甘露日記

古本屋甘露日記 http://www.kanroshobo.com

2010年10月

1日店

くもり空。

朝飯を食べながら龍馬伝。船中八策の巻。なんだかいよいよ終わりに近づいてきたな・・・。大河ドラマ前半の後藤象二郎がえらく気性の激しい性格に描かれていたことを考えると随分落ち着いた印象。「10kg太った」ことによる効果なのかしら。いずれにしろ、あの対立がウソのような龍馬との連携ぶりだ。内輪もめしている場合ではなくなったことによる、という解釈だろうね。でも、共通の敵を前に同盟するっていう動きは現代でも通用する方法論だと思う。
理想主義者の龍馬に対して、現実主義者の薩摩・長州。今も昔も歴史は現実主義者が作っていくものだ。薩土盟約には薩摩のしたたかさばかりがにじんでいる。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。昨夜やった分と合わせてどおーんと積み上がった。

昼飯前にツイート完了。午後は荷造り作業と並行してオークション出品作業。

昨日行った大型書店。娘はフロアに入るなり「1日ここに居たいー!」と眼を輝かせていた。気持ちはわかる。あれだけ広いフロアに本がギッシリだったから。でも、その一方でフロアの雰囲気は娘の気分とはかけ離れていた気がする。
娘はほかに「ブ」と図書館をよく使っている。で、この大型店は大きさの極北として生まれた。集客と云う面では圧倒的に「ブ」に分があったが、あの場所はマンガが立ち読みし放題だ。なんだかよくわからないけど、両者は両極端に位置している気がする。その間を埋める存在はないのか。ここにきて大きな隙間が出来ている気がするけどね・・・。
いや、電書じゃないと思うよ、隙間って。あれは「本」じゃないから。

夕食を食べてメール書き開始。走りに行こうと思ったら雨。
962歩 0.57km 9分 45.1kcal 0.6g
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10/24のツイートまとめ

kanro30

鋭意荷造り作業中です。いつもお買い上げありがとうございます。
10-24 11:45

鋭意メール書き中です。いつも遅くてすみません・・・。
10-24 00:35


自転車に乗って

最近の娘の口癖は「自転車に乗りたい」。

あるよ。乗ってくればいいじゃない?と言うと、「一緒に乗りたいんだよねー」とのこと。たまにそういう気分になるらしい。しかも一度言い出すと実際に乗るまで言い続ける(^^;。
そんなわけで、今日は自転車に乗りに代々木公園へ向かった。
渋谷まで東横線。のれん街でお弁当を買って歩きだす。できるだけ人ごみの無い通りを、と思い、公園通りの真ん中を避けて宮下公園の方から回っていくことにした。
ガラガラ。坂を登ってパルコの前から公園通り。あれ?ここにミスドがあったはずだけど。服屋さんになっていた。珍しいこともあるもんだ。
代わりに(?)博物館がピンク色したカフェに変わっていた。おしゃれなカフェでお茶するっていう文化は根強いなぁ・・・。

代々木公園はエコ関連のイベント開催中。エコ色した渋めの服がいっぱい売られていた。そういえば、公園通りを歩いていた人とは違った傾向の服を着た人ばかりだね。陸橋を渡って噴水前。ビールを買って池の端で食べ始める。
とたんにカラス。池で水浴び。弁当のにおいに引き寄せられたか。でも、間合いを取って近づいてこなかった。この距離感が重要なのよね。

自転車乗り場へ。1時間200円で貸し出してくれる。公園を駆け抜ける。いい感じ。犬を連れた人がいっぱいいると思ったらドッグランがあった。民謡の練習で喉を鳴らしている人。ギターをかき鳴らしている人。自転車練習中の小さい子。ランニングしている人。コスプレ写真を撮っている人。さぁーっと駆け抜けながらシラーっと横目で観察する。
第三コーナーを抜けるあたりが森のようになっていて、そこで5,6人が民俗太鼓をポコポコ叩いているグループがいた。周りの状況とあいまって、まるでアフリカへでもワープしたのか、という気分。東京には本当にいろいろな人がいる。
コースを娘と4周回って今日は終了。売店でアイスを食べながら一休みした。どうだ、満足したか?

