やったつもり、が一番危ない。それっておそらく、わかっていないし、やってもいない。”つもり”をいくら積み上げても経験は積み上がらない。

掃除をしている子供たち。自分の数年前の大晦日を思い出すような、出せないような。あれは全部ワタシのやる仕事だった。自分にとっては”数年前”のことだが、子供たちの”数年”はただの”数年”という話ではすまないスパンだ。小学生だった息子はここ”数年”で高校生になろうとしている。まだまだ子供だったはずが、もうそんな歳になってしまった。ワタシもうかうかしてはいられない。意外とそつなく掃除をこなす子供たちの様子を見ながら、自分の成長とは何かを考えつつ、荷造り作業を進めた。

掃除が全部終わるころ、ワタシの荷造り作業も終わる。合計30通。郵便局に集荷を頼んで、今年の仕事も終わった。ありがとうございました。

あとの時間はオプション。でももったいないからオークション出品作業を続けた。以前ならHPの記事を何か書くこともあっただろうけど、そういう”趣味”に使う時間を”仕事”に回すことが多くなった。表向きはどちらも仕事と言えるかもしれないが、HPの記事を追加するよりも一冊でも多く本を動かすのが本屋の本業だから、ね・・・。

夕食は大晦日仕様。日本酒とおつまみを食べながらTVの歌番組を見て過ごす年越し。今年も皆が無事で過ごせてよかった。感謝感謝です。
943歩 0.56km 10分 41.9kcal 0.0g
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大掃除2

朝から快晴。気温も高め。

今日から店は年末年始の休業。朝飯を食べてから店の床磨き作業を子どもたちにやってもらうことになっている。息子は先に勉強時間を確保したいということだったので、娘に床拭きを始めてもらった。最初は調子よく水拭きを進めていたものの、徐々に「つかれたー」と言い出し、能率も落ちはじめた(^^;。まあ、無理もないのだけど、疲れたってやらなきゃならないこともあるんだゼ、という意味も込めて続けさせた。それほど広い店でもないし、疲れて続行不可能になるようなことはない。
途中、女房が買い物に出掛けて行った。娘はすでに拭いた部分に「土足だめだよ」とわざわざ言う。「ハイハイ、わかったよ」と女房。ちゃんと自分で掃除をするとそういう気持ちになる。それが大事。
片側通路が大方終わったところで息子を呼んでワックス掛け開始。もう店にはそれほど人が入ってこなくなったので、薄くきれいに塗ってくれればいいよ、と伝える。大方そんな感じで塗ってくれた。なかなか作業が丁寧だ。

ワタシはその間エラソーに指示出しして見ているだけだったわけじゃなく、ひたすら荷造り作業を続けていた。いつもお買い上げありがとうございます。量はそれほど多くなかったものの、一昨日までかなり本が残っていた棚もスッキリした感じになった。ありがたいことです。

昼飯をはさんで息子には外のガラス拭きをやってもらい、娘には普段オヤジの座っている場所を中心に拭き掃除してもらう。今度はワタシが邪魔になり、しばらくどかされたり(^^;。
作業はお茶の時間くらいまでで今日の分は終了。あとは明日荷物置き場になっている側をワックス掛けする。荷物を全部通路側に移動するのはワタシの仕事だ。

今日は公休日で休んでいたオヤジが夕方来て、カレンダーを架け替えて行った。ついでに愛書会展の受注状況も確認。かなり気にしている模様。果報は寝て待て。

正月に飲みたくて、近所の酒屋さんまで出かけた。日本酒好きの女房のリクエストは山形の「住吉」。最近見ないなぁ。どこか出かけた時についでにあるかどうか見てくれば良かったね、などと話していたけど、ちゃんと在庫ありました。早速購入。お正月の楽しみができた(^^)。

「篤姫」を見ながらの夕食後、オークション落札品メール書き。いつもお買い上げありがとうございます。
1973歩 1.18km 19分 90.4kcal 1.4g
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1日店

