甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2009年01月

月末

早いもので1月が終わる。

年末年始の休みを取るのはいいとしても・・・。実質的にそれほど休んでいないにも関わらず、仕事のリズムが狂ってしまうためか、普段のペースに自分を戻すまで半月くらいかかってしまう。そういうことはキッチリ数字に現れているので言い訳がきかない(^^;。
来月がんまります。

荷造り作業は少なめだったから、朝からバリバリとオークション出品作業。昨日は丸1日さぼってしまったため、今日は全体的に仕事が押していた。午前中はラジオ。午後はベートーベンとブラームスを聴きながら作業を進めた。少しずつブラームスに耳が慣れ始めた。人間には繰り返し聴いて慣れることでその曲を好きになる習性があるらしい。お茶の時間にタイ焼きを食べる。

17時過ぎにオヤジと二人、喪服を着てクルマに乗った。オヤジが40年間も一緒に仕事をした御同業のお通夜。お悔やみ申し上げます。

店に戻るとちょうど夕食。食べ終わってから仕事再開。

論壇系ラジオのポッドキャストを聴く。テーマは「未知との遭遇」。別にUFOと出会うことではない。
自分にとって未知なるものとの出会い、というちょっと大きめのテーマ。その一方で話は、既知なるものが多く、すでに未知なるものは存在しないのではないか、という話題に転がったり、今と昔ではその時間分だけ未知だったものが既知となっているから、いつまで経っても未知に出会えない、みたいな話になったり(^^;。誰にとっての未知をしゃべるのかなかなか一定しない。
自分にとっての「未知」を話す以外あまり意味がないのでは? 今現在の自分がその事柄についてあれこれと考えることしかできないわけだから、先に言ったから偉いという価値観があるなら別だけど、後から行こうが自分にとって眼前にある事柄を自分なりに興味を持ってとらえる瞬間を持つことそのものに意義を認めるべきだと思う。
社会に於いての「大きな未知」を発見する価値は、それのみを研究する人に任せて、自分は自分にとっての「未知」を社会的既知の山からオンデマンドに拾っていけばいいのですよ。そりゃ好奇心の幅によるだろうけど、自分にとっての「未知」を本気で探り出したら世の中は未知だらけの未知未知だと思うよん。

知らないことってドキドキする。それがひとつあるだけで明日が楽しみになる。
1512歩 0.90km 14分 73.5kcal 1.7g
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二往復

朝から雨。

朝飯を食べながら録画しておいたドラマ「トライアングル」の第一回を見る。江口洋介さんが主演か。役柄は全く違うが「白い巨塔」以後、クールな印象の役が多い気がしてちょっと残念。「新選組!」で坂本龍馬を演じたときのような熱い演技が個人的には好み。ストーリーは25年前の事件について、実際に起きた事件なのかそうでないのかもわからないという、妙な筋立てのまま続いていくようだ。
キャストは実に豪華。北大路欣也さんが登場したとき、”華麗な”BGMがアタマの裏から聴こえたような気がした。たとえばこのドラマで刑事役の小日向さんはこういう”華麗な”役はやらないよね、とか一緒に見ている女房と話しながら。あと、相武紗季さんはやっぱり妹キャラなんだねぇ、など。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。

昼過ぎに東横線に乗る。今日も交換会。特選市だった。

入札を終えて昼飯。急にまんてんのカレーが食べたくなり、錦華通りを歩いた。14時少し前。雨だというのにお客さんはいっぱいだった。実に2年ぶりくらいだ。ワタシが神保町で働いていた頃、ここのカレーは昼飯のローテに入っていた。あの頃からお元気なご主人は今日も変わらずお元気だった。自分は15年経ってオッサンになったが、ご主人はむしろあの頃よりお若くなっているんじゃなかろうか、などと思ったりして。店内にはウチで聴いているのと同じラジオが流れている。たしか少し前にこのお店の紹介が流れたことがあった。
ここに来るとつい食べてしまうカツカレー。半分ほど食べ進んだ頃、すっとお店に入ってきた方のオーダーが聞こえた。ワタシよりもずっと年上のはず。
「ぜんぶのせください」。この店でこのオーダーがどんな意味を持つのかは、実際に行って確かめてみてください(^^;。ワタシは一度も食べたことないし、残念ながら一度も実物を見たことがない。今日も「ぜんぶのせ」がそのお客さんの前に出される前に店を出てしまった。

雨の中、アキバまで歩く。DVD-Rをアキバ価格で買い、Yカメラでカイロ用の燃料と火口を買った。

店に戻ってクルマで再び神保町へ。昨日の交換会での落札品と一緒に回収し、店に戻った。

夜も雨。
9304歩 5.57km 86分 447.0kcal 12.0g
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往復

