甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2009年01月

都会のローカル線

朝起きて快晴。公休日。

今日は3人で鶴見から先の埋立地へ伸びる鶴見線に乗りに行こう、という趣向。
川崎駅から京浜東北線で鶴見駅。高架線である3・4番線が鶴見線ホームになっていた。ほかに何本も線路が束になって通っているが、すべて通過するためのもの。
ちょうど海芝浦行き電車がホームに停まっていた。いつもの調子で早足で乗りこむと、まだ車内はガラガラ。しばらくシートに座っていても発車しない。時刻表を確認。あと15分後に発車することになっていた。休日昼間は実に30分に1本しか電車がない(!)。こんな路線がこんな身近に残っていたとは驚き。気忙しいペースから一気にゆったりしたペースへとギアチェンジされたような気がした。

せっかくだから運転席の見える一番前まで移動。発車を待った。ようやく控え室から運転士さんと車掌さんが出てきて時間通りに発車。すぐ右側に廃駅となったホームが見える。高架線はゆっくりと束になったJR線を跨ぎ、国道15号も跨いで「国道駅」に到着。「鶴見小野駅」から先は工場地帯。「弁天橋」を抜け、「浅野駅」で海芝浦支線へ分岐する。「新芝浦駅」から先は単線運転。運河の真横を走り、終点「海芝浦駅」は運河際の徳俵上に乗っかっている駅だった。関東の駅百選に入っている。工場の敷地内に駅があるため、この会社の社員さんしか駅の外には出られない。ホームの真横はキラキラと光る海。鶴見つばさ橋の上をクルマがまるでミニチュアのように走っていく。妙に静かな風景なので、ずいぶん遠くまで来てしまったような錯覚を起こす。
この駅の発車ダイヤを見て驚いた。休日の昼間は1時間に1本しか電車がない(!)。まさに都会のローカル線なのだった。鶴見線に関してはウィキペディアに尋常ならざる詳細な記事が載っている。

乗ってきた電車で国道駅まで戻る。造られた当時のまま、といった雰囲気は昭和の香り。よく映画やドラマのロケに使われるというのもよく分かる。

国道を南下。生麦にあるキリンの工場へ行った。この中にあるレストランで昼飯。ここでしか飲めない地ビールとおいしい料理。娘も料理に満足した様子。
工場を出てすぐ横にかの「生麦事件碑」が建っている。 幕末の薩摩藩とイギリスがいろいろな意味で接近するきっかけとなった事件だ。

生麦駅から川崎へ移動し、ワタシはハンズへ、女房たちはブへ。17時過ぎに店に戻った。しばらく仕事など。

夕食を食べ終わって軽くランニング。
18391歩 11.03km 157分 942.6kcal 35.9g
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授業参観

朝は晴れ。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。オークション出品作業を張りきって、と行きたいところだが、思ったよりもはかどらない。昨夜見てきた「チェ28歳の革命」について、しばらくオヤジたちとしゃべる。”わかりにくい”という感想には同感らしかった。

午後、女房と一緒に小学校へ。娘の授業参観日。道徳の時間を観にいくことにした。「野宿生活者を知っていますか?」という授業内容だった。生徒たちにはかなりシリアスな重い内容だと思う。でも、授業をすべて聴き終わってみれば、やはり必要な授業だと思った。先生は慎重に言葉を選びながら、野宿生活者とはどういう人たちのことなのか、を生徒たちに伝えた。新聞記事からの引用で、実際の野宿生活者が話した自身の身の上話を先生が朗読する。生徒たちは身じろぎもせず真剣に聞き入っていた。
この授業をしなければ、と先生方が思う背景には、各地で起こる中高生による野宿生活者襲撃事件があるようだ。世の中は子供たちにとってもストレスに満ちている。「誰かが」今日のような授業を生徒たちに行っていれば、そういう事件は起きなかったかもしれない。その「誰かが」を、「自分以外の誰か」と思ってしまえば、こんな悲しい事件はなくならないのかもしれない。
いのちの授業。ありがとうございました。
生徒たちに大事なことは伝わったと思う。ワタシにも伝わりましたから。

ラジオを聴きながらオークション出品作業を鋭意続ける。夕食後は落札品のメール書き。いつもお買い上げありがとうございます。

ランニングしていたら、みぞれが落ちてきた(^^;。
9533歩 5.71km 70分 541.9kcal 20.7g
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チェ28歳の革命

1日店で仕事。

夕食後、レイトショーを見に川崎まで出かけた。「チェ28歳の革命」を見るためだ。
実はオヤジたちは先に見に行っていた。いい映画だった、と昨日さんざん聞かされた。結構長いし、あとでDVDで見ればいいか、なんて思っていた気持ちを今日になって翻したのだった。
見終わって、終電間近の電車に揺られて今帰ってきたところだ。