良く晴れている。今日が店舗年内最終営業日。

女房は朝から忙しそうだ。買い物に大掃除。朝昼晩の食事に洗濯。昨日に引き続き手伝いをしたい気持ちは山山ながら、むしろ不慣れなワタシがあちこち手を出すよりもキッチリ自分の仕事をしていた方が安心してくれるみたい(^^;。
店の掃除はすこしずつオヤジが拭き掃除をしてくれていた。あとは明日、仕上げの意味でフロアとガラスを子供たちにやってもらう。ここでもワタシは掃除の主力から外れている(^^;。まあ、店を動かすエンジンはまず”本業”を滞りなくやっていればよろしい、ということかな、と(^^;。
今日から母親も特別体制。オヤジに食事とお茶を提供するときだけは店に来たが、あとは自宅でおせちの準備。今日は黒豆の仕上げにかかっていて、サトウ水の濃さがどうのと独り言していた。おかげさまで今年もいつもと変わらない年の瀬を迎えられた。あとは年明けすぐにある愛書会展のご注文がたくさん入ればオヤジの表情もほころぶのだろうけど、それは正月休みを明けてからになるでしょう。オヤジ、焦らないのっ!

昨夜、半額セールで借りてきたDVD「全然大丈夫」を見た。荒川良々主演だが、群像劇になっていた。独特の”間”が全体を覆い、なんとも不思議な味のする映画だった。主要舞台として古本屋の店頭があって、皆さんのイメージする古本屋像の一つが描かれていると思い、興味深かった。店主は無表情のまま番台に座り、焦点の合わない感じでボーッと一点を見つめていた。日がなそうして過ごすのが古本屋と思われているようだ。もちろん、そういうお店があっていい。それが古本屋のあるべき姿と大多数の人が思ってもらっていたとしてもかまわない。

ただ、ウチは違うんですワ・・・(^^;。

1日番台に座っているだけでは何も起こらない。それがドラマが起こる起こらないという話ならまだいいけど、売上げも起こらないでは生きていけない。ましてこれから一番カネのかかる子供たちが二人いるわけで、売上げを作っていかなければどーにもならない(^^;。おとーさんとしてはボーっと過ごすわけにはいかんのですネ。

思い返せば、今年は思い切って店頭在庫を半分以下に減らして棚も撤去した。店に飾っておくだけじゃ何も起こらないからだ。でも、あきらめない。あきらめるわけにはいかない。だったらかき混ぜてやる。そういう煮えたぎった気持ちを込めて、棚を撤去した。今年はそんな1年になった。
9496歩 5.69km 72分 527.8kcal 20.3g
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大掃除

朝から快晴。大掃除日和。

もともと今日掃除しようと決めていた。何をどこまでやるかを決めていなかった。
すこし遅めの朝飯を食べ終わってから荷造り作業を終え、昼飯を食べながら録画しておいた「篤姫」の総集編を見ていたら15時が近づいていた(^^;。掃除は?

とりあえず始めた。普段なかなか手をつけない場所を拭き掃除しようと思った。本当は不要なものを整理するのが良かったはずだが、ゴミはむしろいつでも捨てることができる。拭き掃除はこういう機会がないとやらないものだ。
まずトイレ。タンクの外側。窓の向こう側。普段女房が手をつけにくい場所を中心に拭きまくった。女房は女房でガス台まわりを徹底的に拭き掃除していた。
次に台所の手の届きにくい場所。カーテンレールや窓枠に網戸。拭けば泥のようになってこびり付いていた汚れがどんどん落ちる。だんだん楽しくなってきた。女房が古いTシャツを切って作った雑巾はどんどん真っ黒になった。水で拭くだけで充分だった。

1時間半ほどやって終了。お茶を飲んでゆっくりする。なんだか不用品を捨てるよりもすっきりした気分。まあ、捨てられるものがあればいい機会だから捨ててもいいけどね・・・。

