甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2009年07月

二往復

くもり空。涼しい。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。終えて昼前に東横線に乗った。車中では今日も「坂の上の雲」の続き。交換会へ行くと本が読めていい。

真之が言うように、日本海海戦は最初の30分でほぼ勝敗は決まった。バルチック艦隊は敗残した艦隊を残してバラバラになった。ロジェストウェンスキー提督は旗艦を捨てた後に捕虜となり降伏。日本側に沈没した戦艦はなく、世界戦史上例のない完全勝利で終った。
ロシア側は海戦に先立ち、従来通りの規模と砲数による積算で戦力を計算していただけだったのに対し、日本側は作戦参謀である秋山真之が編み出した独自の艦隊運動と、東郷提督による執拗なまでの砲撃訓練の成果が実った。

こののち、アメリカの仲介によってポーツマス講和会議が開かれて日露戦争は終結するが、そのあたりの詳細についてはほとんど描かれていない。世界中の脅威だったロシアに対して勝利した日本は、中国への進出を考えていたアメリカをしてロシアに代わる新たな脅威となった。その流れは昭和大戦へとつながっていくのだが、著者の言及はない(^^;。

神保町。入札を終えて昼飯。散歩のつもりでアキバまで歩く。地下鉄に乗って本の続き。

店に戻って荷造り作業の続き。発送を終えてからクルマで神保町へ。道中はそれほど混んでいなかった。落札品はカーゴ2台弱。クルマに積むと結構いっぱいになった。来週行くかどうか微妙なところだが、さて、どうしますか。様子を見て考えます・・・。
8338歩 5.00km 80分 386.5kcal 10.0g
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今日も往復

晴れ。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。

昼過ぎに東横線に乗った。今日も交換会へ向かう。そろそろ行こうかな、という時間に古書会館からFAXでお知らせが届くのだ。「今日はたくさん出るらしいよ」とオヤジが背中を押してくる。言われなくても行きますから・・・。本当に在庫品が払しょくしてしまったのだ(^^;。

車中では「坂の上の雲」の続き。いよいよこの長い物語最大のハイライトに差し掛かる。哨戒中の汽船信濃丸がバルチック艦隊の位置をとらえた。「敵艦見ユ」の打電。受けた連合艦隊は大本営に有名な「敵艦隊見ユトノ警報ニ接シ聯合艦隊ハ直チニ出動、コレヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」と打電する。
偵察に出た第三艦隊が、バルチック艦隊の針路を観測するために艦隊の前を横切ったとき、バルチック艦隊は二列縦隊から三列縦隊となる。これは海戦に不向きな形であり、そのまま導かれるように東郷艦隊と接触する。へんなかたちだね、と東郷提督はつぶやいたという。
出撃した旗艦「三笠」にはZ旗が掲げられた。「皇国ノ興廃、コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ」

興奮して読んでいるうちに神保町到着。なんだかあっという間(^^;。外はものすごく晴れて暑い・・・。

入札を終えて昼飯のうどん。行列に並びながら読み続ける。
バルチック艦隊は”ダンゴ”になりながら北上。東郷艦隊は旗艦「三笠」を先頭に一列で南下。両者の距離が8kmに近づいたとき、東郷艦隊は敵前回頭を開始。その間15分。東郷艦隊はバルチック艦隊の射程距離内で艦隊運動を実行。まったくの無防備状態となった。その機をとらえてバルチック艦隊は砲撃を開始。旗艦「三笠」に命中弾が集中する。
ところが、回頭運動が完成した後に、東郷艦隊による一斉射撃が開始され、旗艦「スワロフ」と「オスラービア」に砲弾が殺到。精度の高い射撃によって瞬く間に火災が発生。スワロフは戦闘不可能な状態に陥り、オスラービアは沈没し始めた。