曇り空。

朝飯を食べてから仕事開始。荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。先日来風邪気味だったが、そろそろ治りかけ。今日は交換会へ行ってみようと思い立つ。

荷造り作業が一段落したところで東横線に乗る。車中では「竜馬がゆく」の続き。結局読み続けている。土佐勤王党が結成されたあたり。
入札を終えて昼飯はいつもの讃岐うどん。ちくわ天classicとあったので、どんなんだろ?と思ってたら、日替わりになる前に普通出てくるちくわ天だった。いろんな意味でうまいと思った。

帰り道、渋谷に寄って日曜日に撮影したフィルムを出し、原宿あたりを散策した時に撮影したフィルムを受け取る。ホライズンはドラム式スリットシャッターなので、逆光で撮影するとマトモに写らない(^^;。ついついそのことを忘れてシャッターを切ってしまうが、一部が盛大に感光しているスリーブが上がってくる(^^;。いつもそれで失敗するが、何度も繰り返してしまう。

店に戻って荷造り作業を続ける。なんとか今日ご入金いただいた分は今日中に発送完了。通販はスピードこそ命。

先日、普段使っているウィルス対策ソフトをバージョンアップしたところ、ブラウザの処理スピードが以前に比べて格段に落ちるようになってしまった。仕事に支障が出るほどなので、息子に「速いよ」と勧められたG社のブラウザをインストールしてみた。インストール作業も速かったが、立ち上げてみたらブラウジングもかなり速かった。これはいい。ただし、ネットサーフするにはブックマーク機能に慣れない方法を採用しており、メインブラウザにするには機能が不足していた。まあ、オークション仕事限定で使うには速くて助かるのでよしとする。

風邪はおよそ治ったと判断。明日は雨らしいので、今日のうちにランニング。
11827歩 7.09km 91分 656.6kcal 24.7g
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今日も1日店

曇り空。

朝飯を食べながら「亀は意外と速く泳ぐ」を再び見る。裏音声で三木監督と映画評論家氏が対談していたのも全部聞いてしまったから、これで3度目か(^^;。
その中で監督は、上野樹里さんが岩松了さんやふせえりさんの作る”空気”にフラットな演技のままで突っ込んでいける才能がある、と評していた。また、途中から何か吹っ切れたのか、あの空気に馴染んで演技も抜群に良くなった、とも語っていた。
三木組の作る”ちょっと変わった世界”にビックリしながらも興味津津な役どころで、次第に雰囲気に馴染んでいく。そんなキャラクターを演じた上野樹里さんは、後の「のだめカンタービレ」では”ちょっと変わった世界”の住人であるのだめを見事に演じていた。最終回ではスパイ役だった岩松了さんがのだめの父親役として登場しているところもなんとなく象徴的だ。

1か月ぶりの歯医者。よく磨けています、とのことだった。

店に戻って荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。
一段落したころに昼飯。「亀は・・・」の続きを見る。最後まで。こういう映画って終わらせ方はやっぱり難しいのかな。ずっと続いてしまいそうな流れのまま不意に終わる感じだった。スパイだった彼らの本当の活動も目的も最後まで描かれない。おそらくそのあたりはこの映画にとってどーでもいいことだったはずなのね(これをマクガフィンと呼ぶらしい)。

オークション出品作業をしながら論壇系ラジオのポッドキャストを聴く。先日ワタシも見てきたゲバラの映画について語りながら、現代にゲバラをあてはめるとどうなるのか、について喋っていた。ゲバラ主義を貫くと経済は活性化しないという結論に至り、キューバが現在においても革命を継続している姿はもっと評価されていい、ということだった。
今週のアーリー・モーリーでは、オバマ大統領がエネルギー革命をこれからの主眼に据えることについて語っていた。政府が大きいか小さいかが問題ではなく、動いているかどうかが問題。その通りだろう。
自動車はガソリン車から電気自動車に代わる。脱石油社会を作るために新しい産業を興す。これがアメリカの考える”次”だということだ。
日本の”次”は何だろう?それが争点にならなければ選挙があったって投票できないぜ。

夕食後は落札品のメール書き。いつもお買い上げありがとうございます。
532歩 0.31km 5分 23.3kcal 0.0g
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1日店