百貨店7階に巨大本屋さんが出来たと聞いたので行ってみることにした。おお。確かにすごいや、これは。広いからガラガラに見えるのか、ガラガラだから広く見えるのか。これだけ広い場所に本を集めたことはスゴイと思う。でも、Amazonの倉庫を可視化したらこんな感じになるんじゃないかしら・・・とも思った。椅子に座っている人と歩いている人ばかりが目に付いた。

外に出たら雨が降っていた。
11536歩 6.92km 118分 521.9kcal 14.1g
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再建

現東京古書会館は9月一杯。

10月からはしばらくの間、中企センターでの市会運営だ。

いよいよ1ヶ月後に移転する。そのために市会の備品の引越し作業もそろそろ考えなければならない。10月5日の明治古典会を最後に、いろいろと思い出の詰まった現古書会館はなくなる。

勉強会

金曜、明古。

9月最初の明古は720点。
市会終了後、17時から初めての勉強会ということで、品物の扱い方について講義していただいた。
3階会議室に今期幹事さんと経営員が集合した。幅ものと巻物の扱い方。それを入れてある箱の紐の結び方などを懇切丁寧に指導していただいた。
普段何気なく扱っている品物だが、市会だけでなくお客様に呼ばれて買い取る場面などを想定して実務的に解説をしていただけるものだからとてもわかり易い。

幅ものを入れる箱の話から、肉筆ものの真贋の話に話題は移り、漱石の偽物や複製があって、それにはこういう特徴があり、こうやって調べたと言う話をしていただいた。面白い!なかなかこういう話は聞こうと思っても聞けないだけにためになるお話だった。

そのあとは幹事さんと経営員での懇親会。場所ははるだんじ。でもスープチャーハンとか、普段食べたことないようなメニューが意外に幹事さんにも好評だった。良かった。

この日を忘れる日がきっとくる

今日から少し新たな気持ちで日記をつけていこうと思う。

とはいえ、普段とあまり変わらない日が毎日のように来ては過ぎ去っていく。
気が付けばまた土曜日。この一週間、何が起きたのだっけ?こんな風に毎日を過ごしていたら、今日が昨日なのか一昨日だったのかわからなくなる日がくるだろう。その日のために日記を書いてみよう。

忘れたいようなことがあった日には書くのをサボってみよう。でも、忘れたくない、忘れちゃいけないんだと思うような日を書かないで自分を試してみるのもいいかもしれない。どれだけその気持ちを保ち続けられるか。忘れちゃいけない日は本当に忘れないのか。忘れたくない日は本当に自分の中に残っていくのか。

物忘れを老人力と言った人がいる。つらい思い出を忘れられるのも、老人力のおかげとか。老人力を得ればつらい思い出だけ忘れられるのなら、早く歳をとるのも悪くない。問題はとった歳は二度とリセットされないこと。老人力を得るには若さを捨てなければならない。それは大問題だ。

学生の頃、なかなか時間が過ぎてゆかずにイライラした。時間はあるのにおカネがない。何をするにもカネがいる。時間をつぶすにもカネが必要な気がした。あの頃どうやって時間を浪費していたのか。あまり記憶にない。

今は時間が自分を追い越していく。あれだけ学生の頃余っていた時間。本当に今と同じスピードで流れていたのだろうかと思う。こうして時間はそのスピードを徐々に上げながら私の先を走っていく。追いつけるのか?本当に?
時間は絶対じゃない。相対的に前へ行ったり後ろへ下がったりする。きっとそうだ。そうじゃなきゃおかしい。

こんな事を書き始めた今日という日も、忘れられていく日がきっとくる。小さい頃の思い出は忘れていないのに、あの日を忘れていないのに、今日を忘れる日がくるなんて。

でも、きっと、だから人間は生きてゆけるのだろう。臆面もなく。
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