以前、TVでゲバラについてのシリーズをざっと見たことがあり、その時の記憶がまだ残っていたからどうにか最初の30分を乗り切れたが、前知識が全くないままではちょっと厳しいかもしれない(^^;。何がどうしてどうなっているのか、物語の背景にある”世界”の解説があまり明瞭に描かれない。途中、フラッシュバックのように挿入されるゲバラの国連での演説(革命成功後に行われたもの)が世界情勢の解説代わりに使われる。この演説はかなりの勇気を以て行われており、大国による帝国主義が小国を支配している構図を強く批判していた。

ゲバラの革命はその体制を打破することにあった。

だが、わかりづらい(^^;。映画最初の30分は場所も年代もコロコロと場面転換し、革命前と革命成功後のゲバラの姿がシャッフルの上次々提示される。解説も特に施されるわけでもないから、正直置いていかれそうになってしまった。

映画はグランマ号でキューバに上陸したカストロとゲバラたちの軍隊が、政府軍と戦闘を繰り返していく場面を中心に描かれる。その間の兵士たちとゲバラの会話の中に、彼の”革命観”が少しずつ織り込まれている。
戦闘シーンはかなり迫力があったし尺も長かった。が、それよりも彼の国家観、革命後にありうべき国家の姿を一緒に戦う兵士たちに語るようなシーンも欲しかったと思う。そうした目標が明確に示されることなく、革命軍が次々に勝利していく大きな流れには、映画を見ている者に納得させる何かが若干足りないように感じた。
ただし、全体としてはかなり面白かった。2時間半があっという間だった。エンドロールが終わった後、パート2である「チェ39歳別れの手紙」の予告編が流れた。作中、革命で一番大切なことは愛だ、と語っていたゲバラの結末を早く見たい。
4261歩 2.55km 39分 205.3kcal 5.4g
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今日も1日店

朝から雨。寒い。

出かける予定なし。朝飯を食べながら、昼飯を食べながら見続けた北方謙三さんの語る「水滸伝」は見終わった。最初の回でキューバ革命が出てきて驚いたが、その後にゲバラの話が出てくるわけではなく、水滸伝の舞台となった北宋時代の中国について、いろいろな角度から解説されていた。中でも印象に残っているのは、塩の道について。塩は人間が生きていく上で欠かせない。その塩は時の権力者が専売制を敷いて管理した。莫大な富を生むからだ。塩と鉄は富の代名詞。権力そのものと言ってもよかった。梁山泊がなかなか陥落しなかったのには、この塩を資金源として動かすルートが確保されていた側面も見逃せない、と北方氏は語る。氏自身が書いた「水滸伝」には、こうした北宋時代の文化的・民俗学的側面を取り入れて物語によりリアルさを与える工夫がされている、という。

塩、と言う話でいえば、別のシリーズでガンジーを語る番組があり、イギリスからの独立を目指したガンジーは「塩の行進」と呼ばれる380kmにも及ぶ徒歩での行進を行った、という。植民地時代のインドでは当然のように塩は専売制になっており、インドで作られた塩は宗主国であるイギリスがすべて管理し、高い値段で売られていた。
その塩の専売制を打倒するためにガンジーは行動する。自分たちで使う塩を自分たちで作る。当然取り締まられる。しかし、行進する人数が多ければ多いだけ取締りきれなくなる。
与えられた枠組みの中で考えているだけではなかなか前に進むことはできない。そんなことを考えさせられる内容のような気がした。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。仕事を続けていたら、先日ネットで注文したクラシックのCDが届いた。まとめ買い割引で店頭で購入するよりもずっと安く買えた。なんとかの一つ覚えで今回もカラヤン演奏のものだが、別に誰の演奏でも構わない気持ちではいる。新作扱いにならない作品なので特別安く価格設定されているから買っているだけ。
午後になりラジオがつまらなくなったので、早速CDをかけて聴きはじめた。ホントにCDによって音の鳴り方が違うなぁ、という印象。特にトランペットの高音の響きが気になるCDがある。ギャーン、とかビャーンと鳴り始めるとウーム、となってしまう。こればっかりは聴いてみないとわからない。iTunesにはイコライザ機能が入っているので、それで高音を少し抑え気味に調整してみる。うん、これならなかなか。

今日も雨。
515歩 0.30km 5分 23.3kcal 0.0g
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1日店