新丸子到着(^^;。荷造り作業の続き。終えてからオークション出品作業を始める。

夕食はそうめん。暑い日にはうれしい。
オークション落札品のメール書きを終えてランニング。なんだか昼間の暑さがウソのような涼しさ。帰り道で雨が降り始める。
13749歩 8.24km 113分 726.5kcal 30.3g
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往復

店舗定休日。

息子は学校へ。娘と女房はなぜかよみうりランドへ。プールへ行きたいらしい。元気いいねぇ。ワタシは一人朝飯を食べてすぐに仕事開始。荷造り作業が一段落したので、今日は交換会へ行くことにした。在庫が減っていたのと、もうすぐ交換会が夏休みに入ってしまうため。

車中では「坂の上の雲」の続き。真之はバルチック艦隊の針路が心配だった。対馬を通るのか、津軽海峡を通過しようとするのか。針路によっては作戦の組み立てなおしが必要だった。東郷平八郎は当初から対馬を通ると断定していた。根拠は、津軽海峡を地形に暗い大艦隊が通過するには無理があったのだという。水深が浅くて霧が出やすい。座礁する危険を冒すくらいなら戦闘態勢を整えたうえで対馬を通過する、という観測だった。
当時はレーダーがない。飛行機もない。闇夜に燈火なしで航行されてしまえば位置を把握することは難しくなる。予測地域を網の目のように区分けして汽船による哨戒を開始した。もしバルチック艦隊がウラジオに到達すれば日本海を制海できず、戦争そのものの遂行が不可能となる。真之は脳漿をしぼった。しぼりすぎた、と著者は書いている。

そういえば水曜日に交換会へ来るのは本当に久しぶりだ。新古書会館になってから初めてかもしれない。
入札を終えて昼飯。食べたらすぐに地下鉄に乗った。店に戻ると、息子は帰ってきていた。

荷造り作業の続きと発送作業。終えてオークション出品作業をしていたら、女房と娘が帰ってきた。なんでも日焼けのあとが痛くてプールはやめたらしかった。で、遊園地で遊んできたのだという(^^;。そりゃたのしかったでしょ。

一段落してから、今日の交換会の結果をネットで確かめる。最悪全然落札できないんじゃないか、と思っていたが、まずまずの結果にホッとする。
12757歩 7.65km 99分 700.6kcal 32.0g
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ブタがいた教室

くもり空。店舗定休日。

先日のビデオ屋さん半額セールで借りてきたDVD「ブタがいた教室」を見た。小学六年生の担任が「育てて食べよう」と子豚を教室に連れてくる。食育ということだろうか。かわいい子豚に生徒たちは心を奪われる。生徒たちは子豚にPちゃんと名前を付ける。皆で小屋を作って、食事も糞尿の世話もして・・・。
1年経って卒業が近づく。豚は立派に成長していた。卒業するとなって、豚をどうするのか、という話になる。食べるのか食べないのか。選択肢が狭まっていく。
生徒たちの話し合いの場面は迫力。食べずに世話を引き継いでもらえるクラスはないか、と模索もする。卒業まで間近になったとき、生徒たちは多数決でPちゃんの運命を決めようとする・・・。

なんていうか、子豚に名前が付いてしまった時点でただの豚ではなくてペットになっているはず。もう「育てて食べる」という当初の目的の達成は難しくなっていたと思う。彼らが豚をどうするかについて真剣に討論する場面があるが、論点が今一つかみ合わない。それはそうだろう。話はすでに感情の領域に触れていたのだから。
当事者ではないワタシでも、そんな判断を強要されたくない気がする。食べたくない、と言う子の意見は決して偽善ではないと思う。だってペットだもんなぁ。

ブーブーとしか言わない豚の存在感が際立ってくる。彼は人間がどう思うかによって、ペットにもなるし、食料にもなる。大人は豚を食料と見ていた。子供たちは豚をペットもしくは友達と見ていた。その感受性のギャップは埋めようがなかったのだろうか。いや、埋めようと思うこと自体に無理があるね。

