甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2009年11月

坂の上

昨夜は筒井康隆著「パプリカ」が面白くて読み続けた。

映画は90分に凝縮されていた事もあり、かなり設定まで変えていることが分かった。映画的な視覚効果を狙ったためか、意識的に色彩を華やかに表現していたみたいだ(そりゃそーか)。原作は読んでいてどことなく乾いている印象を持つ。ただでさえ話のテーマが”夢の暴走”であるだけに、著者がわざと冷静な描写を積み上げているのかもしれないが。
まだ半分も読んでいないので、映画では準主役だった粉川という人物が出てこない。が、その前に映画版では登場しない自動車会社の重役が”映画”を思い出に持ちつつパプリカの夢探偵によって治療されたりしている。粉川には別のエピソードが当てられるのかしらん。
身体の突然の不調。トラウマによって生じる症状だ。その”過去(トラウマという意味で)”が何だったのか、を意識は無意識下に抑圧して無理に忘れようとしている。だが、抑圧されている自らの”過去”は、意識が休んでいるREM睡眠の間だけ夢の中に現れる。夢の断片を拾い上げて、患者自身にもわからなくなっているトラウマを探し当てる。それがパプリカの治療方法。隠されていたトラウマが白日の下にさらされた時、患者は全快するという。へぇー。

朝飯を食べながら「坂の上の雲」を見た。ところどころにナレーションで司馬遼太郎原作そのままの引用が出る。おそらく、今後もこんな風な引用の形で原作のフレーズがそのまま登場するはず。作者が少し突っ込んで歴史解釈している個所が特に含まれている。そういう部分は作者の書いたとおりにナレーションする、ということだろう。・・・あえてどことは書きませんけど。
明治初年の日本の様子。ほとんど時代劇世界と変わってないように見える。が、決定的に違うのは、登場人物の東京へのあこがれだ。特に目的があって、というよりも、東京に行かなければ何も始まらない、というようなニュアンス。そんな強い引力が東京にはあったのか。舞台は四国松山。より近い大阪では足りなかったのか。そういう描写はない。
東京に出てきた兄・好古の下宿に入る弟・真之。よっぽど父親よりも厳しい父性を出す兄。阿部寛さんだから謙信公と印象が重なるなぁ・・・。正岡子規役の香川照之さんもドはまりな雰囲気を出している。あとは主役の本木さんだねぇ。はまってくれるといいんだが。

月曜日、忙しい。いつもお買い上げありがとうございます。
1265歩 0.75km 13分 59.4kcal 1.3g
291130.jpg

近所を散歩

ゆっくり9時過ぎまで寝る(^^;。

天気予報はくもりから雨。ところが、晴れていた。娘は「自転車に乗りたい」と言う。すでに回るコースまで決めている様子。ハイハイ、わかりました。

近辺で自転車を思う存分漕ぎたい人には多摩川のサイクリングコースがある。多摩川の河川敷に沿って川崎からずっと上流まで続いている。ワタシも小学生のころに京王稲田堤までママチャリで走ったことがあった。晴れた冬の日だったから、ずっと遠くに見えていた山が少し近くに見えて、思えば遠くへ、みたいな気持ちになったことを覚えている。

娘にはそういう発想はなし。近所をぐるっと軽く走れればいいのだとか。昼過ぎに出る。もう曇っていた。山王町から大通りに出て、下沼部交差点を右折。向河原商店街に入る。ここから見上げたNECの高層ビル風景のミスマッチ(^^;。すげえ。ランチ営業の居酒屋さんで昼飯を食べる。
南武線を渡るとNECの敷地内。このあたりも随分様子が変わった。横須賀線の高架をくぐる。すぐ横に新駅が建設中だった。ここにホームができるんだな。隣が新しい高層マンションが林立しているエリア。長い間空き地だった場所と、工場移転によってできた広大な敷地に次々立ち上がった。現在はまだ機械メーカーの工場建物が残るエリアも、いずれ近いうちにマンションと大型商業施設に建て替わることになっている。街の様相はこれからもまだまだ大きく変わり続けるようだ。

実はこのあたり新丸子東三丁目で小杉ではない。武蔵小杉駅前の立地から住所も小杉かと誤解しがちだが、実は新丸子。娘はあまり歩いたことがない学区探検をしたかったのだそうだ。
南武線をくぐる地下道が新しく完成したというので、それも行ってみることになった。ずっとあった高さ140cmしかない”味”のある地下道が先日閉鎖になっていた。確かにきれい。渡った先が表通りに接していないため、隠れた新名所と言ったところか。
ワタシはそのまま店に戻り、女房と娘だけで自転車を置きに行った。それから、筒井康隆「パプリカ」を読み始める。映画版とはまたかなり違った設定と流れ。映画で描かれていたキャラクターを思い描きながら読み進めた。