どんよりとくもり空。店舗定休日。

海の向こう側で新大統領就任式。その就任演説をネットで聴く。演説そのものよりも、それを聴いていた聴衆の態度に感動する。あれだけものすごい数の人が集まっていたにも関わらず、大統領の演説が始まったとたんに水を打ったように静かになった。よほどの切迫感なのだろう。演説を聴いた後にインタビューを受けた青年が感動で「言葉にできない」と話した様子がすべてだ。新大統領の登場を待ち望んでいた人たちの気持ちの深さを感じた。

年末年始に録音して聴いたラジオや、見たTVで昨今の経済状況についてコメントしていた識者の方々の発言。特に印象的だったのは、正月のTV討論だった。9月の金融危機発生後、日本の株価が他国の株価よりも下落幅が大きかったことについて、ある方は「(日本市場の)改革が足りないからだ」と発言した。それにツッコミを入れるべき立場の人は「今回の金融危機の原因をキチンと総括するべきだ」と発言した。残念ながらすでに両者の論点がずれていた。説明不足と犯人探しか。どちらかが外したのかもしれないし、実は原因をまだ把握していないのかもしれなかった。
その1日前に収録されていた別番組がつい先週ポッドキャストで公開され、聴いていたら、日本の株価下落について的確な解説を聴くことができた。
曰く。不良債権は早く手放してしまうことが一番の解決策なのだが、サブプライムローンを含んだ債権(番組中ではインチキ債権と呼んでいた)を売却できる市場は存在しない。損失補てんのために金策を急いでいた投資家たちは、そのインチキ債権を手放すことができず、仕方なく”市場で換金が可能な”国際優良株たる日本企業の株式を売って資金を作るしかなかった。これが日本の株が目立って下落した理由だった。

改革が足りないから日本の株価が下落したわけではなかったのだ(^^;。

経済は昔から、風が吹けば桶屋がもうかる、なんて言われるくらいどうなっているのかわかりづらい。それを分かりやすく説明するのが識者の皆さんのお仕事だと思っていたが、正月のTV討論番組はただただ混乱している様子だけを伝えていたことになってしまった。

状況の的確な把握がなければ適切な対策を打ち出すことができないのは自明の理。

識者の方々でも把握しきれないほどの混乱した状況が現在なのか、とも思う。でも、変革は海の向こうでタイミング良く今日から始まる。反発のキッカケになればいいな、と思う。

夜になって雨。
898歩 0.53km 9分 41.9kcal 1.0g
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今日も1日店

朝からくもり空。しばらく天気が悪いらしい。店舗は定休日。

「日本の古本屋」サイトのトップページがリニューアルされて、検索がわかりやすくなったためだろうか、ここ数日でたくさんのご注文を頂いた。ありがとうございます。ネットの状況は我々業者が考えているよりもずっと早く先へ先へと進んでいってしまう。慎重に慎重に少しずつ少しずつ進んでいくのを信条としてきた古書業界としては、インターネットの販売サイトを持つだけでも先進のウルトラCだったと思うのだけど、世の中の動きは早くて、少しずつ手を入れ続けないと相対的にどんどん古くなってしまうものらしい。今回のリニューアルで世の中の感覚に反りが合ったから、良いペースで受注出来ているのかもしれない。サイトリニューアルに携わった皆さんに感謝です。

ウチのHPも一時リニューアルを考えないでもなかったのだけど、ウチのHPをご覧になるお客様は商売抜きの「KANROKANRO」ページを回遊される傾向が強いことがわかったので頓挫してしまった(^^;。最新のHP製作ソフトやテンプレート集、果てはムーバブルタイプまで実際に動かして検討もしてみたけれど、結局バチっとワタシに響いてくるものがないためそのままになっている。グラフィックも構成も、いかにもフタムカシ前の顔をしているのはそのためだ。基本的な構成は3、4年変更していない。

HPで何ができるのか。ウチのHPをご覧になる方はどんな気持ちでページ間を回遊されているのか。そういう大事なことをほとんど全く掴んでいないため、大枚はたいて業者さんにページ制作を依頼することにも二の足を踏んでいる。費用対効果を考えるのがクセになっている。
いずれ高校に進んで少し余裕ができたころに、息子にグラフィック関係をちゃんとしてくれ、と相談してみるのも面白いかもしれないな。

荷造り荷物は少なめ。オークション出品作業も思ったほどはかどらず。

夕食後もラジオを聴きながら仕事を続ける。築地市場についてやっていた。本当の築地は平日の朝にあるようだ。何度日曜日に行っても仕方ない(^^;。一回築地で朝飯を食べてみたいなぁ・・・。
9663歩 5.79km 66分 576.1kcal 26.7g
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