ドナドナ的結末もまた結論をあいまいにしてしまったように思う。子供たちには「奪われた」という感情だけが濃厚に残ってしまったんじゃないかなぁ・・・。
10003歩 6.00km 75分 566.1kcal 22.4g
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1日店

もう今月も終わる・・・(^^;。

朝からくもり空。荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。息子は学校へ。娘はプールへ。
断続的に荷造り作業をしながらオークション出品作業。なかなかはかどらず。どうも熱帯夜が続いて寝不足になっているようだ。夏はこれが困るんだよなぁ。

娘は学校の宿題でエンデの「モモ」を読んでみたら?と先生から勧められたようだ。近所の本屋さんにも図書館にもなかったので、Aに昨日発注したら今日には届いた。早い。プールから帰った娘に渡す。さっそくパラパラやっていたが、やはり絵が入っていない本というのは少し敷居が高いらしい。まあ、最初は無理もないだろう。まして、絵本やコミックに慣れているとすればなおさらだ。
でも、やはり本を読んでそこから読み取ったイメージを頭の中で組み立てる作業はいろいろな意味でいい勉強になる。1冊の本を読みあげた達成感とともに本を読む面白さに早く気付いてほしいものだ、と思う。

夕食を食べ終わってからオークション落札品のメール書き。土曜日に続いて大量。ありがとうございます。
10273歩 6.16km 83分 546.6kcal 24.8g
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夏休みコンサート

快晴。風も強い。

毎年行くことになっているクラシックコンサート。14時からサントリーホールなので、11時半に出る。ちょっと手前の六本木で降りて昼飯はファミレス。少し坂道の寄り道をしながらサントリーホールを目指して歩く。寄席坂は見事なS字を描いていた。やっぱり六本木周辺には名坂が多いね。

アークヒルズはかなり混んでいた。今日のコンサートは午前中と午後の2回公演だったため、前回を観覧した人と今回入場する人がかち合っていた。やはりお子様連れ多し。もっぱら年齢的にはウチよりも小さい子を連れている。
しばし冷房でホッとしてからホールへ向かう。さすがに真夏の炎天下はこたえる(^^;。

14時開演。指揮者は梅田俊明さん。のだめで実際の演奏の指揮をされている方。今回もP席なので指揮者の真正面。颯爽と舞台に上がり、おもむろに指揮棒を振るとワッと演奏が始まった。ビゼーのカルメン序曲。やっぱり生の演奏はいいね。
第一部は4曲。15分の休憩後はチャイコフスキー・バレエ「くるみ割り人形」。実際のバレエ有。クリスマスにプレゼントされたくるみ割り人形が夜中にねずみの大軍と闘い始める。人形を助けてねずみを倒した少女は、人形に化けていた王子様にお菓子の国へ招待される・・・というファンタジックなお話。金平糖の踊り、ロシアの踊り、アラビアの踊り、中国の踊り、など。バレエはすごいね。どうしてあんな自在に身体が動かせるんだろう・・・と思う。
第三部は「さんぽ」や「崖の上のポニョ」など、会場全体が手拍子しながら歌う曲中心。最後にエルガー「威風堂々」で締め。大学生のころに所属していたブラスバンドでこの威風堂々を練習演奏したことがあったが、バイオリンで弾くパートをクラリネットで吹くアレンジのためにテンポが確保できなかった。パート割が結構細かくて早いから全然合わなかったなぁ(^^;。弦じゃなきゃできないこともありますよ。
お約束なラデツキー行進曲で手拍子をしておしまい。会場を出ると夏の暑さが待っていた。駅前のドトールでお茶をしてから地下鉄に乗った。

「夏は暑いから出かけても散歩とかできないよね」と女房。晴れて歩きたいなら単独で、ということかな(^^;。

ビデオ屋さん半額セール。「パコと魔法の絵本」を借りて見た。絵本の世界をCGと実写で融合。すごいや。
6199歩 3.71km 63分 269.0kcal 6.9g
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