夕食後も少しゆっくりしてからランニング。ちょっと足の裏が痛いので軽く7kmで切り上げた。
6907歩 4.14km 52分 386.5kcal 16.3g
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1日店

朝から快晴。寒い。

朝飯を食べて仕事開始。土曜の朝のラジオはゆるーい感じの放送で良い。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。数は少なめ。昨日今年一番のピークが来た反動か。どうか無事今年中に届きますように。

昼飯を食べながら伊丹十三TVの最終回。いよいよ映画監督。51歳という遅咲きデビュー。何事も凝り性だった伊丹氏自身が納得のいくくらい経験を積んだ上でのデビュー作の題名は「お葬式」。徹底的にリアリティを追及したその作品にはご自身が経験した義父のお葬式を取り仕切った経験が生きているという。
日常にぽっかりと口をあけた非日常の空間と時間。それが葬儀だ。その時間を切り取ることが作品になる。それは大人のエンターテインメントとしての映画の誕生だった、と語り手の白井佳夫氏は興奮気味に言う。
描いている題材のためか、大手映画配給会社が配給を引き受けなかった。そのため、当初はミニシアターでの公開だけだった上映規模は、白井氏が各紙各所で大絶賛したために大変な評判となり、結局大劇場での配給が決まって大ヒット作となった。
思わぬヒットによって収入が激増し、税金対策がタイヘンだった、という経験から「マルサの女」を着想する、という監督の発想力。映画にはその時その時の監督自身が投影されていた。なるほど面白いはずだ。
「お葬式」「たんぽぽ」「マルサの女」の初期3作は正月の間に借りてきて見直してみたくなった。
伊丹十三TVは今日でおしまい。映画監督になる前の伊丹氏の活躍ぶりを垣間見ることができた良いシリーズだった。

午後は少しゆったりめにオークション出品作業を進める。年末年始にかかっているため、常に来週どうなっているかを考えながらの作業となる(^^;。

夕食は「安かった」と言って買ってきてくれたカニを食べながら「篤姫」の総集編を見る。確かに演技が違って見える。娘は見ながら「これって同じ人がやってるの?」と感想をもらした。それくらい違う人に見えるのかもしれない。幾島さん登場の時にカミナリって・・・(^^;。
カニを食べてたらなんだか年の瀬気分が盛り上がってきた。
1193歩 0.71km 12分 54.9kcal 0.1g
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今日も1日店

朝から快晴。寒い。今日は布団を干す。

子供たちは冬休み。息子は塾もあったりするが、娘にはない。宿題があるとかないとか言っているが、やるのかねぇ。息子は宿題の書き初めを年末だというのに終わらせていたけど、まあ、いいか(^^;。やらないよりは。

朝飯を食べて仕事開始。荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。切れ目なく作業。昼飯をはさんでまだ終わらない。まだまだ終わらない。15時近くなってようやく追いついた。58通。どうか無事年内に届きますように。

昨日から見始めた「笑ってコラえて」のスペシャルはいつものように村人グランプリで終わった。いろんな人がいるなぁ、と思う。いろんな人がいるから面白いんだよな、と思う。「くんずられた遊び」の字幕(^^;。

夕食を食べながら録画しておいたスタパに宮崎あおいさんが出た回を見る。なんていうか、かわいらしい女性だった。演じることで人の感情を揺り動かすことの難しさは相当なもののはず。9月末に演じ終えてからこっちは一視聴者としてドラマを見ていると語っていたが、自分のようでいて自分ではないような感じがする、のだとか。それだけ役に入り込んでいたのだろう。役者さん自身がその役になりきることができなければ、見ている人を夢中にはできないよね、きっと・・・。
MCの方から出る質問にもゆっくり落ち着いて答えていた。聞けばまだ年齢は23歳(!)。んまあ、ルックスはそうだけど、落ち付いて見えるからなぁ。

夕食後のしばらく仕事。ランニングはいつもの10km。風が冷たかった(^^;。
10500歩 6.29km 77分 601.9kcal 27.7g
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