夜、雨。
6655歩 3.99km 66分 293.2kcal 7.4g
291129.jpg

昨夜は、ランニングにも行かないでDVDで「パプリカ」を見た。

筒井康隆原作。すばらしいアニメーション動画。ウチに原作の在庫はあるが、まだ読んでいなかった。今度読んでみたい。
基本的に夢の中の話。作者・筒井氏は学生時代に心理学を学んでいて、フロイト、ユングのこちら方面に明るい。
家にある家電製品が揺れながら行進していく様。七五調で全く無意味な言葉の羅列を吐きながら大行列はどこまでも続いて行く。すさまじい妄想だ。
睡眠している時にだけ登場するパプリカというキャラクターは、夢の中で縦横無尽に活躍する。サイコセラピストである主人公の分身だが、どうやら別人格に描かれている。パプリカが登場している時は”夢の中”が描かれているんだ、というサイン。ここを押さえないとリアルを描いているところなのか、夢の中の場面なのかがはっきりと区別されない。
でも、夢のそういうあいまいなところを、実際に現実の我々はどうやって区別整理しているのだろうか、と思う。
現実も夢の中の出来事も脳内で体験(認識)したことで、脳が現実なのか夢での体験なのかを仕分けしている。境界線を引いているのは脳の判断一つじゃないか、という気がする。その”判断”が何らかの原因によってあいまいになってしまえば、現実と夢の境界もなくなってしまう。
お話は、暴走したある人の”夢”が現実を侵食していく、というかなり大がかりなところへ進んでいく。これをアニメで表現するのが日本流。ハリウッドならさらにカネかけてマトリックス的にCGで描くはず。ワタシは日本流が好きだ。
そんなことを考えながらも、派手なアクションがかなり緻密な動画で描かれ、早いストーリー進行に圧倒される。主人公とその分身の二つの人格の声は林原めぐみさん。この人の”美人声”には迫力があるなぁ・・・。聞き覚えのある声優さんが数多く出演されていて、そういう面でも楽しめた。こりゃ傑作ですね。

大人しく一日仕事をする。昨日買った本を整理してオークション出品。
夕食のおでんを食べながら「空から日本をみてみよう」を見る。今日は首都高速都心環状線。いい番組だね。TVじゃないと見ることができない、という意味では貴重。日本橋界隈のことをやっていた。ブラ・タモリとかぶってないか。そういや、BGMにYMOってのもかぶってるねぇ。いいんだけどね。

オークション落札品のメール書き。大量。いつもお買い上げありがとうございます。
901歩 0.53km 9分 38.9kcal 0.9g
291128.jpg

大量の

晴れ。

朝飯を食べながらブラ・タモリ日本橋編。日本橋川と東海道が交わる場所、ということでの発展という話。なるほどね、と思う。江戸時代は何と言っても海運が産業の中心だったから、物が集まる場所には人も集まる。人の集まる場所には仕事も集まる、ということかしら。
地下金庫の分厚い扉が船で運ばれてきたというのも興味深い話。陸運だと無理でも船なら載るんだね。確かに、巨大戦艦みたいな鉄の塊もちゃんと海に浮いてるもんなぁ・・・。

今日はおとなしく1日店で仕事をしようと思っていた矢先、FAXが呻った。今日の交換会には大量出品されている、というお知らせだ。うーん、どーしようかなぁ。結局、予定を変更して出かけることにした。

車中では筒井康隆の続き。今日からとうとう「霊長類南へ」に入った。

交換会会場。すごい量だった。入札していくものの、見た目にもよさそうないかにも売れそうな顔をした本ばかりだった。こういう時、思った以上の高値になる。そうこうしているうちに開札が始まり、発声された落札値をいくつか聞く。あ。こりゃ無理だ(^^;。ホントに高いや。買ってもウチだと足が出る。昼飯を食べてから帰った。

店に戻って仕事。日もとっぷり暮れた頃にクルマで出る。運悪く(?)数点落札してしまっており、引き取りに行かなければならなくなっていた。うーん、行かなきゃよかったなぁ・・・。と思いつつ、ラジオを聴きながらドライブ。ガハハと大笑い。でも、なんか1日を棒に振った気分だ(^^;オオゲサ。

夕食を食べて仕事を続ける。文化系ラジオの続き。ツイッター。話は既存のネットサービスであるブログやSNSなどとの違いについて語っていた。が、やっぱりこのツールのキモは、ネットをモバイルで使う時にあると楽しい、ってことじゃないかしらん。PCの前でネットすることの多い人はブログなどに向かうが、モバイルでネットをする人にはツイッターがピタリと来る、ということネ。
ワタシはモバイルをしないので、ツイッターの魅力を魅力と感じることができないんだと思う。まあ、決めつけるよーな話じゃないけど(^^;。
5631歩 3.37km 52分 268.0kcal 6.7g
291127.jpg