朝から晴れ。布団干し。店舗定休日。

なんだか喉が痛い(^^;。こりゃ風邪をひいたかしら。うがいとのど飴。これで治ればめっけもんだけど、まあ、しばらくはムリか。ランニングは自粛するべきだろうな。

朝飯を食べながら、借りてきたDVD「お葬式」を見る。伊丹十三監督。昨年末に「正月に見たい」と言いながら結局見ていなかった。
過去に何度かTVで流れたことがあるから初めてではない。今回見返してみると、おおよその流れは覚えていたものの、かなり細かいところまで描写があって、監督の下準備にかけた時間が透けて見えてきた気がした。
お葬式は非日常空間・非日常時間だ。人が亡くなると、ガラッと場面が変わり、空気までが変わる。今までゆるゆると続いていた日常がプツっと途切れて中断する。まるで舞台が場面転換したように変わってしまう、という感覚が監督にはあったのだろう。葬儀の場所を自宅と設定すると、今までほとんど会ったこともない人までが次々と登場し、はけていく。人が集まるところにはそれぞれの人が背負っているドラマも集まるということ。主人公の周りの人を数人を詳細に描くだけでもそれは充分に面白い映画として画面は立ちあがってくる。この映画は伊丹監督が実際に出したお葬式の経験が生かされているという。つまり、主演の山崎努さんの役は伊丹監督が投影されていると考えられる。

御経を上げるお坊さんは笠智衆さん。クルマから降りてくるなり笑ってしまった。伊丹監督でもお坊さんといえば”御前さま”なんだなぁ、と。

ウィキペディアには一部で話題になっていたらしい記述のある愛人とのセックスシーン。これが結構長い(^^;。さすがに監督の実体験ではなくてフィクションだろうけど、性と死は一体とする荒木経惟さんの存在を考えれば、表現として真っ当じゃないかとは思う。尺が長すぎてちょっと邪魔だけど(^^;。ブランコに揺れる奥様の表情がすごい。描きたかったのはこっちなのかも。

焼場の場面では係の人に火加減のことまで聞くこだわりを見せながら、お骨を拾う場面は描かない。何かあるのかしら。煙突から煙。しみじみ。
映画の初めからずっと引っ張ってきた主人公の”挨拶”は、急遽出てきたお母さんの意向によって中止。これまた「マクガフィン」的。

昼飯の時と分けて最後まで見た。2時間があっという間だった。面白かった。
593歩 0.35km 6分 25.8kcal 0.0g
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亀は意外と速く泳ぐ

月曜日の朝。快晴。

先週の土曜日に娘の授業参観があったため、今日がその代休。朝飯を食べ終わって仕事開始。荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。午後からオークション出品作業。

夜。仕事を終えた後、今日はランニングをさぼって借りてきたDVDを見ることにした。上野樹里主演「亀は意外と速く泳ぐ」で、三木聡監督。先日、三木監督の「転々」が面白かったのと、もともと「時効警察」のファンだったもので。
公開は意外に古く、2005年。撮影は2004年らしい。平凡な主婦がふとしたことがきっかけで「スパイ募集」のポスターを発見し、スパイになってしまうことで、普段の平凡な生活がスパイとして平凡に暮らさなきゃいけなくなる、という物語。
いつもの三木組な共演者の皆さんに混じって上野樹里さんが徐々に馴染んでいく様子が見どころ。小ネタ満載で、よくそんなことを思い付くなぁ、と笑いながら感心する。

”平凡な日常”がテーマになっている。が、じゃあ、平凡な日常ってどんな日常なのか。平凡は平凡だよ。じゃあどんな日常なら平凡と言えるのか。三木監督の話の掘り下げ方は独特。「毎日つまんないですよ」という人から話を聞くと、大抵面白い、というような経験を重ねているらしい。いろいろな人の話を聴くだけでもそりゃ面白いだろう。”平凡な日常”を面白いと思えれば、平凡な主婦という生活だって面白くなる。話は同じでも捉え方が違えば全然世界は違って見える。平凡の定義はこうして見事に逆転する。

タイトル中の亀はおそらく平凡な主婦:上野樹里さんのことを指している。自分は亀だと思えばゆっくり泳ぐのが普通と思ってしまうのかもしれない。でも、自分がスパイだ、と思っていれば、たとえ亀だって意外と速く泳げるようになる。少なくとも、速く泳いでいるように”思いこむ”ことができる。世界は常に自分の中にある。

全編ゆるーい感じで小ネタがちりばめられている。ゆるいようで実は意外と密度が濃い。スパイっていう設定はどこか「マクガフィン」的で、結局実態は最後まではっきりしないけど、共演者が豪華だし、ゆるく見えるような演技全開で実力発揮されている。

もし自分がスパイだったら、世界は変わって見えるのだろうか(^^;。でも何のスパイだ?
885歩 0.53km 9分 39.0kcal 0.8g
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ギャラリー
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