今日は店舗定休日。ゆっくり朝飯を食べてから仕事開始。荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。昼飯を挟んで終わらず、続行。大山が出来上がった。
今日は大市会の下見日。明日の昼間に歯医者の予約が入っているので、今日のうちに入札へ行ってくることにした。
車中は「竜馬がゆく」の続き。こちらもいよいよ大政奉還にさしかかる。
大市会での入札に臨む時の気持ちは極力ニュートラルに、を心がけている。これは(!)、と思う品物に入札するときには、特に「どーせ落札なんてできっこない」とつぶやくことにしている(^^;。入札は自分に対するアリバイのようなもの。落札出来ればラッキー。落札出来なければ損をしなくて済んだ、と思うようにしている。大市で買えなくても通常市があるから、ね。
帰り途も車中で本の続きを読む。大政奉還が成った時の竜馬の言説は感動的だ。大政奉還をした徳川慶喜をして、大樹公のために一命を捨てん、と言っている。大英断だ、と褒め称えていた。その後も竜馬は休むことなく、新政府の役人を考え、西郷隆盛に進言したり、越前まで赴き、牢に入っていた後の由利公正を新政府の財務担当に推したり、岩倉具視と折衝を重ねたりしている。
竜馬暗殺の場面は、「主題は、いま尽きた」と司馬遼太郎は言い、淡々と近江屋で起こった暗殺の惨状を描写してそのまま物語を終わらせている。「慎ノ字、おれは脳をやられている。もう、いかぬ」これが最後のことばだった、と。
ところが、単行本として出版される段になり、本文として描かなかった想いが溢れたらしく、文庫本にして30ページもの長いあとがきを書いている。そこには、暗殺事件の下手人のことと、その後の歴史について。おりょうがどうなったのか、葬儀はどうなったのか、維新はどうなったのか、が描かれている。
後の日露開戦に際して皇后陛下の枕元に竜馬が立ち「勝敗のこと御安堵あらまほしく」と言ったらしい。皇后陛下はもちろん坂本竜馬を知らない。写真を見せたところ「この人である」と言われたとか。これが事実かどうかについては著者もいささか懐疑的だったが、新聞が書いたことで竜馬の名前は有名になり、対露西亜戦を前に国民の士気は上がったようだ。
もうひとつの「龍馬伝」。福山雅治さんと真木よう子さんの顔を思い浮かべながら読んでみてはいかがか。文庫本8冊なんて読み始めたらあっという間ですぜ。
3806歩 2.28km 35分 188.3kcal 4.4g