バルス

朝起きて晴れ。

今日も引き続き交換会をお休みして店で仕事を続けるつもり。
先週仕入れた分と、横浜での大市会で仕入れた分の支払いを済ませる。ワタシが仕入れた分はすぐに回してしまうが、オヤジが買った本は長期熟成に入る(^^;。そのまま腐らすなよー。

仕事をしながらラジオ。今日のGLは公開放送で、六本木ヒルズの一角をオープンにしてやっていたようだ。こういう形式は9月の末で渋谷にあったオープンスタジオが閉鎖になって以来。イベントとしては楽しそうだったなぁ。まあ、年に一度くらいあってもよろしいのでは。

文化系ラジオ・ツイッターの巻の続きを聴く。”リアルタイム”がツイッター最大の特徴らしい。先日TVで放送された「ラピュタ」を見ながらのつぶやき。「バルス」とか、放送を見ている人が名セリフを一斉につぶやくという現象が起きていた、という。ニコニコ動画をリアルタイムコメントしている感覚か。弾幕の代わりの一斉つぶやき。ネットを介した仮想お茶の間の出現だ。すごい、という感想と同時に、どうでもいいかなぁ、という感想も思い浮かぶ・・・。この振り幅の大きさにツイッターの魅力の秘密があるのかもしれないね。
ツイッターにおいての”リアルタイム”を実現するにはモバイル環境を持っていることが大前提になっていそう。ケータイやスマートフォンの主要な機能として、ツイッターは面白がられているのかもしれない。そういや140文字って設定もよく考えたらケータイに真向きだね。
んー、やっぱりワタシがツイッターを始めるまではいかないかもな・・・。

仕事を終えてから、DVDでアニメ「時をかける少女」を見る。原田知世版はワタシの青春時代(^^;のいい思い出だが、この作品も素晴らしい。細田守監督。日常を丹念に描いていながら、アニメでしか表現できない、と思わせる「絵」が見事。決して緻密に描いてある動画ではない。それでいてこの世界観に引き込まれている自分。そこで「やっぱり演出がすごいんだ」とあとから気がつくようになっている。
細田監督の次の作品「サマーウォーズ」も見たくなってきた。やっぱり夏がテーマ。青春って人生の夏なのかねぇ。
579歩 0.34km 6分 26.1kcal 0.0g
291126.jpg

ミサンガ

曇っていたが、晴れてきた。

歯医者へ。今年最後。いつものようにお掃除してもらう。外に出ると青空。年賀状の本を買おうと思い、西口にある書店へ。いつもよりレジに人が多いと思ったら、「研修」の名札を付けた女の子が二人。中学校の体操着を来ている。ああ、そうか。今年も職業体験の時期が来たんだな。ワタシが通った地元の中学校。ワタシの中学生当時はそういう授業はなかったが、現在は地元の商店で職業体験することになっている。息子も中学生の時にこのお店でお世話になっていた(ありがとうございました)。他にスーパーなどでも受け入れてくれているようだったが、息子は書店を選んでいた。
中学生二人は少し緊張気味の引き締まった表情でお店の人の指導を聞き入っていた。それくらい真剣にやればきっと大丈夫。勉強よりもずっと楽しいことがわかってくるはずですヨ。

店に戻って荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。

昼飯を挟んで作業続行。しばらくして娘が息を弾ませて帰ってくる。「今日ね、お友達がくるから。」あ、そうなの。「ええとね・・・5人・・・くらいかな。」え。そんなに来るんだ。すごいじゃないの。「ミサンガ教室やるの。じゃ、準備があるから。」とサッサと上がってしまった。うれしそう、というよりも少し緊張した表情だった。
しばらくして、一人、また一人とお友達。男子2人に女子3人。最初に来た男子二人。「おじゃまします。」とあいさつのあとに「なんかきんちょうするなぁ・・・・」とつぶやいていた。そうだよね。ウチは男子にとって「女の子の家」でもあるわけだ。小学校も高学年になると、やっぱりそういうことを意識するんだろうな。そりゃそうだろ(^^)。

文化系ラジオのポッドキャスト配信がはじまっていて、ツイッターの巻を聴き始める。まだ最初の段階なので、ツイッターでしかできないようなことが感覚的に伝わってこない。有名人の新手・囲い込みツールか?という印象だが、聴き続けているうちにやってみようという気持ちにまでなるのかどうか(?)。
11807歩 7.08km 88分 665.3kcal 28.2g
291125.jpg
ギャラリー
  • 代々木公園
  • トップページ・ビルボード
  • 土曜日
  • トップページ・ビルボード
  • 今日も交換会へ
  • トップページ・ビルボード
  • 交換会へ
  • トップページ・ビルボード
  • 雨
記事検索
アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